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【ひとことnote】他球団出身者のエッセンス【中日】

ファン待望の男がついに帰ってきた。ほかならぬ“ミスター・ドラゴンズ”こと立浪和義新監督のことだ。2011年のリーグ優勝以降、チーム成績が徐々に低下。2012~2021年までの10年間でAクラス入りはたったの2回。チームの歴史の中でもあまり見られない低迷期に入っており、その状況を打破すべく、解説者や日本代表コーチとして研鑽を重ねてきた立浪氏が満を持しての登場となった。
 新監督の話題では日本ハムの新庄剛志監督に注目をさらわれている格好だが、秋季キャンプで打ち出した立浪監督の方針が話題になっている。それは「茶髪、長髪、ヒゲ禁止」という、一見すれば昭和の時代のような話だ。

何とも硬派な話ではあるが、チーム成績の低下がもたらす悪いムードをリセットするという意味でも効果がありそうだ。リンクの記事によれば、この方針に対して選手も賛同しているようなので、方針の意図も支障なく伝わっていると思っていいだろう。

そんな立浪ドラゴンズのコーチ陣を見てみる。
【一軍】
監督 立浪和義
ヘッド兼投手コーチ 落合英二
投手コーチ 大塚晶文
バッテリーコーチ 西山秀二
打撃コーチ 中村紀洋
打撃コーチ 森野将彦
内野守備走塁コーチ 荒木雅博
外野守備走塁コーチ 大西崇之
【二軍】
監督 片岡篤史
投手コーチ 小笠原孝
投手コーチ 浅尾拓也
投手コーチ 山井大介
バッテリーコーチ 小田幸平
打撃コーチ 波留敏夫
内野守備走塁コーチ 渡邉博幸
外野守備走塁コーチ 中村豊
育成野手コーチ 英智

荒木、小笠原、浅尾、波留、渡邉、英智の6人は留任、その他のメンバーは新任となった。前任の与田剛監督時代は伊東、栗原、村上、阿波野、赤堀とチームOBではない人材を多く起用していたが、今回の首脳陣では西山、片岡、中村豊がチームOB外からの選任となった。そのほかは所謂OBだが、落合はロッテや韓国・サムスンで計10年間の指導歴を持ち、大西は巨人で10年間コーチを務めた経験がある。過去にプロでの指導歴がないのは中村紀、小田、山井の3人だが、中村紀は現役時代の実績もさることながら、YouTubeや学生への指導を通して“伝えるための打撃理論”を磨いてきた。小田は独立リーグや社会人野球でコーチ経験があり、若手の指導に間違いなく生きるはず。そしてついこないだまで現役だった山井が、長く現役を続けてきたノウハウは指導にも生きるだろう。
与田監督とは異なるアプローチながら、変革をもってチームを強くしていこうという気概を感じるメンバーではないだろうか。

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