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活動を始めて1年。NO YOUTH NO JAPANが政治社会とU30に本気で向き合って学んだこと

7月21日の今日、NO YOUTH NO JAPANは1歳の誕生日を迎えました。
2019年7月21日の参議院選挙に向けたプロジェクトに始まり、U30と政治の距離を縮めるため、様々な活動を行ってきました。

所属メンバーは、この1年何を想い、何を学び、そしてこれからどんな想いでどんな未来へ向かっていきたいのか。1周年を迎える今日、これまでの活動の中で十分に伝えることができなかった、メンバーの想いを紹介します。


目次
1.U30世代が政治・社会に興味をもつためには
2.対話することの大切さ、可能性
3.高い壁にどうやって挑んでいくか
4.デザイン・言葉、わたしたちの強みとは
5.続けたからこそ見えた、これから
6.まとめとお知らせ:応援してくれるみなさまへ

1.U30世代が政治・社会に興味をもつためには

政治や社会問題を身近に感じてほしい…そう思って始めたインスタグラムは、現在4万人以上の方がフォローしてくれています。なぜここまで多くの人が、私たちの発信に興味をもってくれたのでしょうか。


政治に興味が全くない、関心ゼロの人って意外と少ないかも
政策を知らなくても、国会の議論を追ってなくても、政治に興味がないわけではない。シェアをしてくれる人の数や、いただいたコメントをみて、政治について考えなきゃいけないと感じている人の多さに驚いた。
みんなどこかで気にしているし、自分に関係あるってわかってるんじゃないかなと思う。
政治を気軽に話せる文化を作るために、NO YOUTH NO JAPANが小さな勇気を与えられたら嬉しい!
(田中舞子)

日常と政治・社会問題が結びつくことが大きなキッカケになる
「若者の政治離れ」と言うけれど、日常の社会へのモヤモヤが実は政治につながっているということに「まだ」気づいてないだけだと思う。「社会に関心がないわけじゃないけど、政治は遠い…」というそのキョリを近づけたいし、日常と政治・社会問題が結びつく入り口を担いたい。そうすれば、政治や社会問題がもっと身近に、ジブンゴトになって、考えたり行動したり、次の1歩をつくりだせる気がする。
(瀧澤千花)

友だちのシェアが自分の普通を変える
NO YOUTH NO JAPANのアカウントを、友だちのSNSシェアで知ったという声をよく聞く。良く知らない有名な人のおすすめよりも、身近な友だちの一言添えられたシェアが、ずっと興味を持つきっかけになると思う。
アカウントのフォローだけじゃなく、政治や社会について話すことや、投票に行くこともたぶん同じ。自分の友だちが普通に政治や社会の話をしていたら、自分にとってもそれが普通になる。私たちが、そんなふうに気軽にシェアする機会をたくさん届けていきたい。
(黒住奈生)


2.対話することの大切さ、可能性

メンバー間では、何気ない会話でも、政治や社会についての真剣な議論でも、まずは楽しく気持ちよく話すことを大切にしてきました。対話を通じて気づいたことがあります。


政治について楽しく話すには、政局ではなく政策から
今まで友達と政治の話をするのは難しいなと思っていました。でも、NO YOUTH NO JAPANのメンバーとは楽しく会話ができる。
それは政治を「政局」ではなく「政策」として捉えているからだと思う。政治家の名前や政党のことを詳しく知らなくても、自分が関心のある社会の切り口と関係する「政策」でなら、たくさんの人と楽しく話ができるはず。だからこそ、「政策」で話す機会や人を増やしていきたい。
(能條桃子)


「政治家」一人ひとりにユニークさがある
「政治家」っていう肩書の響きからは「真面目で冗談が通じなくて、頭が固くて世論と離れたところでヤジ飛ばしてる」みたいなイメージを持っていた。でも、政治家が参加するイベント企画を手伝ったり、都知事選候補者について調べたりしているうちに、候補者一人ひとりのユニークさが見えてきて、けっこう面白いなって思えた。
(ミュラーキャサリン)

社会って、みんなの対話で出来ている
NO YOUTH NO JAPAN内でのコミュニケーションは、Slackのリアクションの絵文字にしても、文章一つにしても、相手への想いやりや、リスペクトがまず第一にあるって感じる。自分の視点が偏っていたとしても、まずは尊重して、そしていろんな人の意見をくれる。こんなふうに、その都度最大限、誠実に相手に向き合った対話が積み重なって、社会になるのかもしれない。社会に1つの正解はなくて、常に対話し続けることしかできないけど、対話の中で自分の意志を見つけて行動を選んでいきたいって思う。
(平山義活)


3.高い壁にどうやって挑んでいくか


活動を通じて得る反響、チームとしての楽しさがある一方、社会に働きかけていくことの難しさを感じることもあります。


やっぱり、社会を変えるのは難しい
毎月テーマを決めたポスト、検察庁法案改正やBlack Lives Matterなどの時事ネタを解説するストーリーズ、政治や社会が身近になるように解説をしてきた。そして2020年の夏、1年ぶりに選挙に力を入れ、都知事選について発信。1年で2倍になったフォロワーがたくさん拡散をしてくれ、今回こそ投票率は上がるはず...!と思い望んだ投開票日。結果は前回よりも4%低く、約半分の都民が投票に行かなかったという結果。私たちが立ち向かっている壁はとても高いけれど、それでも小さなヒビを入れ続けないといけないと強く思った。
(石井萌)

