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「田中商店」でありたい

うちにインターンに来てくれている学生さん4人と梅田に焼き肉食べに行ったんですよ、先日。楽しくわいわいやっていたんですが、ふとしたタイミングで、「この会社のことがよくわかりません」と言われまして。どうしたどうしたと話を伺うと、

「この会社って何をしてお金を稼いでいるんですか?」
「親に何の会社か説明するのが困難」

と言うわけです。

気持ちはわかる。私もわからん
いやはや悩んでいまして、「自分を何屋さんと表現するのがいいんだろう?」という思いが創業時から頭をもたげております。今年のお正月に妻のご両親から「田中くんはいま何をやっているの?」と聞かれたときには必死にお茶を濁して、いそいそと神戸に敗走してまいりました。

インターン生の親御さんたちに安心していただくためにも、よしよしもう一度考えてみようかと相成りました。

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弊社Cobe Associeは"Project Design Company"を標榜しておりまして、そこには並々ならぬ思いもあるんですが(世の中には設計がいまいちなプロジェクトが溢れている。本当に溢れている)、まぁそのまま言ってみたところで「はぁ...」「はぁ??」という反応をされることしかないわけです。しょうがないです、公式にそんな産業区分があるわけでもないですから。

そこで、いろんな伝え方をして見るわけです。

・コンサル会社です
→あやしい

・新規事業の支援をしてます
→あやしい

・いろいろしてきた田中ができる範囲で、いろんなことをしています
→つまりそれは何?

もうだめです。ぜんぶだめです。

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そんな感じでうんうんゆってたら、インターンの子が

「よろずや、的なことでいいんじゃないですか」

といってくれました。

それいいやん。むっちゃいいやん。さすがうちにインターンで来てくれる子たちやん。
ちょっとその方向で考えて深めてみようと相成りました。

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うちの会社はスタートアップではなく、マイクロカンパニーを志向しています。
規模や成長速度は追わず、木や森が成長するように、周囲に根を張り、ゆっくりと成長し、あくまで自分たちのスタイルを貫く会社。
思えばこんなことを書いていました。

業界やスキルセットに強烈なものがあれば、ブティック系っぽい事務所やコンサルファームみたいになっていく気がするんですが、あいにく私はそういう感じのエッジの立て方をしておりませんで、
もう少しこう、ふんわりした感じなんだよなぁと思います。

私が個人として強いのは
●論点/仮説/イシュー思考とコンサルタントに求められる諸々
●特に対面インタビュー(いい感じに設計して、実行して、示唆を出せる)
●デジタルヘルス/医療分野の知見
●海外スタートアップや先進事例の知見
で、会社としては
●デスクトップリサーチや定量調査/分析
あたりです。

でもでもコレが全てではなくて、
今後はリアルアセットを使ったヘルスケア系の事業もやりたいし、
神戸という街のためになるような事業もどんどん増やしていきたいなぁと考えています。

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結局自分が目指しているのは、田中商店なんだと思いました。

イメージは、地元の人が進学するような公立高校の門前にある、アイスやお菓子も置いてるし、文房具もおいてるし、奥の方にちょこちょこお醤油とかの生活用品もあるようなお店。それの、商品に縛られない、サービス版。

「お腹空いたなぁ」みたいなふんわりした人が来ても対応できるし、「あ、シャーペンの芯が切れた」みたいな具体的な要望に答えられる品揃え。

そしてなにより、人柄でお仕事をする
「ちょっとこういうものおいてよ」といえば対応してくれるし、「学校でこんなことがあってさ...」というふんわり相談もできるような。

いいなぁ、そんな会社になるといいなぁ。

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みたいなことを焼き肉終わり、自宅に帰る電車の中で考えていました。

巨大商社・鈴木商店が生まれた街ですしね、神戸。
田中商店も頑張っていかな。

せっかくいいインターン生が来てくれているので、これからもいい仕事をしていけたらいいなぁと思います。

みんなよろしく。来月もおいしいごはん食べに行こうね。

応援ありがとうございます!