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生成系AIYoutuberとして60日でチャンネル登録者1000人達成するまでの話

はじめましてorお久しぶりです。なういずと申します。
先日、趣味で始めたYoutubeチャンネルの登録者が1000人を突破しました。60日での達成なので比較的ハイペースだと思います。

ジャンルは「AIボイスチェンジャーを用いた歌ってみた動画」です。
アニメやゲームのキャラクターが、そのキャラの動画で歌を歌う動画で、ジャンルとしてはボーカロイドに近いです。
サンプルとして有名な動画を貼っておきます。これはジョジョの奇妙な冒険のディオというキャラクターが、アイドルを歌う動画です(※これは私のチャンネルではありません)。こんな感じで、あたかもキャラが歌っているかのような動画を作っています。


この記事では、生成系AIYoutuberになった経緯や苦戦したこと、面白かったことを振り返っていきます。
これからAIを用いた創作をする人はどんどん増えていくと思うので、そういう方に役立つといいなと思いながら、この記事を書いています。

1000人の瞬間。チャンネルを宣伝するつもりはないので、アイコンはぼかしました。



1日目:出会い・チャンネル開設

きっかけはYoutubeでAIボイスチェンジャーを使った動画をみたことでした。その動画では、好きなゲームのキャラがYOASOBIの祝福をそのキャラの声で歌ってました。
完成度の高さに腰を抜かすとともに、この技術を自分も身に着けて創作意欲を満たしたいという猛烈な欲求を感じました。

さっそくAIボイスチェンジャーについて検索。環境を構築。推しカップリングにコネクトを歌わせる。歌声が気持ち良すぎだろ!せっかく作品を作ったならどこかに投稿しよう!音声作品ならYoutubeがいいだろう!ということでトントン拍子でYoutubeチャンネルを開設しました。

1週目:試行錯誤

新しい技術と可能性を前に、創作意欲が無限に湧いていました。
・このキャラとこのキャラであの曲を歌って欲しい!
・このキャラとあのアーティストの曲は絶対あう!
歌わせたい曲をリストアップし、気づけば100曲超になっていました。

また、AIボイチェンともっと仲良くなりたくて、色々な歌を歌わせました。洋楽を歌わせたり、ボカロを歌わせたり。彼ら(彼女ら?)が得意な歌、苦手な歌がなんとなく分かってきました。

1週目が終わる頃には、最初に投稿した動画が500再生を突破。再生数を稼げるという感触も得ました。

2週目:チャンネルの方向性を決める

このころから、Youtuberとしてチャンネル運営の方針を考えるようになりました。というのも、私と同じ時期にAI歌ってみた動画を始めた投稿者が見受けられ、差別化する必要を感じたからです。

色々考えた結果、以下をチャンネルの方針としました。

①【義務】曲の権利と二次創作ガイドラインを遵守すること
 当たり前のことです。特にAI創作物はセンシティブなので、絶対に守ることを誓いました。
②【努力義務】2人以上のキャラを同時に歌わせること。ハモリ推奨
 表向きには関係性オタクである自分の性癖を満たすためのルールです。2人以上のキャラを同時に歌わせるのはかなり難しいので、転載防止や自分の作品だと分かりやすくする目印でもあります。
③【努力義務】再生数を稼げる曲と好きな曲を交互で歌うこと
 自分の性癖を押し出すだけでなく、ある程度はYoutubeのアルゴリズムに媚びた選曲もするべきと考えました。
④【目標】50日でチャンネル登録者1000人を達成したい
 
先駆者のチャンネルを参考に、登録者は2000-4000人までは伸びるであろうこと、50日で1000人に行けるのではないかと算段をたてました。

こうしてハイパー百合百合カラオケ大会と化した我がチャンネル。この時点での登録者は100人でした。

3週目:5か国語対応に

アナリティクスを見ていると、日本からの視聴者は半分以下で、むしろ海外からの視聴者が多いことに気づきました。歌というのはワールドワイド、動画のタイトルや概要欄について、日英韓中台の5カ国対応するようになりました。

