見出し画像

ケアプランチェックはパワハラ会議なのか~ケアマネ見聞録

ケアプランチェック、というのがあります。
厚労省からのお達しで、各自治体はケアマネが適正なプランを建てているか定期的にチェックしなさい、という所謂「ケアプラン適正化事業」というヤツです。ところで、適正化ってすごく独裁的な臭いがするのは、なあぜなあぜ
※実施する自治体や各種団体により呼び名も微妙に違います。

ある程度の経験のあるケアマネさんなら「ただでさえ”実地指導”で胃の痛い思いをするのに、それが増えるの?」という思いを抱かれたこと、いや、今でもそう思っている方が多いことと思います。

実地指導は、介護保険制度当初から設置されているもので、該当する介護保険事業者に対して主に指定権者の指導担当課が事業所へ個別に来訪の上、指導を行うという形がほとんどかと思います。
※これとは別に、集団指導というのがあります。これはそこまでストレスではないと思うのでここでは割愛。

所謂「プランチェック」ですが、これは各自治体がケアマネを召喚し、ケアプランに対して助言をする場所です。
繰り返しますと「助言をする場所」です。

さて、「指導」と「助言」には法的に意味合いがだいぶ異なってくることはお分かりかと存じます。
「指導」は、法制度に照らし合わせて「〇〇を満たしていないので改善せよ」となるわけです。場合によっては「支払った介護報酬を返還せよ」という厳しい処置が行われる場合もあります。
「助言」にはそんな効力は一切ありません。
くりかえしますがそんな効力は一切ありません。
※ただし、法制度上から不備があればその後行政から個別に指導される場合もあります。

さて、そんなケアプランチェックですが、一部でパワハラ会議と化しているとのウワサをお聞きしております。
ケアプランチェックでは、自治体によりまちまちですが、主任介護支援専門員の有資格者や行政担当者、地域包括支援センターのスタッフ(上記主任資格者の他、社会福祉士や保健師等)、地域リハビリ等の拠点病院のセラピスト等が入ります。
で、自治体からケアマネ事業所へ手紙が届くわけですね。
「ケアプランの点検云々」「〇月〇日、〇〇にて実施するので参加せよ」
「〇月〇日まで□□の条件に基づいたケアプランを提出せよ」
※実際は「してください」という文章です。

不詳ワタクシこと、2年前に当時入職したばかりの事業所(居宅)でプランチェックを受け、その翌年ですから今から1年前にその居宅で実地指導を受けました。
今年、転職した先(居宅)でまたもプランチェックです(笑)

プランチェックって何のためにするのか、って考えるわけですが
ケアマネの質の向上(アセスメントや支援技術等)や囲い込みになっていないか、いろいろな視点からの助言により停滞や対応困難なケースの打開を図る等だと思うんですよね。
それが何でパワハラ会議になっちゃうのか。

まずは私ふくめたケアマネ。
・普段からわりときっちり書類を作っとけ
・普段からいろんな角度から「切り込む」意識は持っとけ
・言い訳や反撃の用意するな。素直に指導されろ
・リスペクト

で、指導する方々は
・上から目線マジ禁止。何様や
・おまえさんたちの価値観や一方的な論理で詰めるな。
・リスペクト

とにかくね、ケアマネ側は構えるし助言側は言い方がキツいしで、そんなことやってて質が上がるんでしょうか。
で、そのために主任介護支援専門員は「スーパービジョン」を習うんじゃないでしょうか。
まあ、例によってとりとめのない内容になってきつつあるんですみません。
もう少しでプラン提出期限なんでただのグチです(笑)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?