最大限の「できること」を積み重ねる
私たちが発信する政治や社会のテーマには答えの無いもの、センシティブなもの、賛否両論の激しいものもある。だけど私たちは、「難しいからできない」じゃなくて、「難しいからどうするか」を考えている。「何とかして伝えよう」っていう熱意と、そのために切り口や表現を変える工夫をしようと前を向いて頭をひねって考えて。そうして、できる範囲で最良の答えを出し続けることの大切さとその姿勢を、学んでいるなと思う。
こうして「できること」を積み重ねるってことが、結局小さな違いを社会につくるってことじゃないかな。
(高槻祐圭)


4. デザイン・言葉、わたしたちの強みとは

発信でも内部のコミュニケーションでも、「どんな言葉をどう届けるか」に心を砕いてきた1年。少しずつ、自分たちの大切にしていること、発信の強みもわかってきました。


「それ、言ってほしかった」を言語化する大切さ
ある社会問題について、人に言葉で説明して納得させたり、共感してもらうことはすごく難しい。だからこそ、NO YOUTH NO JAPANが「政治はタブーの時代は終わった」と発信したとき、多くの人が共感してシェアしてくれたんだと思う。それはきっと、誰かがうっすら思ってたけどまだ言語化できていなかったこと、「それ、言ってほしかった!」って思えるものだったから。その問題をよく理解し、関係する人のことを理解し、これから巻き込みたい人を想像し、言葉や企画にしていくことを、これからも大事にしたい。
(黒住奈生)

デザインの力は見た目の良さにとどまらない
NO YOUTH NO JAPANのデザインは、「きれい、見やすい、おしゃれ」とよく言われるけど、一番の肝はテンポ感だと思う。
他のアカウントの投稿との対比の強い、ビビッドな色が目に留まる。投稿が並んだときのテンポ感、読み上げたフレーズの音の弾みの良さ、投稿をめくったときの情報の緩急、ポップな印象とメッセージのギャップ。語呂が良くて、覚えやすくて、身に沁みやすい。ただ色がおしゃれなアカウントとの決定的な違いはここだと思う。デザイナーさんの技術はもちろん、それだけじゃなく、投稿を考えている人みんなで作り上げている言葉が、まずすごい。それら全部含めて、NO YOUTH NO JAPANのデザインなんだと思う。
(平山義活)

5.続けたからこそ見えた、これから

1年前、4人の大学生から始まった活動。ひとり、またひとりと想いがつながり、60名の組織に成長しました。
大きくなったゆえの楽しさも難しさも携えて、私たちはこれからどこに行きたいのか。2年目の想いを聞きました。

続けていれば、道は拓ける
想いを持って取り組んでいるうちに、共感してくれる人、応援してくれる人、一緒に頑張ってくれる人は現れる。
これは個人レベルでも同じ。私がインスタで政治を取り上げたり、この活動してるよ!って公言していたら、普段政治について話さない友だちが政治の話をしてくれたり、投票に行ったよ!って教えてくれたりする。とにかく、自分がちゃんと想いを持ってやっていれば、「政治」っていう一見堅苦しくて難しいことも、仲間は増えるし道は開ける。楽しいことしか待ってない!って思えてくる。
(瀧澤千花)

意見や考え方が違う人でも協力して、その多様性を活かせる
NO YOUTH NO JAPANのメンバーは、政治や社会に対するスタンスや、関心分野は必ずしも一致してない。でも、少しでも多くの若い世代の人に投票を通して一人ひとりの声を届けてほしい、その意見がなんであってもいい、という考え方だからこそ、チームとして強くなれてるって感じる。私もいろんな団体に所属してきたけれど、ここまで居心地のよい組織は今までになかったと思う。
(平山みな美)

1人でできないこと、みんなとならできる
日本の政治をもっと良いものにしたい。
私たちがこれから生きていく日本をもっと生きやすい場所にしたい。
若い世代の投票率を上げたい。
大きな野望や目標は、自分1人じゃどうにもできなくて、諦めそうになるときがある。
少し嫌な言葉をかけられると、心が折れそうになる。
自分ができないことをできる人たちと、同じ想いを共有しながら前に進める環境はとてもありがたいなと思っています。
(能條桃子)


6.まとめとお知らせ

この1年間、私たちを応援し支えてくれた全ての人に、感謝でいっぱいです。
ここにある学びも気づきも、起こせた小さな変化も、全てみなさんがいたからこそ生まれたものです。
NO YOUTH NO JAPANは、これからも進み続けます。
引き続き、応援をよろしくお願いします!


<1周年バーステードネーションをオープン!ご支援をお願いします!>

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NO YOUTH NO JAPAN1周年を記念して、寄付サイトSyncableにNO YOUTH NO JAPAN団体サイトをオープン。バースデードネーションを行っています。
私たちは、大学生を中心に約60人で活動しています。東京のみならず、関西や海外でそれぞれ活動するメンバーたち。「若者が声を届け、その声が響く社会」に向けて、小さいけれど熱い想いを持ちながら、一歩一歩あゆんでいます。
NO YOUTH NO JAPANの2年目は、もっともっとU30と政治の距離を縮めていきたい!Instagramにとどまらず、NO YOUTH NO JAPANとして様々な場所で活動を広げていくために、どうかご支援をお願いします!
https://syncable.biz/campaign/1171/

NO YOUTH NO JAPANのInstagramの投稿を続けるためのデザイナーさんへの依頼料と活動の運営経費にさせていただきます!