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ゲームは「読む」のか「観る」のか(おバイオ大体やってみた)

推し(壱百満天原サロメお嬢様)が配信したのをキッカケに「バイオハザード」シリーズをプレイして、ナンバリングタイトルは0以外おおよそプレイしたので感想と各タイトルの印象とか「どの順番からやったらいいの?」みたいなものにサクッと触れてみようと思います。
(なるべくネタバレせんように頑張るし、資料見つつ書いてるけど、バレあったり間違いとかあったらごめんね!)
(バレNGの人は、個人的な結論とかプレイする順番の話は下部へまとめるからすっ飛ばして読んでね!)

ちなみに私はここ数年ソシャゲメインだった・据え置きゲーム久々、ホラーは平気だけどアクションとシューティングは苦手な人です。


BIOHAZARDシリーズとは

「バイオハザード」とは、カプコンが1996年に第1作を発売したサバイバルホラーゲームです。
極限の恐怖を感じさせる世界観。
絶望的な状況からの生還が描かれたストーリー。
そして、迫られる一つひとつの選択によって生まれる戦略的なゲーム性。
それらが組み合わさっていくことで「バイオハザード」ならではの魅力が生まれ、世界中から高い評価を獲得することができました。

バイオハザードポータル「INTRODUCTION」より

おバイオといえばホラゲー印象ですが、実際はホラーにプラス生死をかけたアクションが加わったゲームです。
いわゆる「正史」のナンバリングタイトルは、2024年現在、0から8まで9作品。
作内の時間も90年代が起点、最新では2020年頃(追加DLCでは更にその16年後)となっていて、物語自体の年数も20年以上経過している大作です。

しかしながら、人気のあるタイトルなだけあり、基本的にはナンバリングされているとはいえそれぞれが独立した作品になっていて、初心者~上級者まで対応できる難易度の実装、近年では一部タイトルにはなるけれど、有料の武器強化チケット等有利に進められるアイテムも用意されていて手に取りやすいかなと思います。
新作はもちろん、旧作も現代に合わせたリメイクされていてより遊びやすく調整されていたり、各プラットフォームでセールにもよくラインナップされるので、気になっている方は実際プレイしてもらうのが(布教関係なしに)何よりです。

ここからは各ナンバリングの概要と個人的に感じた感想を書いていきたいと思います。多分長い。


バイオハザード(HDリマスター)

ラクーンシティ郊外で多発する猟奇殺人事件の調査のため派遣された、特殊部隊S.T.A.R.S.ブラヴォーチームからの消息が突然途絶えた。
急遽、ブラヴォーチーム捜索に赴いたアルファチームであったが、不気味に静まり返った森の中で、突如として現れた異形な犬の群れが、隊員たちに襲いかかる。
仲間を失いつつも、必死の思いでその場からの撤退を試みるクリス達の目に洋館が入ってきた。
かろうじて駆け込む隊員達であったが、彼らは生きて此処から脱出することが出来るのだろうか…

公式サイト「極限状況からの脱出劇」より

アメリカの比較的のどかな地方・ラクーンシティ郊外で頻発する猟奇殺人事件。警察は特殊部隊「S.T.A.R.S.」を現地へ投入することを決断する。
S.T.A.R.S.は各専門分野のエリートが集う精鋭部隊。現在は再編を経て、アルファとブラヴォーの2つのチームを擁する。

今作の主人公は2人。アルファチームに所属しているクリスとジル。
クリス(クリス・レッドフィールド)は元空軍の若手。銃撃戦はもちろん体術を用いた接近戦も得意でAチームでも先陣を切る役割。
対してジル(ジル・バレンタイン)は危険物処理が専門の後衛。薬学にも精通し、手先の器用さもあり若いながらもマルチで活躍するポジション。

物語は、現地へ向かう最中アクシデントに襲われ孤立、襲いかかってくる野犬の群れから逃げ込んだ先、森の中の洋館からスタート。
軟禁状態となった洋館からの脱出を目標としながら、各所にちりばめられた情報を辿り、謎に包まれた一連の事件の真相を明らかにしていくという流れ。

