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インスタから政治家の「素」を覗こう。私が「Instagramで政治家と話そう」にかける想い

みなさんは「政治家」という言葉にどのようなイメージを抱きますか?

まじめでお堅い?
かっこいいリーダー?
ちょっと怖そう?

どこか遠い存在のような気がしてしまうのは、1対1で政治家の方と話す機会がないからかもしれません。

「政治家と若者の距離を縮めたい」

そんな想いでスタートした「Instagramで政治家と話そう」は、週に一度、政治家とNO YOUTH NO JAPAN代表の能條がインスタライブでお話をするという企画です。

留学先で気づいた「私、日本の政治や政治家について何も語れない」

私はずっと「日本の政治は終わってる」と思っていました。

テレビや新聞で目にする政治の話題は、政治家の汚職や失言の話ばかり。
「政治家はわたしたちの代表なんじゃないの?」とがっかりした気持ちになっていました。

一方で、海外のニュースで目にするのはリーダーシップを発揮し、弱者に寄り添う政治家の姿。

例えば、ドイツのメルケル首相。当時、難民問題に関心があった私はドイツのメルケル首相の積極的な難民受け入れ政策を見て「これこそ政治家のあるべき姿なんじゃないの?」なんて思っていました。

しかし、この考え方は、2年前のロシア留学をきっかけにぐるりと転換します。留学中に出会った他国の友人たちが、自分の国の政治や政治家について堂々と語る姿に衝撃を受けたのです。

友人たちの姿を見て「私は、日本の政治や政治家について何も語れない」と気づかされました。
それまでの私は「なんで日本は・・・」と文句を言うだけ。日本にはどんな政治家がいるのか、彼らがどんな想いで何をしているのかなんて、知ろうともしていませんでした。

ただ政治を斜め上から見てただけの自分は、一番かっこ悪いのではないか?そんな想いに動かされて、帰国後、NO YOUTH NO JAPANでの活動を始めました。

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留学先のロシア・モスクワの赤の広場で

「視聴者と政治家とのコミュニケーション」の場をつくりたい

「自分から政治家を知ろうとしないと」。そんな想いと共に感じていたのは、「政治家って、選挙の時しか姿が見えない」ということでした。

「もっと政治家と話す機会が日常の中であってもいいのでは?」そう考える中で立ち上がった企画が「Instagramで政治家と話そう」です。

テレビや新聞、街頭演説でみる政治家は、何かを一方的に語っているイメージで気軽に「対話」やコンタクトができるイメージがない。
それならば、U30世代にとって身近なInstagramで政治家の話が聞けたら、政治家の話を聞くのが日常的に当たり前で、気軽にそこにある、という感覚になれるのではないか。政治家との新しい距離を築けるのではないかと思いました。

そして、2020年7月に企画をスタート。6人の政治家をゲストに招き、InstagramライブでNYNJの能條をはじめとしたモデレーターと政治家が話すという形式で実施しました。
しかし、このときは出演者が多く、視聴者とのコミュニケーションはほとんどなし。ライブ配信中は「全然タイトルと違うじゃん」「やってることテレビと一緒」など否定的なコメントが目立ちました。

「Instagramで政治家と話そう」というタイトルをつけるからには、もっと視聴者が政治家とコミュニケーションをとれる企画にしたい。それなら、政治家と能條の一対一のライブにして、視聴者からのコメントを丁寧に拾える形にするのが良いのではないか?そんな考えから、2020年11月、企画を練り直し再スタートしました。

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政治家って、意外とわたしたちと変わらない?

11月、いよいよ企画の再スタート。
私はライブに必要な機材のセッティング、ライブ前後の操作をする政治家の配信サポートを担うことになりました。そのため、週一で議員会館に通うことに。

この経験で、私の中の政治家へのネガティブなイメージがどんどん崩れていきます。
例えば、政治家になった理由をゲストの政治家の方に質問してみたとき。企画に協力していただいた政治家の方々の多くが「社会へモヤモヤ」を政治家の道を選んだきっかけとしてお話してくださいました。

障害のある子どもの未来が心配になって調べてみたら、理不尽な制度がたくさんあった。弁護士として取り組んだ過労死問題は、政治ではないと根本的な解決は難しい。外交官として世界のために働いていたけれど、自分の身近な故郷には貢献できていない気がする。

政治家のみなさんも、私が普段持つような「モヤモヤ」を同じように持っていたんだ!と気づかされました。

私はその「モヤモヤ」をNO YOUTH NO JAPANで活動し、声をあげるというアクションに落とし込んでいて、政治家の方は政治家になって国の仕組みから変えていくというアクションに落とし込んでいる。自分も、政治家も「誰もが生きやすい社会をつくりたい」という想いは変わらない。そんな気付きだけで、一気に政治家が身近に感じられました。

SNS × 政治には、まだまだ可能性がある

能條とゲストの政治家の方との一対一の配信では期待通り、視聴者の方のコメントを丁寧に拾えるように。2人がコメントを追いながら会話をする場面も多く見られ、「Instagramで政治家と話せている!」と実感できました。

週に1度政治家とInstagramライブをするということで、驚かれたフォロワーさんも多かったかもしれません。
でも、ここまでを読んでいただいて、「ちょっと政治家のこと知りたいかも」と思った方は、ぜひSNSで政治家の方を1人でもフォローしてみて欲しいです。

能條とゲストの政治家の方との一対一の配信では期待通り、視聴者の方のコメントを丁寧に拾えるように。2人がコメントを追いながら会話をする場面も多く見られ、「Instagramで政治家と話せている!」と実感できました。

週に1度政治家とInstagramライブをするということで、驚かれたフォロワーさんも多かったかもしれません。
でも、ここまでを読んでいただいて、「ちょっと政治家のこと知りたいかも」と思った方は、ぜひSNSで政治家の方を1人でもフォローしてみて欲しいです。

小さなことですが、見方が変わるのではないかと思います。例えば、深夜や早朝のTwitterの投稿をみたとき、私は「政治家ってこんなに働いているの?!」とびっくりしました。
また、様々なニュースに対する政治家の意見を知れるのも面白いところ。日常から「政治家って何考えてるの?」ということを知ることができると、選挙のときに投票する人を選ぶ参考になるかもしれません。

SNSは、若者から政治家へ一歩近づくための窓口。政治家と若者がコミュニケーションをとる方法として、SNSはまだまだ可能性を秘めている。

Twitter、Instagram、Tik Tok…いろんなツールで政治家と若者が対話できるようになればいいし、そのための動きを少しでもつくっていきたいと思います。

次回のInstagramで政治家と話そう

次回は3月18日(木)20時から立憲民主党の堀越けいにん議員をゲストにお招きして配信を行います!
以前、国会議員にダイレクトークにも出演していただいた堀越議員は、作業療法士という一面も。
政治家になった理由から、現在力を入れている政策などを聞いていこうと思います。
ライブ配信中にコメントでぜひ参加してくださいね!

配信はこちらのアカウントから@youthpoli_meeting
アーカイブも残します。また、これまでの配信も全てIGTVに残っていますのでラジオ感覚で気軽に聞いてみてください。

(文=石井萌)



NO YOUTH NO JAPANのInstagramの投稿を続けるためのデザイナーさんへの依頼料と活動の運営経費にさせていただきます!