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五島列島教会巡り

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2021.11.20-23。五島列島の野崎島・中通島・若松島・奈留島のカトリック教会を旅してきた記録。
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上五島教会巡り(01)旧野首教会

2021.11.20-23。五島列島の野崎島・中通島・若松島・奈留島のカトリック教会を旅してきた記録。 五島列島の野崎島。今は事実上の無人島となっているこの島には、3つの集落があった。そのひとつである野首集落は、潜伏キリシタンが移り住んだと言われる集落で、住んでいた17世帯の信者たちが力を合わせて作った本格的なレンガ作りの教会がある。 野崎島には船で渡るしか手段がない。定期的に連絡船が航行しているが、私の旅程と噛み合わなかった為、「海上タクシー」を利用することにした。

上五島教会巡り(02)曽根教会

2021.11.20-23。五島列島の野崎島・中通島・若松島・奈留島のカトリック教会を旅してきた記録。 野崎島に向かう為に、有川から津和崎へ向かう。途中にあるホテル内のベーカリーでパンが買えるという情報があったので立ち寄ってみたら、昨今の情勢の影響(意訳)でベーカリーは休業中だった。そんなこともあろうかと簡単な食料は調達済みであったが、食いっぱぐれと背中合わせの旅の洗礼を受けた。 計画ではまず北端の津和崎まで行ってしまい、野崎島に行った後、有川へ戻りつつ教会を巡るつもりだ

上五島教会巡り(03)米山教会

2021.11.20-23。五島列島の野崎島・中通島・若松島・奈留島のカトリック教会を旅してきた記録。 野崎島から中通島に戻り、南下しながら教会を巡っていく。 先客は居ないようだったので、教会手前の脇道を入って教会前に車を置かせて貰って見学開始。 中通島最北に位置する教会。とても狭いところに作られていて、写真を撮るポジションが限られる。今の建物は三代目らしい。直前に見たのがレンガ造りだったのもあって、実にシンプルでシュッとした建物だ。 シンプルな作りなので、窓のアーチ

上五島教会巡り(04)仲知教会

2021.11.20-23。五島列島の野崎島・中通島・若松島・奈留島のカトリック教会を旅してきた記録。 米山教会からずんずん南下していく。 道の選択肢は無いに等しいので、迷うことは無いと思う。 教会っぽくない形してるなーと思いながら中拝見したんだけど、中はすごすぎた。反対側(奥)まで行って写真撮れば、いわゆる教会っぽい形の見栄えのが撮れてたっぽいが時既にお寿司、、、じゃない遅し。 こちらも当然のことながら内部の撮影は禁止なのでデータは無いが、窓に施された聖書のシーンの

上五島教会巡り(05)赤波江教会

2021.11.20-23。五島列島の野崎島・中通島・若松島・奈留島のカトリック教会を旅してきた記録。 仲知教会から赤波江教会まではさほど離れていないので、すぐ付近には到着したのだが、車を置ける場所に迷うなどした。 この坂の付け根あたりに1台停められそうなスペースがあったので、そちらに車置かせてもらって坂を登る……ヒィ。 とても教会って感じの建物。ゴテゴテしてなくてスッキリ。 こちらの教会は二代目らしい。初代は1884年に作られたとのこと。今の教会は1971年に献堂さ

上五島教会巡り(06)江袋教会

2021.11.20-23。五島列島の野崎島・中通島・若松島・奈留島のカトリック教会を旅してきた記録。 赤波江教会から更に南下。 走る県道218号からくねっと曲がる旧道の先に教会はある。旧道沿いに車停められるかなと思ったが細い道だったので、県道の退避エリアの方に車を置かせて貰って教会へ向かう。 道路から少し下がったところにひっそりと存在する平屋風な建物。立派な門柱が印象的。 窓はステンドグラスが施されていた。上の道路から見たら民家にしか見えないが、現地に着くと、うん、

上五島教会巡り(07)小瀬良教会

2021.11.20-23。五島列島の野崎島・中通島・若松島・奈留島のカトリック教会を旅してきた記録。 江袋教会から更に南下。 教会へ続く坂道との合流地点付近に少しスペースがあったので、車を置かせて貰って見学開始。 坂をヒィヒィ言いながら上がった先に居る教会。赤い瓦屋根がかわいい。小さい教会だが、内部構造はしっかり構成されていて、楽廊も作られている。天井は折り上げ天井という仕組みで、一段高い部分に天井をつくることで広く開放感の出る工夫が施されている。 教会の保護者は聖

