食違う

例えばその髪と手脚
願望を飲み込んだ胃腸
壁際まで追い詰められたとき
相違は果てを見る
きっと身動きが取れないのは僕だけ
本当はただじっとりとした目で
姿勢も正さずに爪を噛んでいたい
うち側を見つめたまま
もはや味方につけた蔑ろで
ここがどこだか分からなくなる
それならばただ歩け
行ける所まで行けるのなら

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