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Zローラーの前後セッティング

前の記事でフロントだけZローラーとした場合について検証してみました。今回は前後ともにZローラーとした場合、特にリアのスラストはどのようにセッティングすればよいのかついて検証してみます。

リアのスラストはどのセッティングが良いの?

フロントはダウンスラストの1種類としたまま、リアのスラストをアップ、ゼロ、ダウンの3種類についてテストします。リアがダウンスラストの場合フロントとリアが同じスラスト角度、リアがアップスラストの場合は正負が逆の角度、リアゼロスラストはいつでも0°となっています。結果は・・・

スラスト22°で比較

まずはスラスト22°で比較してみると、アップスラスト(4.80秒)、ダウンスラスト(3.76秒)、ゼロスラスト(3.59秒)の順にJCJC10周の平均ラップタイムが速くなりました。アップスラストが極端に遅いですが・・・

ケツがはみ出しとる・・・

リアを極端なアップスラストにすると、コーナーでアウトリフトが助長されてリアが浮上、大幅にタイムが悪化するようです。では、ダウンスラストとゼロスラストのタイム差は何が起こっているのか? レーンチェンジをスローモーションで撮影してみました。

アップスラストは着地で前下がりが強すぎて失速
ダウンスラストはリアから着地してバウンドして失速
ゼロスラストはコースと平行にスムーズに着地

ということで、着地時の姿勢によってダウンスラストよりゼロスラストが速かったようです。ではもう一度、結果を確認してみましょう。

スラスト10°で比較

スラストを小さくしていくと、コーナーでアウトリフトした時の摩擦が小さくなり、ラップタイムが速くなっていきます。特にアップスラストはリアが浮かなくなることで大幅にラップタイムが短縮されます。一方で、スラスト14°まではダウンスラストよりゼロスラストのラップタイムが速いですが、スラスト10°では逆転、ダウンスラストのラップタイムが速くなりました。

コレはどういうことでしょうか、レーンチェンジで比較すると・・・

リアのスラスト方向による着地の違い

アップスラストとゼロスラストは着地で前下がりが強すぎて失速、ダウンスラストはコースと平行にスムーズに着地しています。つまり速度域の上昇に伴い、リアもフロントと同程度のダウンスラストにセッティングするとレーンチェンジでの姿勢が安定、ラップタイムが短縮することがとわかりました。


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