朗読劇いつもポケットにショパン観劇しました!
2021/1/20(木)、朗読劇『いつもポケットにショパン』~2nd Lesson~ に参加しました。
小笠原仁さんと楠田亜衣奈さん回です。
松田るかさんのご快復をお祈りしております。
感想です。
全部ネタバレになります。
朗読劇だと思って行ったら思ったより舞台でびっくりしました!
朗読劇というより演劇の側面が強かった
台本を手に持って演じる演劇みたいな側面が強か感じました。
座ったまま演じるシーンが思ったより少なかった。
2人で1冊の台本見ながら話すシーンがあって、仲良しな表現も出来ていた。
漫画5冊分のまとめ方が良かった
いつも「ポケット」にショパンのポケットの部分を強調するために追加されていたお話が良かった。
何度かきしんちゃんのポケットに手を入れて何かを貰うエピソードに置き換えて、最後の言葉につなげている。
原作は
「音楽だ。わたしのまわりの全てが歌い始めた。
時計の音がバッハを奏でる。
女学生のお喋りはモーツァルトに変わり、きしんちゃんのポケットからはショパンが聞こえた」
だったのが削って整理されていた。
「音楽だった。
わたしのまわりの全てが歌い始めた。
きしんちゃんのポケットからはショパンが聞こえた」くらいになってたと思う。
ポケットとショパンを強調していたのが分かりやすくて良かったと思う。
幼少期にきしんちゃんのお母さんから飴玉を貰ったエピソードが、きしんちゃんのポケットからチョコや飴玉を貰った話になっていた。
まりあのエピソードなどを削って上手くまとめていたと思う。
童話の「雪の国の女王」のようなエピソードは残して上手く再構成されていて良かった。
またお帰りの際のアナウンスが良かった。
「お帰りの際はポケットの中の大事なものを忘れないようお帰りください」という感じのアナウンスで舞台との地続きを感じた。
照明が良かった
ピアノの鍵盤をイメージさせるような映像投影などが良かった。
キャラクターが追い込まれてるシーンは照明をかなり落としていたり、キャラクターの心情を照明でも表現していた。
舞台装置が良かった
背景を投影してるスクリーンの裏側にも演者が行って遠近感や回想シーンぽさを表現していた。
ピアノの真後ろに座ると舞台の高さ的にピアニストさんが隠れて演者が弾いてるように見えた!
椅子が舞台上に複数置いてあって、距離感が物理的にも分かりやすくて良かった。
椅子の上に立ったり使い方も様々だった。
幼少期のボールの演出が良かった
子供の頃に麻子ときしんちゃんが一緒に遊んでいたシーンで使うボールがバランスボールくらい大きい。
人間は縮めないのでボールを大きくして対比して子供のサイズ感を出していて良かった。
演じ分けが良かった
通常、メガネ、台本で顔を隠すもしくは後ろを向くで演じ分けしていた。
仁君のスキルが上がってる!みたいな事を感じていた。
幼少期から先生まで高音から低音までみたいな感じで良かった。
楠田亜衣奈さんがめちゃくちゃ上手い。
麻子の無邪気さや苦悩が伝わってきた。
ラストシーンが良かった
ラストシーンまできしんちゃんの感情の振れ幅はそんなに大きくは感じていなかった。
最後で日記と麻子の母からのメモを読んでからの感情の起伏が1番大きくなるように表現されていて良かった。
麻子がきしんちゃんの目に話しかけるような演技も良かった。
目の中に入った鏡のかけらのような呪いは解けて2人は仲を取り戻す。
麻子たちの演奏。
ハグと締めの「ポケットにショパン」のタイトルぽい言葉とハッピーエンド。
幸せはポケットの中に既に持っているもので、過去ではなく今ここにしかないという青い鳥のようなテーマもよく伝わってきたと思う。
ピアノの感想
子犬のワルツってほんとに人によって弾き方が違うんだなぁって感動していた。
黒鍵とかの音とかが特に。
子犬じゃなくて子供が遊んでるような気持ちになった。
個人的には小学生のきしんちゃんが弾いてるイメージじゃなくて、2人が遊んでるイメージがした。
別れの曲。
「これ以上美しい旋律を書いた事がない」と言わしめた美しい曲。
小学生でこれを弾いて別れるってホントにホントよ。
ラフマニノフピアノ協奏曲第二番。
これは生演奏ではなかったけれど、原作に沿ってオーケストラで良かった。
鐘の音を鳴らす曲。
ラフマニノフが立ち直るきっかけの曲。
作品の麻子と被って聞こえる。
ラストシーン感動した。
きしんちゃんたちのピアノの音を漫画じゃ想像出来なかった。
聞けて良かった。
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