シナリオはクリス編とジル編があり、大筋では共通したシナリオだけれども、クリス編では先発していたブラヴォーチームの生き残りレベッカが、ジル編では上司のバリーが絡んだ展開になっているので、それぞれの立ち位置や決断に至るまでのアクションが違ってくる感じ。
また、マルチではないもののエンディングも数種類あるので、途中、主人公が選んだ選択肢や得た情報などで分岐していくし、中にはそのルートでしか入手できない武器などもあるのでやりこみ要素もあり。
現在入手しやすいのは、2014年にHDリマスターされたものなので、旧作特有の不便さや行える攻撃の種類など特有のクセはあるものの、慣れればいわゆる「バイオハザード」の世界に濃く触れることのできる名作。

また、クリスもジルも今後のタイトルで再登場するし、特にクリスに関しては、彼の人生そのものが「バイオハザード」の歴史となる部分があるので、ぜひプレイしてほしい。
あと、20代の若いクリスって、近年の作品から入った私とかから見るとちょっと不思議というか、あのクリスにもこんな時代があったのねぇってなる。


バイオハザードRE:2

こちらは「バイオハザード2」のリメイク版。
一部オリジナルの「2」から変更点はあるものの、近年エンジンから開発された新生バイオ2。

第1作『バイオハザード』で描かれた洋館事件から数か月後ー。
アンブレラ地下研究所から生物兵器が流出、ネズミの媒介を通じて市街へとウィルス感染が広がっていた。
赴任先のラクーンシティ警察署へと向かう新人警官レオン・S・ケネディ。時を同じくして、特殊部隊隊員である兄の安否を確かめるためラクーンシティへと向かう大学生のクレア・レッドフィールド。二人は生ける屍者で溢れた街、見紛う事のない地獄 を目の当たりにする……

バイオハザードポータル「HISTRY」内「バイオハザード2」より

2も主人公は2人。新人警官レオンと女子大学生クレア。
オリジナルでは彼女に振られヤケ酒キメて初日を遅刻→感染を免れたという、若さ特有のお馬鹿なんだけど愛嬌のある新米警官レオン。(※リメイクでは突然自宅待機を命ぜられ、不審に思い警察署へ向かった、に変更)
対照的に両親不在、兄・クリス(1の主人公)と二人きりで懸命に生きてきたしっかり者のクレア。
ちなみに兄からゴリゴリの「教育」を受けているので、一般人だけど銃火器も扱えるし大型バイクも乗りこなすタフさ。だけど、本来の性格は優しくて明るい、周囲から愛されるスーパーガール。

1同様、2人それぞれにシナリオがあります。
かつ、今作は片方の主人公がこう行動していた裏で、もう1人の主人公はこう行動していた、みたいないわゆる「裏シナリオ(2ndシナリオ)」があるので、メインシナリオは合計4つ。
あとはDLCとして、メインで登場した脇役のIFストーリー「THE GHOST SURVIVORS」がありやり応えも十分。
メインシナリオも慣れれば2時間前後でクリアできるので、色々な縛りや装備でやりこんでいる猛者も多数。公式でもウィークリーチャレンジ企画とかやってるのでe-sports的な面もある印象。動画サイトに色々なプレイヤーが動画を上げていてそれを観るのも楽しい。

1のHDリマスターの固定カメラから三人称視点(TPS)へと変更。
舞台も洋館から、市街地の各拠点へと広がったのもあり、より自由度と物語の規模は大きくなった。
しかしながら、ひとつの「街」が舞台なので、1の時にあった閉塞感や未知のものへの恐怖、物陰の向こうにある緊張感のバランスは秀逸。
ゾンビもかつて「人」だったものや「犬」だったものの他にも存在し、執拗に主人公を追い詰めてくる、狩られるものの恐怖もある。
1が原初の怖さなら、RE:2は正当に進化した怖さ。
リメイクとしても、ナンバリングタイトルとしても、一番バランスのいい作品だと思う。
DLCは一変、切なくもあり笑いもあり(おふざけも!)楽しめる要素も。
個人的には最初の1本にオススメ。

あと、絶対タイラントってオレのコト好きだと思う。


バイオハザードRE:3

こちらもリメイク。RE:3。
ただ、「RE:2」と違って賛否は分かれた作品。

合衆国中西部に位置するラクーンシティの郊外で謎の行方不明事件が発生。
(中略)
ジル・バレンタインを含む生き残った隊員たちは真相を告発しようとするが、告発は握りつぶされてしまう。