また、このころには初めてのバズりも経験。初めての1万再生を記録しました。なんかYoutuberっぽいですね。

4週目:AIフォビアから視聴者を守る

この頃、AI創作物が炎上することが増えてきました。単にAI創作物だからという理由で嫌悪感を抱かれ、コメント欄で不当なことを書かれるという例もみました。
そのような状況では、視聴者もAI創作物を敬遠しちゃいますよね。

「AI創作物を後腐れなく楽しみたい」という視聴者の気持ちを守るために、チャンネルのAI創作物への考え方を明確に示すことにしました。著作権法や各種ガイドラインを勉強して3000字ほどの「投稿スタンス」を作成しました。中心事項は以下のとおりです。

・本チャンネルは取り扱うコンテンツの二次創作ガイドラインを遵守しています。
・利用したフリーのファイルや素材について、利用ルールを確認しております。
・AIボイチェンの対象になったキャスト・スタッフの方がネガティブな反応をした場合、動画はすぐに削除します。
・生成AIの危険性についても配慮しています。

https://sites.google.com/view/aivcchannel

この投稿スタンス作成を通して、Youtubeは単に創作物を投稿するだけでなく、視聴者とのコミュニティ形成の場であること理解をしました。
Youtube世界で俺は一国一城の主。みんなを守ってやるからなという気持ちです。

5週目:視聴者リクエストに答える

この時期から視聴者からリクエストをたくさんもらうようになり、それに応えていくようになりました。
リクエストした視聴者さんはコメントをくれたり、SNSでチャンネルの宣伝をしてくれることもありました。

前週の投稿スタンスの影響もあってか、視聴者が身近になったように感じます。
チャンネルが安定してきたと感じたので、ある程度投稿ペースを落とすかわりに、AIのメンテナンスに時間を割けるようになりました。

6週目:投稿計画を作る

この週から、週のはじめに投稿計画を挙げるようになりました。「今週は〇〇をテーマにした選曲」のように曲のヒントだけ与え、視聴者に予想してもらうアレです。

また、この週は歌詞の間違いを指摘してもらうなんて出来事もありました。有能視聴者助かる~!

7週目:足踏み。コンセプトを捨てそうなる

この頃は登録者700人ほど。しかし、チャンネル開設から50日近くがたちYoutubeのアルゴリズムが変わったのでしょうか?世間一般的に人気のある曲以外の再生回数が伸びなくなります。

力を入れて作った懐メロのMAD動画も伸びず、「どうせYoutubeのユーザーなんてみんな移り気で、流行りの歌しか聞かないんだ。だったらもうコンセプトを捨てて流行りの歌だけ歌わせてしまうか」と悩む日もありました。再生数という誘惑はびっくりするほど強く、この誘惑に負けずに自分のチャンネルらしさを保ってるYoutuberってすごいと尊敬するようになりました。

8週目:AIイラストサムネにハマる

再生数で精神を疲弊させるのも馬鹿らしいと考え、何か新しい技術を導入して創作意欲を満足させようと試みました。
具体的には、AIでサムネ作りをするようになりました。今までサムネを適当に作っていましたが、AIを用いて曲の雰囲気にあったサムネを作るようにしました。

こうした工夫もはさみつつ、チャンネル登録者は900人を突破。1,000の大台が見えてきました。
また、再生回数が伸び悩む曲でも、再生時間は長い場合があることに気づきました。これはその曲をすごく好きな人がリピートしているためと思われます。誰かの好きに刺さっているのは、投稿者冥利に尽きますね。

9週目:1,000人突破

チャンネルを初めてちょうど60日目に1000人を突破しました。
途中で心が折れかけたこともあり、予定より10日ほどかかってしまいましたが、目標に到達できました。

まとめ

以上、衝動的にYoutubeチャンネルを開設し、登録者1000人に達成するまでの過程を紹介しました。
5カ国に対応したり、投稿スタンスのために著作権法を勉強したり、色々な想定外があり知的好奇心に満ちた2ヶ月でした。
特に、Youtubeが単に好きな創作物を投げる場所ではなく、視聴者と交流しながらコミュニティを作っていく活動
であるという気づきは、とても意外で有用な発見でした。

まだまだ歌わせたい曲はあるし、AIボイチェン以外のジャンルを開拓したいという思いもあります。
まだまだ珍しい生成系AIYoutuberとして、今後も面白いものを世に送り出せるように突き進んでいく所存です。


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