拝啓 日本交通さまへ パニック王子より
修論の謝辞にいれられなかったので、
せめてnoteでお礼を言わせてください。
拝啓 日本交通さま
ようやく梅雨が明け、夏の暑さも本番となりましたが、
お変わりなくお過ごしでしょうか。
積もりに積もった感謝を伝えるべく、この手紙をしたためております。
昨年の11月にパニック障害で倒れてから、一時は日常の移動も困難でしたが、最近は回復傾向にあります。
こうして深夜に筆を取るほどには、元気になることができました。
日本交通さまのタクシーには、いろいろな場面でお世話になりました。
初めてパニック発作を起こした帰り道、
その5日後に後楽園駅でパニック発作を起こして倒れた時
12月広島の学会の帰りに東京駅で人混みに寄って発作を起こした時
修論発表のために大学へ行く時
修論発表で力尽き、自宅へ帰る時
などなど、あげればきりがありません。
何度も何度も大変ありがとうございました。
次世代タクシーの車体
まず、日本交通さまの素晴らしいところはタクシーの車体です。
日本交通さまのタクシーを呼ぶと、ほぼ必ず下のタイプの次世代タクシーが来ます。
一般的なクラウン型のタクシーに比べて、椅子の高さが高く、足を前に投げ出すことができます。
これはパニック障害の私にはすごく重要なことで、
しっかりシートベルトを着用しつつぐったりするためには、最適な車の形状です。
また、椅子に貼ってある黒い革は、社内の雰囲気を高級にするだけでなく、後部座席でぐったりする際にほどよい弾力を持っています。
普通のソファ型の座席だと反発係数が低く、ぐったりできない時があるのですが、
日本交通さまでは、バッチリぐったりし、次の用事に向け体力とパニックを回復することができました。
次世代型タクシー、およびメンテナンスの丁寧さに大変感謝いたします。
寝たきりの僕が王子様になれる場所
さらに日本交通さまがHPで強みと主張している、ホスピタリティと想像力にも感謝を申し上げねばなりません。
私がタクシーを利用するのはパニック発作を起こした時、
顔は赤く紅潮し、心臓の鼓動の動きに耐えられず胸をおさえ、明らかに常軌を逸している状態。
そんな時、タクシーの扉をあけて執事のように待ってくれる運転手の皆様。
私が助けを求めたらすぐ助けてくれそうな位置で待ってくれる運転手の皆様。
息が落ち着くまで、発車を待ってくれる運転手の皆様。
運転手の皆様はまるで執事のようで、
高級な次世代型車体はまるでかぼちゃの馬車のようで、
日本交通さまのホスピタリティと想像力は僕を王子様に仕立て上げてくれました。
当時は立ってるだけでもパニック発作が出ることがあり、
家では布団で横になりながら修論を書いていました。
そんな廃人のような僕が、
タクシーに乗っている時だけは、王子様になれました。
それはとても幸せな時間でした。
1人の客として紋切り型に接するのではなく、
1人の人間として接してくれて、
しかも王子様にまでしてくれた。
僕が修論を書く上で、少しずつリハビリしていく上で、
絶対に欠かせない存在でした。
本当に本当にありがとうございました。
この場を借りてお礼を申し上げます。
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