しかし、街には“人食い病”の変異が起こり始め、凶暴な野犬が徘徊しだす。
ウィルスによる感染が街に拡大してゆく中、ジルは生き延びる決意を新たにする。
しかしジルはまだ知らない。
すべてを消し去るべく、最強の使者が既に放たれていることを

バイオハザードRE:3公式サイト「ABOUT」より

時系列的には2とほぼ同時間・舞台も同じラクーンシティ市街地。
(少しだけ3の開始時間の方が早いのか)

1の出来事、世間的には「洋館事件」と呼ばれるあの夜から数ヶ月後。
数少ない生還者、ジル・バレンタインは自宅謹慎命令となっていた。
多くのしがらみや権力からの圧力で告発を握りつぶされながらも、不撓不屈のジルは諦めていなかった。自宅のアパートにはとりまとめた各種資料に溢れ、ジルはレポートの執筆を続けていた。
傍らには、同僚から差し入れられた手紙とデリバリー。
他の仲間もジルの決意をそれぞれの立場からサポートしていた。

トラウマから見るようになった悪夢。
次第に精神的にも疲弊が色濃くなった夜、外は突然、悲鳴と炎でパニック状態に陥った。

混乱の中、ジルは追われるように街へ飛び出す。
そこには同僚であり、同じ洋館事件の生還者・ブラッドがいた。

シナリオはメイン1つで分岐もなし。DLCも正式な意味では「なし」。
主人公はジル1人だけど、バディがいて、途中相棒の視点に変わる場面はあり。ボリューム的にもRE:2と同様の慣れれば2時間程度でクリア可能。
メインもDLCも充実していた「RE:2」に比べると後発作品なのに……とは正直思うし、リメイク元の「ラストエスケープ(バイオ3)」プレイした人からの評判も割れたイメージ。

と、いうのも、実は「RE:3」に関してはちょっと特殊。
DLCはないんだけれど、関連作品の「バイオハザードレジスタンス」というオンライン対戦ゲームが同梱されている。
そして、このゲームの評判も……らしい。
(私はオンゲやらないので未プレイだから「らしい」という表現です)

なので、私個人は「RE:3」の話しかできないのだけれど、全般的にどうしても否めないボリューム不足。あと、1から数ヶ月後なんだけど、おジル、お顔が別人になっててそこも評価は分かれそう。(私はRE:3のジルはそれとして好きだけど別人だよねとは思う)

「ラストエスケープ」からカットされたシナリオが結構あるみたい。
それもあって、旧作ファンからも期待が外れた印象はある。
ゲームシステム自体は「緊急回避」とか意欲作だなって思うし、グラフィックもいい、ゲームとしてもプレイしてて楽しいけど、物足りないなぁの一言に尽きる。

ただ、物足りないだけなので、サクッとプレイしたい時にはいいかもしれない。緊急回避からのカウンターとか決まると嬉しい。
あと、女性主人公の作品としてはめっっっちゃ好きな作品。
ジルの性格がさっぱりしているのもあるし、自分が他者に対して事情を知らずに酷いこと言ってもきちんと謝れたり、その上で関係性を構築していくスタイルはぐっとくる。


バイオハザードRE:4(CERO/Z 注意)

4リメイクにして、2024年現在RE(リメイク)シリーズ最新作。
みんな大好きRE:4。私も大好き。
ただ、先発のリメイクは一般向けとグロテスクでバージョン分けされているんだけど、RE:4だけはZバージョンしかないので注意。18歳以上推奨作品。

前置きはさておき。念のため引用という形でなくあらすじ。

ラクーンシティの「事件」から6年後。
新米警官だったレオンはその後能力を買われ、大統領エージェントの職に就いていた。
職務に邁進する中、ある日大統領から緊急の命が下りる。
大統領の実子である愛娘・アシュリーが誘拐されたのだ。
レオンは彼女の行方を追い、ヨーロッパの村へと向かう。
しかし、村はその長閑な風景とは裏腹に狂気に溢れていた。

