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ぎゃる☆がん感想

 2021年1月28日に発売された「ぎゃる☆がん りたーんず」をプレイしたので感想を書く。ぎゃる☆がんりたーんずは10年前に販売されたシリーズの1作目である「ぎゃる☆がん」のリメイクである。既に私は「ぎゃる☆がん だぶるぴーす」と「ぎゃる☆がん2」をプレイしていため、今作でぎゃる☆がんシリーズのナンバリングタイトル全てに触れる事ができた。そのため、ぎゃる☆がん りたーんずの感想というよりもぎゃる☆がんシリーズ全体を通した感想になる。

大まかのストーリーとプレイヤーの目標 
 
ぎゃる☆がんは、ひょんな事から超モテ男になってしまった主人公が、次々と告白してくる女の子たちを眼力(通称:フェロモンショット)で昇天させ、意中のヒロインを目指すという、眼(ガン)シューティングと恋愛アドベンチャーの要素が融合した新感覚シューティングゲームです。

↑インティクリエイツのぎゃる☆がんりたーんずのページから引用

ぎゃる☆がんのシステム
 主人公は男子高校生で、敵はその学校の女子生徒である。そして、眼力というフェロモンショットが攻撃の手段となる。このフェロモンショットこそがぎゃる☆がんを他のシューティングゲームとの差異がハッキリと出ている要素である。ぎゃる☆がんは敵の頭を撃ちぬいたら100点というわけではない。敵である女子生徒の弱点部位を射抜くとエクスタシーショットと言って1発で倒す事が出来る。つまり、このエクスタシーショットが従来のシューティングゲームのヘッドショットの役割を果たしているのである。女子生徒の弱点部位は顔、胸、腰、ふともも、全部で4種類ある。弱点が女子生徒ごとに設定されているため、出てくる敵の弱点を毎回探さないといけない。一見すると煩わしい様に思えるが、実際の所カーソルを女子生徒の弱点部位に重ねると音と文字で反応を示す様になっており、一瞬で見分けがついてしまう。何より複数回プレイすることによって女子生徒の弱点部位を覚えていき、スムーズにプレイができるため上達した感覚が湧きやすい。

↑弱点部位にカーソルを重ねると反応を示す。顔はハッ、胸はキュン、腰はビクッ、ふとももはドキッ、と全4種類である。画像は「ぎゃる☆がん りたーんず」

プレイヤーの攻撃手段はもう一つある。それはドキドキモードだ。ドキドキモードというのは、敵を倒していく事で溜まるゲージを放出して使用する事ができる特殊な攻撃だ。どういった攻撃かと言うと、女子生徒を一人を選択して様々な角度から眼力を送り込み、女子生徒のドキドキを最大限まで高め
爆発させ昇天させるという攻撃である。他のシューティングゲームで言うところのボムに相当する攻撃である。自分が窮地に立たされたり、敵が沢山いるところで使用すれば、休憩もできる上に一気に敵を倒す事ができる。

↑ドキドキモード中は無敵のため休憩ができる。画像は「ぎゃる☆がん りたーんず」

画面左のゲージがMAXになると昇天させる事が出来る。注目できる部位がかなり細かく、ドキドキと言う反応が大きいほどゲージを溜めやすい。エクスタシーショットとドキドキモードを駆使してゲームのエンディングと高得点のスコアを目指す事がプレイヤーの目標である。

余すところが無い敵キャラクター達の存在

 システムやゲームの目標の話をしたので、ここからは感想の話をする。このゲームはヒロインとのエンディングを目指すことがゲームの目標だが、それだけでなく番外の楽しみ方ができる。それはゲームに敵として出てくる女子生徒たちとのゲームオーバーのテキストが用意されているという事だ。これこそがこのゲームの真価であると私は思う。どういう事かと言うと、本来は敵から攻撃をくらい倒されてしまうと、意中のヒロインを求める道中で他の女子生徒と結ばれてゲームオーバーとなる。このゲームオーバーはあくまでも、ゲーム上の目標から外れてしまったという形式での終わりである。その後どのようになるのかは下記の画像の通りである。

↑体力を0にされた時、最後に攻撃した敵とそのままエンディングを迎える事が出来る。画像は「ぎゃる☆がん りたーんず」

↑今回は小杉ねね子だがキャラクターに応じて左の立ち絵が変わる。画像は「ぎゃる☆がん りたーんず」

1つ目の画像はいわゆるコンティニュー画面である。ここでプレイを続けるを選択すればゲームを続行する。しなければ2つ目の画像の通り女子生徒とのエンディングを迎える事が出来る。本来は敵であるキャラクターと結ばれるという事は、メインのキャラクター達より、悪役や少ししか登場しない脇役の方が好みという思考の持ち主にしっかりと呼応している。「俺、コイツ好きなんだぞ」という感情をゲーム側が満たしてくれるというゲームである。そして初めに説明したエクスタシーショットとドキドキモードこの二つのシステムこそが敵キャラクターである女子生徒との唯一のコミュニケーションになる。つまり、ただ単に斬新なシューティングゲームだけではなく、敵キャラクターの理解を深めることを担っているシステムである。ステージを通して弱点の部位を知って、覚えて、キャラクターを理解する事ができる。キャラクターを理解すればスムーズに倒す事が出来て、ゲームの腕前も上達する。まさに一石二鳥、良く練られたゲームと言うべきだろう。

だぶるぴーす、2の発展
 その後発売された「ぎゃる☆がんだぶるぴーす」はより入り込める様になっている。なんと敵キャラクターである女子生徒たちも正規のエンディングとして迎える事が出来るようになった。それだけでなく、スリーサイズを目測で図るシステムなど、より密接に関わる事が出来るようになっている。

↑ダブルピースからは敵である女の子も告白対象になった。画像は「ぎゃる☆がん だぶるぴーす」

ぎゃる☆がん2に関してはストーリーが上記の2作と違うのため、楽しみ方も変わっている。ステージとステージの合間に女子生徒を呼び出すことができたり、DLCの衣装が豊富だったりと、多角的に楽しむことが出来る。ゲームオーバー画面はいつもの通りである。

↑ぎゃる☆がん2のゲームオーバー画面は変な雰囲気になる。画像は「ぎゃる☆がん2」

どちらも、ゲームのシステム面とキャラクターに対する接し方をパワーアップさせている。

まとめ 
 ゲームのシステムとキャラクターへの愛情というのが、うまく重なりあっているゲームであることは間違いない。ゲームが上手くなればキャラクターの理解も深まる。そしての逆もある。ぎゃる☆がんと言うゲームに対してプレイヤーがどこからでもアプローチを掛けられ、モチベーションを高める事が出来る。シューティングゲームとしても斬新でキャラクター達もとても魅力的であるため、シューティングが好きという人、キャラクターがかわいいと思った人も楽しめるのがとても良い。非常に面白いゲームであった。

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