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私がスウェーデンに来た必然

Hej hej! スウェーデンに長期留学中のぶんぶんです。今回は私がなぜ長期留学を目指したのか、そしてなぜスウェーデンを選んだのかについてを中心にお話していきたいと思うのですが、、、私の人生の回想録のようになってしまう予感、、、汗

もし興味がありましたら、お付き合いくださいませ^^

初めに、留学する理由は人それぞれだと思います。また理由の明確度も人によって違うと思います。私も一言で言うなら、小さな出来事の積み重なりに導かれてここに来た、という感じでしょうか(決して受動的に来た訳ではありませんが)。留学の目的に正解なんて存在しないし、もっと言えば「自分にとっての留学の意味」なんて留学を終えた後のとある日に、はたと気づくものなんじゃないかしら。最初から結果のわかっている挑戦なんて面白くないし、そんなものは本質的に存在しないでしょう。きっかけは何であれ、現地でとにかく恐れず流れに身を任せてみる。そこでしか吸えない空気を吸って、出会えない人と交流して、学びたいことを学んで、その過程の中で今まで気づかなかった自分の弱点や次なる目標に遭遇するものだと思うのです。つまり何が言いたいかというと、留学にしろ何にしろまず「やる理由」を探すよりも「やってみる」方が大事だと思うのです。やってみた結果はわかりません。私もこの留学が将来的にどんな結果をもたらすか、今ですらわかりません。でも、せっかく何かに挑戦する機会に恵まれたのだったら、その機会に感謝して、恐れずに「やる」!やらずに後悔はしたくないし、やってみて意味の無いことなんてないから(ありきたりな事ですが大事な事)。

本題に入ります。

English is so cool!

長期留学への憧れの源泉は、"English is so cool!"という常に心に秘めていた思いだったでしょう。単純に、「英語話せるのってかっこいい!!!」そう思いませんか?(笑)私は小学2年生の時とある英会話教室に運命的に出会い、そこの先生(私の生涯の師匠)や先輩方が英語を武器に世界に羽ばたいている姿を目の当たりにし、強く憧れ続けていました。中学2年生の時に初めての外国であるカナダでホームステイをして、全く英語が話せない自分に絶望しつつも「いつか英語ペラペラになって、海外でもっと楽しめるようになりたい!」と決意。その後も地道に英会話を続け、大学は英語で授業を行う国際教養学部に進学しました。でもやっぱり何か足りない。理想の「かっこいい英語」に到達していない自分がいる、、、。英語をレベルアップさせるには、自分をもっと「英語を使う」環境に置かなければ。私がスウェーデンに来た1番の目的は英語を学ぶことではないけれど、自分が学んできた英語の成果を発揮し、さらにレベルアップさせたい!そして、憧れの先輩方のように、海外でどこまで自分の世界を広げられるか試したい!要するに私は、留学を通してもっとかっこよくなりたかったんですね(笑)。

Never be enough 

私は幸運にも、ここに来る前に3カ国にホームステイをする機会がありました。カナダに1ヶ月間、アメリカとオーストラリアにそれぞれ2週間ほど。3回ともどれも素晴らしい経験でした。現地の人と生活を共にし、それぞれの国の異なる空気を感じ、自国や自分についても客観視できる時間でした。しかし、帰る時にいつも思っていたことは "I wish I could stay here much longer..."。1ヶ月、ましてや2週間なんて風の如く過ぎ去り、現地の生活にやっと慣れた頃にもう帰国。現地の生活に根を下ろし、どっぷりと外国の社会に浸かって、沢山冒険を繰り広げるには、単純に時間が足りないな、、、と。アメリカに行った時、とある現地大学に通う日本人に出会いました。その方が言っていた言葉は今でも忘れません。「私はここに2年くらいいるけど、まだまだ知らないことが沢山あるの。長く居ればいる程、色んなことが見えてきて面白い。だから決して飽きないし、ここに来たことを一度も後悔したことはないよ。」正直、自分にとって10ヶ月という期間がスウェーデンの社会を理解する上で十分とは思いません。というか何年居ても居足りないと思います(日本に20年居ても知らないこと沢山ある)。それでも、1年弱という時間の中で学べることは沢山あるし、限られた時間だからこそ濃密な経験を積めるのではないか。少なくともスウェーデンの「基本」について十分に学べる時間ではないか。そもそも長期留学できる機会なんて人生の中できっと今しかない!!!私は貴重な大学生活の4分の1をスウェーデンで過ごすことに、何もためらいはありませんでした。

The country of social inclusion 

ここまで私の長期留学一般に対する興味についてお話ししてきましたが、ここからは、なぜスウェーデンを留学先に選んだかについてお話しします。きっかけを遡れば高校時代に短期留学したアメリカのシアトル。郊外のとあるフードバンク(貧困層向けに食料や日用品を無料で提供する場所)でボランティアをしたのですが、その時入り口で長蛇の列をなして待っている人々の姿に衝撃を受けました。アメリカは格差社会ということは知っていたけれど、アマゾンの本社を筆頭に賑わうdowntownの周辺で、ここまで多くの人が貧困に苦しんでいる現実。日本に帰国後もシアトルに拡大しているテント村のニュースを見て、やはりなと実感しました。「この社会、健全じゃない。」と。経済大国で広がる貧富の格差、イデオロギーを巡る分断、幸福度の低迷。私の高校時代にトランプ現象などで世界が大きく揺れたことは記憶に新しですが、その頃から「今社会で起こっている現象はどのような社会基盤上の結果だろうか」と社会福祉に興味を持つようになりました。どうやら日本では頻繁に報道されない遠く離れた北欧諸国は「北欧モデル」とも言われる包摂的な社会を実現したらしい。国民から高い税金を徴収する分、教育費や医療費の無償化、手厚い失業者支援や子供手当といったサービスを、貧困層のみならず国民全員をターゲットに還元するシステム。市場経済を活発化させる反面最小限のターゲットに最低限の支援を提供する米国や、競争社会が引き起こす過重労働や将来不安、男女不平等が蔓延る日本とは相反する社会。でも実際はどうなのだろう。男女平等や幸福度が高い北欧の福祉国家とはどのような空気感で、人々は何を思い、どのように生活しているのか。理想論と現実のギャップや課題はないか。これらは実際現地に赴くことでしか知り得ないでしょう。調べていく中で、スウェーデンのルンド大学では地域スタディーが充実し、北欧の福祉政策や社会について学ぶ場所として最適だと判断しました。それに加え、ルンド大学のHPを初めて見た時に、美しい校舎にビビビっときたこと、知り合いが偶然研究員としてルンド大学で働いていたこと、父の家族が昔ヨーロッパに住んでおり、世界史を学んだこともあり、ヨーロッパ全体に強い憧れがあったこと、、、などなどの要因も重なり。気がついたら目をきらきらさせながらスウェーデンにいました(笑)。

留学の終盤に差し掛かり、改めて自分の所信表明を書くと、自分がまだ道半ばにいることに反省します。けれど、良いことも悪いことも含めて、想像をはるかに上回るほど刺激的で貴重な体験に溢れた生活であったことは確かです。ここに来た選択を一生後悔しないことは確かです。残りの生活も後悔なく、自分らしく過ごしたいな^^スウェーデンという国、大好きだな^^

今日はこの辺にて。Tack!

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