レオンは任務のために村へ足を踏み入れる。
そして、この頃、レオンはまだ知らなかった。
その後ろ姿を見つめる「彼女」の視線を――

個人的にはすっごく好きな作品。登場人物がみんな魅力的。
かわいいお嬢様(アシュリー)から、かわいい元上司(クラウザー)まで!
と、個人的な性癖はさておき、REシリーズとしても最新作なだけによく練り込まれてるなと思う作品。
主人公はレオン1人だしルート分岐もなしだけど、フィールドが量も種類も豊富だし、前作までの不評点も改善されていて概ね秀逸。

DLCにもう一人の主人公「エイダ」の物語「SEPARATE WAYS」があり。
こちらはメインでレオンに絡んできた謎の色男・ルイスも活躍。本編ではチャラくもあり、飄々としていた印象のルイスの胸の奥にある思いが垣間見えて、そりゃあもうよかったですわ。
もちろん、もう一つの分かれ道・主人公のエイダの物語としてもコンパクトながら本編を補強するシナリオとしてお見事。

ゲーム性としては、RE:3ではカウンター的コマンド「緊急回避」が実装されていたんだけど、RE:4は「パリィ」ナイフでカウンター実装。
難易度によってはジャストタイミングじゃないとNGだったりと初心者~上級者にもやり応えのある戦闘システム。
グラフィックも現代的な施設から閑村の旧時代民族的な描写と対比も飽きない。
戦闘能力のない一般人の女の子を救出する物語なので、彼女を庇いながらの移動や戦闘の場面も出てくるけれど、移動時には近くに、戦闘時は離れてと指示出来るので理不尽に詰むことはないかも。
なんせ最新作なので一番プレイはしやすいし、グラフィックも綺麗なので、手始めにRE:4、レオンの背景や過去の物語が気になったら旧作へというのもあり。

ただし、デルラゴ銛突き大会とセニョールトロッコ大会、テメーはダメだ。


バイオハザード5

未曾有の生物災害「ラクーン事件」から約10年。
事件の生還者、クリス・レッドフィールドは対バイオテロ部隊BSAAのエージェントとして活躍していた。
彼はアフリカ某国、キジュジュ自治区での生物兵器密売人の拘束作戦への参加を契機に、この地で進行する巨大な陰謀の関与を知ることなる…。

バイオハザード5公式サイト「STORY」より

ここからは未リメイクの旧作になります。初出は2009年。
バイオハザードって多分「5」以前と「5」以降で好き嫌いとか分かれそうだし、公式も方向性の転換があったと思う。いい意味でも悪い意味でも意欲作かもしれない。

今までの舞台は森の中の洋館、崩壊する街、時代から取り残された村……と閉鎖的な場所でのサバイブがバイオの醍醐味だったと思う。
「バイオハザード5」は旧作にあった、陰鬱とした森の湿度や壊れたネオンのギラつき、村の竈の煮えた「何か」、みたいな朽ちていくもの、逸脱したものの匂いが薄い。
南アフリカの乾いた赤い土、砂埃の舞い上がる街、太陽に灼かれる庇の露店、鮮やかに積まれた果実、と全体的に明るくて乾燥している。
襲ってくるクリーチャーも旧作のゾンビやプラーガに比べるとより好戦的な印象だ。動きも素早いし現代的な武器も使用する。
これはウイルスが改良され道具使用できる知能を残せるようになったのが理由だが。

閉じられた場所、封鎖された地域、日常から隔離され箱庭化した空間での戦い。そこに「影」があるだけでの恐怖。
それが「バイオハザード」のホラー部分だったと私は思う。
だからこそ、銃を持ち「殺せ」と叫んで襲ってくるクリーチャーに違和感を覚えたのは正直な気持ち。

ただ、これはアフリカだから、黒人だからという問題ではない。
「バイオハザード」というものに何を求めるか?の話だと思う。

現に、アクションゲームとしての面では初のビハインドビュー採用作品としてゲーム性は向上したし、Extraコンテンツの「Despera Escape」は現在めっちゃやりこんでいるくらいには好き。
キャラも家族を殺されながらも復讐だけに溺れず戦い続けるおシェバにシリアスな場面に粋なジョークをカマせる器のでっけえ漢・ジョッシュとBSAA南アフリカ支部の面々は大好きだ。

