VSリーグの選手アンケートを真面目に考えてみる(今更)
はじめに
私が参加している将棋Vtuber団体戦「VSリーグ」において,選手の棋風について事前アンケートを取り,それをまとめる放送があった(下記動画を参照).そのアンケートの回答を私は割と雑に答えたのだが,真面目に考え直した話.まぁ熟考しても回答はなにひとつ変わらなかったのだけど.
得意な戦法: 対振り急戦
初っ端だが,私にとっては答えが難しい.なぜなら私は割と多彩な戦法を採用するが,際立って得意な戦型がないからである.苦手な戦型は数あるけど.しかし「得意な戦法: 無し」と書くのも興ざめなので,一番定跡に詳しい対振り急戦を記載した次第.集計したら私は対振り急戦で6~7割勝っているのでまんざら嘘でもない.
本アンケートに「居飛車党か振り飛車党か」という項目があったらより困っていた気がする.と言うのも,私は居飛車対振り飛車の形を好んで指しており,自動的に純粋な居飛車党でも純粋な振り飛車党でもなくなってしまう.これを表す言葉に「オールラウンダー」と「対抗形党」と言うものがあるが,これも一長一短なところがあり難しい.
「オールラウンダー」という字面からは「何でも指せる」と言うことを想起させる.私は三間飛車, 四間飛車, ダイレクト向飛車, 45歩早仕掛け, 居飛車穴熊, 左美濃, それに角換わりと横歩取りを指すのでオールラウンドらしく見えるが,ゴキゲン中飛車と玉頭位取り, 矢倉, 雁木, 相掛かりは全く指せない.それでオールラウンダーを名乗るのはおこがましい感もある.
かといって角換わりと横歩取りを指す以上,純粋な対抗形党とも言いづらい.これらは私が好きで指しているというよりは,仕方なくやっている部分が大きい.私は対抗形志向だがこれは常に誘導できるものでもなく,先に飛車を振れば相手も飛車を振って相振りになったり,先に飛車先を伸ばせば相手も飛車先を伸ばして相居飛車になることもある.相振り飛車は攻めが細くなりがちで苦手なので,そうされるよりは相居飛車の方が勝ちやすいから指している部分が大きい.
結局どこに属しても中途半端なので,最近は居飛車党の顔と振り飛車党の顔の双方を都合に合わせて出すことにしている.
攻め志向か受け志向か: 攻め
まぁその通り.攻めの手が先に思いつくし,相手より早く攻めれば勝てるって思ってるから.
受けが得意な人は相手の読み抜けが少ない印象がある.そうでないと相手が次に出してくるであろう手を効果的に先受けすることが出来ない.私は割と読み抜けが多いので,受けさせられる盤面になる前に攻め切る思考で指している.
厚みか捌きか: 捌き
厚みで戦う将棋は金銀を3段目に出すため,敵陣を抑え込む力が強い.半面,飛車を自陣に打たれると弱いという欠点がある.つまり相手に大駒を渡さず,相手の大駒を突破させない指し回しが求められる訳だが,やはり読み抜けが多い私には向いていない.
厚みと言えば雁木囲いだが,私はこれをあまり評価していない.理由として,飛車の打ち込みに弱いこと,つまり飛車切りが出来ない点があると思う.私はチャンスがあれば飛車を切って攻めを繋げる思考なので,厚みタイプの将棋とは相性が悪い.
定跡か力戦か: 定跡
定跡本を読むのが好きなのが大きい.定跡系の方が再現性があって別の対局に繋がりやすいのも推しポイント.加えるとやはり読み抜けが多いので,読みの正確さが求められる力戦はあまり得意ではない.
急戦か持久戦か: 持久戦
上記の得意戦法が対振り急戦なのに何故かと突っ込まれてしまったが,事実なので仕方ない.急戦は読み抜けると一気に負けになるのに対し,持久戦は囲いの固さが主張なので読み抜けが即敗勢になることが少なく,気楽に指しやすいのだ.
まとめ
総括すると,私は読み抜けが多いという話に集約できるのかもしれない.こればかりは個人の問題なので仕方ない気がする.さてVSリーグ本戦で致命的な読み抜けが出ないといいけど.
ぼやき
私がゴキゲン中飛車を指すと二枚銀に抑え込まれて負けるのに,私がゴキ中相手に超速37銀を指すと飛車に突破されて負ける.どうなってんねんこれ.
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