魔法少女マホ感想文

何事も構成している時が楽しい

スマホゲーム「魔法少女マホのスイーツ争奪大作戦!」を一通りプレイしたので感想を書く。
本作のキャラクターデザインは中音ナタ先生が担当していて、ビジュアルがポップなカードRPGだ。
やっぱり数時間でクリア画面(やり込みを除く)を見れるゲームは個人的に好き。ここ最近クリアまで辿りついたゲームが少ない中で、初プレイですぐに楽しさが分かるゲームは本当に良いものだ。
今回も同じように感想を書くため、本編の攻略方法は書かない。ネタバレというネタバレもないと思うが、ゲームのクリア画面が最後に入れてある。


【ポイント】
・慣れてきた時の快感
・後半回収型のお笑いに近い
・絵の可愛さは+になる


支度している時の楽しさ

デッキ構築するゲーム全般に言えることなのだが、ゲームを始める前にどう言ったデッキにしようかな?と考えている時間が一番楽しい。
そういった意味で魔法少女マホは非常に面白かった。一番初めは単発でしか効果を発揮しない「マジック」と「ブロック」あと弱体化を付与する「パンチ」のカードで構成されている。
最初は弱いが最終的にカードがそろえば爆発的にデッキを回すことができる。最終局面で自分が思うようにデッキを回せた時の快感は最高だ。
カードを入手する手段としては、敵を倒す、イベント、ショップで購入、とほとんどの行動で入手が可能だ。ただ、入手できるカードは毎回ランダムで選択され、その数枚の中から取得する形となるため、自分の意志でデッキを構築するのが難しい。この煩わしさも乗り越えた時に我慢してきたプレイヤーのカタルシスが得られる。反対に後半まで上手くカードが揃わなく進んでしまった時の悔しさは何とも言えない。
結局カードの入手がランダムな為、自分の思った通りにカードが揃わない場合が多い。自分もプレイしていて10回に1回でも思ったように進めばいい方だ。それぐらい難度が高くモチベーションが続かない。
やはりこのランダム要素は扱いが難しく、良い方向悪い方向にハッキリと分かれてしまう。このゲームに関して言うとプレイヤーが想定できない状況というのはダメな方向だと考えている。デッキを構築して有利に敵を凌ぐというのがプレイヤーの目的とも言えるゲームで思った通りにカードを入手できないというのはゲームプレイの柵になってしまう。
何とも言えないが、ゲームを起動した時にどの様にデッキを構成するかという考えている最初の10ステージぐらいがこのゲームの面白い部分の最大風速でもあるのではないか。

つかみからオチまで

自分がお笑いが好きだからお笑いで例えてしまうが、魔法少女マホは後半回収型の漫才の形に近い。年末に行われる漫才の賞レースM1グランプリ2018でジャルジャルのファーストステージのネタが分かりやすい。
「国名分けっこ」というネタなのだが、つかみで軽い説明をしてネタが進むにつれてどんどんやっていることが大きくなっている。これは魔法少女マホも同じで1ステージ目でチュートリアルをして、その後は徐々に大きくなっていくという構造である。
やれることが後半で多くなるというのが前半の準備部分が図らずともチュートリアルになっている。そのため特に悩むことなくゲームを最大まで楽しめる良い構造になっている。ジャルジャルの「国名わけっこ」や「ピンポンパンゲーム」もルールが分かってくるとその可笑しさに心地よくなってくる。そんな様に終盤で爆発する構造になっている作りが上手い。

ポップな感じで

ゲームとしてはSlay the Spireと全く同じという話を聞いたが、自分は魔法少女マホしかプレイしていないため比較はできない。がしかし、魔法少女マホの良い点としてキャラクターデザインが中音ナタ先生という事。可愛らしいキャラクターや中音ナタ先生ファンはとっつきやすいだろう。意外とグラフィックやデザインってゲームの面白さの部分に直接関係ない様に見えるが、自分がプレイするまでのハードルが一つ下がると言う点では必要な要素と言えるだろう。
そういった意味でこのポップな絵柄がプレイする理由であったことは間違いない。
この部分は結局好みになるため、自分の尺度でしかないから何とも言えないが…。

まとめ

一通り遊んで思ったことは、プレイしていくにつれて使えるカードが更新されていくのだが入手がランダムなためにデッキの構築が難しくなり対応力が必要とされる。自分はゲームが下手なため使えるカードが増えるにつれてデッキ構成が煩わしくなってしまった。
カードが増えるとデッキの幅が広がるが、コンセプトを揃えるのが難しくなる。このことからモチベーションが無くなってしまった。ただ初プレイの時は上記に記載した通りに爆発的に面白く一回ダウンロードしてプレイするのもあり。
うーん…面白いのは間違いないが個人的にカードの入手の仕方がもう少し優しくなれば良いのかなと思う。
やはりカードゲームはデッキ構築している時が楽しい。

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