ただ、ほとんどすべてが「思ってたんと違う」なんだよなぁ。

ビハインドビューに関しても、まだ時代的にスタンダードではなかったのかもしれないけれど、斜めからの視点でプレイキャラにかぶって見えなくなる、金網フェンスに引っかかる、そもそも敵のスピードに比べて最速設定しても旋回や視点移動が遅すぎるとストレスが多すぎる。
相棒のAIも近づきすぎてもはや視界的に障害になっている、細かく作戦指定できないから届かない敵にバカスカ撃ちまくる、何も持ってないのに即死技持ってる敵に突っ込んでいく、とか、さすがにテストしたんか?ってレベルの小さな不具合が多すぎて、そういう意味では「意欲は買うけど、思ってたんと違う」の一言に尽きる。

あと、何といってもシリーズ初のオンライン要素の導入。
私はバイオハザードにそういうものを求めてない、どちらかといえばじっくり1人でプレイして、考察して、それをネットで他の人の考察と重ねたり話題にしたりとかするのが好きなので、うん、まあ、いらんかな。
前述のEXTRAコンテンツも、シングルプレイでうぼあー言ってたけど、CO-OP協力プレイしてるの動画サイトで見て悔しくて泣いた。
そら、相棒が豆粒ほど見えない敵にハンドガン連射せず、自分が敵の対応している間に資材集めたり先ルートの露払いしててくれたら神だわ。

そんな感じなので、もうこれだけは言う。
「5」だけは一番にプレイするのはオススメしない。ちょっと異質な面があるので。
ただ、リメイクされてREシリーズ入りされたらきっとめっちゃ面白くなるポテンシャルは持ってると思うし、順当に行けば次のリメイク候補の先頭なので時が「今」ではない気はしている。
好きだけど残念が色々すぎるのが「5」ですね。REに期待。

蛇足。おま環と公式に言われたのだけど、Steamでプレイしてると勝手にポーズ画面開いたりナイフ振ろうとしたら相棒に注目コマンド入ったりしておかしい挙動してる。
Steamから再インストールしても治らなかった。なんだこれ。


バイオハザード6

とりあえず一番間近にクリアしたのが6ですけど、ヘレナが無理すぎて無理でした。連発するQTEより無理。
教会に行くことしか頭になくて、道中助けを求めている人にうんざりしているのがもう無理すぎでした。
お前は「新世黙示録-DEATH MARCH-」か。チーゲー(チーズおつかいゲーム)なのか。(しらないひとはぐぐってみよう・えろげだよ)

詳しくは後述するけど、5から6あたりはスタッフのやりたいことがファンの求めているものと完全にすれ違っている印象。
リメイクされてもやるかは正直悩む。

唯一の癒やしは皮肉なことにジェイクの青々しさと成長したシェリーがクレアや他の大人たちから向けられたものをきちんと受け取って「生き抜く」ことを選んだ「今」でした。そこは良かった。

ゲームがしたいと思ったのに起動したのはB級ハリウッド映画だったよ!


バイオハザード7 レジデントイービル

初めてプレイしたバイオハザードは7でした。
というか、長らくソシャゲしかしてなかったんだけど、オンゲにうんざりして据え置きゲー再開したのがこの作品。通称「おバイオ」。

3年前に消息を絶った妻から届いた一通のメール。
導かれるまま主人公=イーサン・ウィンターズは遠くルイジアナへと自動車を走らせ、荒れた邸にたどりつく。
妻の痕跡を求め、異様な気配が漂う邸内を捜索するが、突然何者かの襲撃を受け、意識を失ってしまう…。
目覚めたイーサンを待っていたのは、狂気で満たされた邸の住人ベイカー一家だった。

バイオハザードポータル 作品「ABOUT」より

0から6までは登場人物のクロスオーバーがあったり、作品として世界線がつながってたナンバリングタイトル群ですが、7からはつながりがなく、主人公が軍人や警察、エージェントなどではなく、ごく普通の一般人になっています。正式にはちょっと他作品とつながりはあるけど、知らなくても全然大丈夫。

7も7でツッコミどころはたくさんあるのだけれど(なぜ警察に連絡せず単独で3年も行方不明の妻を迎えに行くか等)
大分、プレイヤーが思う「バイオハザード」に面舵が向いたのかなとおおよそ他作品プレイした今思うのが7です。

