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なんとなく拾ひて見たくなるやうな愉快な石のひとつでありたひ

興味を持ったらのめり込みがちな悪い癖を持っておりまして、浅瀬で遊んで帰ってくるつもりが気がついたらどっぷり沼にはまってニヘラニヘラしているのが私だったりするのですが、目立ちたいとは思っていないんですよ。いやほんとに。ついつい大騒ぎしてしまうので、目立ってしまっているようではあるんですが、目立とうと思ってワーワーやってる訳ではなくて。

趣味ゴトの世界を眺めておりますと、いろんな沼があるんですが、だいたいどの沼にも本人にそのような意思の有無は別にして、泥んこになってニヘラニヘラしている沼の住人がいるんですが、どの方も個性的で面白いんですよね。時には個性の波長が合わなくてゴメンナサイすることもありますが、大抵は意気投合して一緒に大盛りあがりしてます。いつも遊んでくれてありがとうございます。

でまぁ、そんな沼にいろんな石があるんですよね。パッと見はそこいらの小石なんですけどね。踏みつけられたり、蹴っ飛ばされたり、目にも留められずに終わったりする日々過ごしてるだけに見えたりするんですけども、それぞれ石となるまでに歴史があって。同じ歴史重ねて来ていても、生成のされ方が違ったりして。個性的だったりするんですよね。

2019年に常陸國總社宮で開催された「間の祭り」という展覧会で、人工的に作られた小石が一面に敷き詰められている作品がありました。

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陶芸家の松本良太さんによる「陶の小石」という作品でした。陶で作られた小石が沢山置かれている作品です。1人1個、持ち帰ってもいいよ、となっていたので、ほうほうそれでは有り難く娘と一緒にひとつ頂きましょうか、どの石にしようかな?って作品の脇にしゃがみこんで石を見たら…

一つ一つがとても個性的で、面白くて。
1つに絞るのに母娘揃って暫く悩んでしまいました。

慌ただしい日常の中では気にも留めなかったりするのですが、落ち着いて眺めると、それぞれが面白くて興味深くて、小石って面白いなぁ、よーく見たら奥深いなぁ、と思ったりするのです。

そんなコト思ってると、意識高い方からは「小石で居ることに満足してないで、宝石を目指しなよ!」なんて言われたりします。

でもねぇ…自分は宝石になりたいかな?と考えたとき、雑多な小石の中のひとつで良いな…と思う自分が居ます。仰々しく展示されて触れることも許されないような存在にはなりたくないなぁって。
ちょっと気が向いて見つめてくれたときに「何やこの石面白いな」って手を伸ばしてくれるような小石でありたいな、と思ったりしています。

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「うたよみん」というサイトで気が向いた時に三十一文字書いてます。その時想った言葉を紡ぐだけのスタイルです。趣味ゴトは気楽にやるのです。


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