見出し画像

まさかの心筋梗塞その6

入院生活4日目。
昨日薬の調整をしてもらったが、頭痛は治まらない。 夜中の3時に我慢できず、ナースコールをして痛み止めをもらう。 割れるような痛みではないものの、頭痛が続くのはちょいと辛い。 
食事は塩分の制限が厳しいらしく、ものすごく味が薄い。 カミさんの作るうちのごはんは薄味だったと思っていたが、毎食出してもらう病院食は本当に薄い。 味噌汁は出汁の味もしないし、ぬるい(涙)。 これはなんとかならんかな。
10時半にリハビリのT先生が来る。 血圧を測って、ベッドでストレッチ。 ゆっくり立ち上がって、かかと上げ。 部屋の中を少し歩いて心電図を確認して、昨日の倍の距離を歩いてみましょう、ということで廊下の角を曲がったトイレの前まで。 廊下の椅子に座って休憩して、部屋に帰ってきて今日はおしまい。 点滴の管に注意してゆっくり歩けばトイレを使って良い事になった。 部屋の移動式便器(巨大なおまる)は用済みだ。 トイレを使って良い事になって、おまるさんを撤去する事になったので、ナースセンター横の個室(簡易ICUだったのかも?)から大部屋へ移動する事になった。 仕事が早い。 看護師のTさんに、大部屋のボスに手土産は必要?と聞いたら、あそこの部屋はボスはいないから大丈夫、との事。 ということは他の部屋にはボスがいるのだなっ!と確信した。 昼食後の14時、4人部屋へ移動。 タオルや歯ブラシ、本やタオルなどを入れたタンスの中身を出そうとしていたら、それも動かすのでそのままで良いですよ、と言われてびっくりした。 よく見たらキャスターが付いていた。 ベッドを看護師さん2人で移動。 ゆっくりゆっくり歩いて来てね、とけっこうなスピードで動かしていた。 ベッドとタンスの移動と同じ時間をかけて廊下を歩いて行った。 ナースセンターから一番遠い東の端の南側の710号室になった。 個室だった先ほどとは違い、ちょいと狭い廊下側のスペース。 カーテンで仕切られるとさらに狭くなる。 これはイヤだなあ~と思っていたら、心臓エコー検診です、と機械が持ち込まれた。 術後の経過を看させてもらうのと、研修医の実地研修をお願いしたい、と救急車で運ばれて手術前に心臓のエコーを診てくれた先生が来たので断れず。 それにしてもあの状況でよく人の顔を覚えてるよな、と自分の特技に感心していた。 エコーの機械を操作しながら、いわゆるOJTを行って、研修医の彼にもエコーの端末を当てさせたりして、う~ん実験動物?医科大の患者??とか複雑な感情を持ちつつ、オレの心臓を使って勉強せいよ、と思ったりもした。
30分くらいマウスかラットの気分を味わい、解放された後はナースセンター横の休憩室(面談室)でお茶を飲みながらテレビを見てスマホをいじる。
18時の夕食後カミさんが来て、休憩室で少し話す。 20時半頃にカミさんが帰って、狭いなあと思いながら新しい部屋で寝る事にする。 が、大部屋の隣とその向かいの窓側ジジイ二人組は、屁の達人という事が判明。 片方が屁を放つと、もう片方が必ず返屁を放つというコラボレーションが展開されており、全日本放屁選手権大会を繰り広げているのであった。 臭くはないが面白すぎるので、やめてくれんかな~と思った。 選手権大会決勝戦は夜中まで続いたのであった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?