世界観や閉塞感は初期作を思わせるダークさ、かつアクション面ではQTE始め、いわゆる初見殺しになるようなギミックのほぼ廃止といらん所のストレスは減ったと思います。
ただ、3D酔いがひどくて、当初プレイすることができなかったし、割かし酔うって訴えるツイートは見かけた。あと、公式SNSもそれについてはアナウンスしてた記憶がある。(私は画面からめちゃくちゃ離れるかウィンドウサイズ小さめ設定にして大分改善されたよ。参考までに)

酔いやすい人は注意だけど、近年のバイオシリーズとしては正にスタンダードな印象。

謎解きあり、アクションあり、ホラーやグロテスクもあり。
シナリオはメインが1種類、分岐は一応あり。DLCはミニゲーム類とEXTRAシナリオでクリス(1から出っぱなしだねぇ)と虫食べる腕っ節の強いおじいちゃんの2種類。
一時期、私はおじいちゃんの夢女でした。世間的には腕一本ですべて解決おじいちゃん、不評らしいけど。

難点は3年行方不明カマした妻ことおミヤ。
おめーは少し自分の行いを悔い改めろや(憤怒)と個人的には6のヘレナと並んで駄目すぎる女でした。オレイーサンはゾイを選ぶゾイ!


バイオハザードヴィレッジ(バイオ8)

ナンバリングタイトルのリメイク除いた最新作。
「Village」のVillの部分が色変更されてるギミックの通り、バイオシリーズの8に相当。通称は「村」。
メインビジュアルの人は主人公じゃありません。一応、7からの続編で、イーサン編のシナリオ最終作(と思われる)。

ベイカー邸での惨劇から数年…
事件から生還したイーサン・ウィンターズは対バイオテロ部隊”BSAA”の庇護の下。
妻のミア、そして愛娘のローズと平穏な日々を過ごしていた。
しかし、幸せな生活はBSAA隊長クリス・レッドフィールドの襲撃によって破られる。
奪われた娘を取り戻すため、イーサンは再び死地へと向かう。

バイオハザードヴィレッジ公式サイト「STORY」より

主人公は前作「7」から引き続き、一般人代表・イーサン。
7の後にクリスから銃火器のレクチャー受けたりしたので戦闘力は向上。私生活では娘も生まれて半年、安全のためにアメリカから離れたものの生活は穏やかさを取り戻していた、所からスタート。

イーサンが進化したようにゲーム的にも正統進化。
まず、何よりありがたかったのは3D酔い対策がきちんと実施されたこと。画面の真ん中に「・」置くだけでこんなに違うんだね!
シナリオもOPの穏やかな一家団欒から村へと移る絶望感、それに負けないイーサンの家族への深い愛情。
何度も訪れる苦境にも這いつくばっても諦めないのは、家族のため、娘のため。
多分、多くの親がそうであるように、イーサンの原動力は「家族」。
その気持ちや精神力、体力、気力、すべてを打ち砕こうとするのも、マザー・ミランダ率いる「家族」。
相対する「家族」の物語は、決して相互理解することなく進んでいく。
そこに一切の奇跡もないし情けや慰めもない。命と命のサバイバル。

シナリオは正史のみ。DLCはイーサンの娘・ローズマリーが成長してからの物語が一つ。あとは恒例のマーセナリーズ。当初はイーサンのみだったけれど、アプデでクリスを始めとした合計4人が操作可能に。

今作は「7」の続編であり、イーサンの物語の最終点。
もちろん今作から始めても大丈夫なように簡単なあらすじムービーなどの補完あり。
私は7→8で、最終的にDLCで大泣きしたけど、いったん記憶なくした上で8から7もありかもとは思う。推奨は7→8→8DLCおローズ編です。

あ、8でもおミヤは相変わらずおミヤです。
今からでも許されるのならお前を殴りに行きたいくらいには無理です。


バイオハザードは読むゲームか観るゲームかで変わってくる

バイオハザードシリーズは個人的に初期は「読むゲーム」だと思っているし、5をボーダーラインとして「観るゲーム」へと変化していったと思う。
好みや求めるものは人それぞれだし、どっちが正解とかないけれど、ざっとプレイした今は、私が求めるバイオハザードの根幹は「読む、そして考えるゲーム」だし、そこが魅力だと思っている。

