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自由に575Ⅱ

餅搗と娘夫婦は叔母の家

子供が6歳になり来年は一年生になる。

今まで我が家の餅は家内の生まれた家から届いていた。

だが何を思ったのか今年は自分達で搗くと出かけた。

多分どうやって餅ができるか見せたかったらしい。

臼を使ってはテレビや本でしか見たことない。

今は程んどは餅つき機だろう。

 私の子供時分はみな臼だった。

早朝から二度三度搗いていた。

貧乏な家ではあったがその餅を広げる大きな台があった。

普段暗い座敷で神棚の下にその台を置いて

餅を広げていた。

当時は家族が多かった。正月中は餅だけ食べていた。

最初はあんこ。飽きると黄な粉、汁餅、納豆など。

最後の頃に胡桃餅、餅自体ご馳走だったが

この胡桃餅は小さいながら特別のご馳走と思った。

甘くて美味しかった。今でもふと食べたくなるが

肝心の胡桃がない。私には幻の味となってしまった。

なお画像は千枚漬け。餅は後程。

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