上五島教会巡り(08)大水教会

2021.11.20-23。五島列島の野崎島・中通島・若松島・奈留島のカトリック教会を旅してきた記録。 小瀬良教会から県道を逸れて山の中へ。 少し走ると集落へ。 大水の集落手前の道からの風景。上五島で一番高い山である番岳の中腹に位置している。環境としては恵まれていなかったようだが、それが逆にキリシタンの迫害から逃れられることとなったようだ。 大水教会への案内看板がある、鋭角に曲がる進入路を登っていったら駐車スペースありました。事実上路駐が続いていたので駐車場があること

上五島教会巡り(09)青砂ヶ浦天主堂

2021.11.20-23。五島列島の野崎島・中通島・若松島・奈留島のカトリック教会を旅してきた記録。 大水教会から県道に戻り更に南下。 先に立ち寄り済みの曽根教会を通過して、赤ダキ断崖横目に更に南下。比較的広い土地にどっしりと建っている教会に到着。 レンガ造りの重厚な教会。今の建物は三代目で、鉄川与助による設計・施工のものだ。レンガは佐世保、石は頭ヶ島、ステンドグラスはフランス、祭壇像はイタリアから取り寄せて施工されている。 外部のレンガ積みはところどころ装飾味のある

上五島教会巡り(10)冷水教会

2021.11.20-23。五島列島の野崎島・中通島・若松島・奈留島のカトリック教会を旅してきた記録。 奈摩湾をぐるっとトレースして冷水教会へ。 駐車場は無いが、真下の道が広めなので路駐させてもらう。道路のガードレールに色々とお花で装飾してあった(撮り忘れとるw 木造の小さな教会だが、主塔は角度がついていて、ステンドグラスが施された窓が調和してて綺麗。てっぺんの十字架もちょっと装飾されている。 出身が神戸な私は、異人館の洋館のイメージが重なったりしながら眺めていた。

上五島教会巡り(11)丸尾教会

2021.11.20-23。五島列島の野崎島・中通島・若松島・奈留島のカトリック教会を旅してきた記録。 一連の訪問で殆ど迷うことは無かったんだけど、ここだけは看板をちゃんと見てなくて危うく旧聖堂へ行ってしまうところだった。 島内には教会とか観光スポットへの案内看板が決まったフォーマットでたくさん設置してくださっているので、殆ど迷うことはないんだけど、時折矢印が薄くなっていたりするものがあって判断に迷うことがあった。 軽く迷いつつもなんとか到着。教会前に車を停められるのは有

上五島教会巡り(12)頭ヶ島天主堂

2021.11.20-23。五島列島の野崎島・中通島・若松島・奈留島のカトリック教会を旅してきた記録。 2日目はまず頭ヶ島へ。頭ヶ島天主堂は世界遺産に登録された施設なので、見学には事前予約が必要。しかも時間指定されてるので、指定の時間に合わせて訪問。 まずはインフォメーションセンターに立ち寄る。予約していた旨を伝えると、見学方法をざっくり案内される。では見学開始。 敷地内はキレイな石畳があるので、石畳辿って行けば教会に着く(見えてるけどw)。 頭ヶ島天主堂は、鉄川与助

上五島教会巡り(13)旧鯛ノ浦教会

2021.11.20-23。五島列島の野崎島・中通島・若松島・奈留島のカトリック教会を旅してきた記録。 頭ヶ島から中通島の真ん中らへんまで一気に移動。 旧鯛ノ浦教会は、1881年、ブレル神父が私財を投じてつくったとされる教会堂。1903年に建て替えられ、1949年に増築。増築の際に作られた鐘楼には、原爆で崩壊した浦上教会堂の被爆レンガが使用されているとのこと。 鐘楼部はレンガ造りだが、本体は木造かな。色味が合わせてあるのでとても調和している。窓枠の白とも相性がいい。

上五島教会巡り(14)青方教会

2021.11.20-23。五島列島の野崎島・中通島・若松島・奈留島のカトリック教会を旅してきた記録。 鯛ノ浦から北へ。青方港方面へ向かう。 役場を超えて湊橋交差点から北上したらすぐ到着。 1960年代から1970年代にかけて近隣の信徒達が、上五島の中心である青方地区に集団移転で転居移住を始めたため信徒数が急増したのを受けて、1975年に建立された。 かなり規模の大きい教会。1階部分は事務所として使っており、教会は2階部分となる。 訪問時、結構強く雨が降っていたので、あ