写真技術と自分らしさを身につける
「映画とか絵画とか、
他のアートにも触れた方が良いよ」
写真を撮っていると、アドバイスとしてよく耳にします
長く人材開発の仕事をしてきたこともあり、
人の成長に興味がありますが、
なぜ写真以外のアートも見たり、
触れたりした方が良いのか
自分なりに整理してみました
今回のケースでは創造性開発の権威として有名な
エドワード・デ・ボノ氏が提案した
「水平思考」と「垂直思考」を使って考えます
■想定する対象者
あえて課題、というワードにしますが、
写真を上達させたい、
という課題を持っている人を想定します
楽しみたいということを主眼においた場合、
特に課題感はないと想定されるので、
今回の対象からは外れます
■ゴール(仮)
良い写真は何か、
というテーマは終着点がないので、
写真展で表彰を受ける、
ということをゴールに設定してみます
課題を解決するためにゴールから逆算して、
不足している要素を分析、洗い出し、
論理的、体型的に整理された撮影技術などを
書籍で読み込み、実践して、振り返ることで
技術を磨きます
■ぶつかる壁
技術は身についたので、
自信をもって人に見せてみたところ、
「似たような写真が多いね」と指摘をされてしまいました
被写体を変えてみたり、寄ってみたり、
引いたり工夫しているにもかかわらず
■原因の仮説
原因を考えてみたところ、
表現の幅が固定概念、既成概念の範囲の中で
撮影をしている可能性があるのかもしれません
自分にもあてはまりますが、
スナップ写真とはこういう写真だ、
というイメージがあり、
そのイメージになぞって撮影をしている可能性があります
■壁を越えるために
何かヒントになることはないか、
と美術館を訪れたところ、
誰もが知っている絵画に触れ、
もしかすると、こういう表現方法も
取り入れられるのでは、という気づきを得ます
■深掘りしていく垂直思考
というあくまで想定の話ですが、
写真は自由で良い、という意見も理解しつつ、
過去から積み重ねられ、
理論的、体型的にまとめられた
撮影技法や知識を使うことで、
一定のレベルまで引上げられることが
可能だと考えています
課題の解決のために、分析しながら
掘り下げていくことから垂直思考の考えです
■広げていく水平思考
ある程度の知識、経験を得られると、
自分らしさを求められるフェーズに突入し、
固定概念を打ち破るために
「他のアートに触れる」という手段が有効になるのでは、
と考えました
発想が行き詰まったときなどに、
考えを広げてみる、ということから水平思考の考えになります
■相互に繰り返す思考
他の表現に触れたときに、
今までの技術や知識だけでは足りない、と感じ、
もう一度、その表現を実現するために、
理論的な撮影技術、知識を学び直し、
実践していくことが多いので、
水平思考と垂直思考は組み合わせることで、
理解が深まり、固定概念にとらわれない
自分らしい写真にたどり着くかもしれないです
個人的にはカメラの基本的な使い方、光や構図などは
先人たちが切り開いてきた知識の蓄積だと思うので、
学んだり取り入れることは重要だと思います
これに加えて、見聞を広める、という観点で
他のアートに触れる、というのも重要だと思います
繰り返しにはなりますが、
趣味として、ただ楽しみたいだけだから、
技術とか知識とか学んでも意味はない、
という意見もあると思います
経験から学ぶ方が重要である、
というのも理解しています
ただ、遠回りしていくだけが
正解では無いと思うので、
使える技術や知識を活用することで、
ショートカット出来る可能性もあります
珍しく真面目に書きましたが、
もし自分と同じように悩んでいる、
悩んだことがある人がいたら、
何かのきっかけになれば幸いです
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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