近年、オンラインゲームは当たり前だし、携帯ゲーム始め、SNSやDiscodeなど他者と「つながる」「共感する」「多く賛同される」ことが求められている。バズれば勝ちであり、バスこそ価値のような。
確かに他者と共感しあうこと、いいものが多く浸透していくことに間違いを感じないけれど、1人で体感して、読み解いて、考えることの豊かさも同じくらい価値のある体験だと思う。
そういう意味では大きくオンラインへと舵切りした5~6の流れは私にはフィットしなかった。逆行してプレイした1のリマスターの方が不便を感じることはあったけど、ゲームをする「体験」としては面白かったかな。

(ほぼ)完全新シナリオとなったイーサン編の「7」「8(村)」は、それこそ「読む」ことも体感しつつ、ムービーの秀逸さや作品全般の雰囲気も出ていて「観る」ゲームとしての側面も満たされてよかった。

どっちか一方に極振りするのもシリーズの在り方とは思うけど、今のところ、私というプレイヤーが求めたのはいい塩梅の7~8だったり、リメイク作品のREシリーズかな。
あとは、1のリマスターやって「おお!」と思うゲーム体験が出来たので、これをREリメイクしたらどうなるのか?という想像としての期待感はある。

5と6に関しては、散々な言い方したけど、逆に言えば伸びしろしかないし、面白く出来るポテンシャルは十分に秘めているので、こっちもリメイクに期待です。


私が思う「おバイオこれからやっといて」リスト

とりあえずやってみたい!な人は7と8

自分と同じ流れをオススメします。
理由は、旧作~REリメイクはつながりがそれなりにあるので全部さらうにはハードル高めだし、7と8は近年の作品かつ独立している連作なので手に取りやすく、操作面も難しさは感じなかった。

一緒に「Shadows Of Rose」までやって号泣しようぜ!


ホラーやりたい!レトロゲーばっちこい!な人は1のHDリマスター

元祖おバイオにして、現代でも輝くホラーサバイバルゲームの金字塔。
リメイクではなくリマスターであるので、基本はレトロゲージャンルになると思うけれど、そこが苦じゃなければ、想像している「バイオハザード」の雰囲気や世界観を堪能できます。
あと、セール期間中じゃなくても手に取りやすい値段帯です。
また、色々なプラットフォームで発売されているので入手もしやすい。


ホラーもいいけどアクションも楽しみたい!な人はREシリーズの2→3→4か、4→2→3

よくセールにもピックアップされるREシリーズはアクション面の強化ももちろん、REエンジンでのリメイクでグラフィックも綺麗になってる。

2→3→4でやっていく良さは、物語が順に追えることとリメイクの中でもホラー面強めなのが2なので、そこに重きを置く人向け。

4→2→3でやっていく良さは、物語こそ時系列ではないものの、入門編としてRE:4が最新作なのでストレスフリーでプレイできる、登場人物の豊富さと魅力があるのでとっかかりとしては一番いいかなという個人の感想。
4が面白かったら、2→3とやってレオンの始まりの物語を堪能しつつ、2と同じ時間、すぐ側でジルが奮闘していた3で物語に深みを加えるといいかも。


結局、おバイオって面白いの?(と蛇足の購入時の注意点)

結論:個人的には大好きだけど、まあホラゲーだし人を選ぶよね

こんな私におバイオの面白さ教えてくれた推しこと壱百満天原サロメお嬢様ありがとう大好き2周年おめでとうと例のセリフで締めくくりたいと思います。

\\おハーブですわ~!!//

蛇足の購入前に注意点いくつか

  • これはあくまで個人の感想です。好きにすればよろしいやろの精神でエンジョイプレイ!

  • バイオハザードシリーズは近年の作品において「通常バージョン」と「グロテスクバージョン(18歳未満購入不可)」があります。
    かつ、実は「グロテスクバージョン」も国内盤は規制があり、本来のGバージョンより表現がマイルドになっています。
    玄人は国外版の「グロテスクバージョン」で本来の意味で規制なしのものを購入するそうです。そこらへんは自己の判断と責任で。
    私はSteamで国内のグロテスクバージョンでプレイしています。

  • あと、REシリーズはプレステのサブスク入りしていますので、既に加入の方はチェックしてみてください。2,3,4があったはずです。