プロダクトデザイン

プロダクトデザイン(product design)とは、製品をデザインすることをいいます。一般的には、日常生活で使用するための日用品(自動車、家具、食器、文房具など)をデザインするのがプロダクトデザインである、と考えられています。

プロダクトデザインという言葉はインダストリアルデザインと同じようなものとして扱われることもあります。しかし、「インダストリアル(industrial)」という言葉が「工場で生産されたもの」という意味なのに対し、「プロダクト(product)」という言葉は本質的には「作られたもの」を指しており、「作られたもの」は全て幅広く「プロダクト」の呼び方をすることができます。「プロダクトデザイン」の1カテゴリーとして「インダストリアルデザイン」がある、と考えるとわかりやすいといえるでしょう。

また、「グラフィックデザイン」が平面的なモノをデザインすることをさすのに対し、「プロダクトデザイン」が立体的なモノをデザインすること、ととらえる考え方もあります。美大予備校の中には、「平面コース」「立体コース」という呼称でデザインのカテゴリーを分け、「平面コース」の中にグラフィックデザインを、「立体コース」の中にプロダクトデザインを含めて考えるところもあります。

日用品のデザインの中でも、ファッション関係のデザインは「テキスタイルデザイン」と呼ばれ、区別することもあります。例えば、多摩美術大学では、美術学部生産デザイン学科の中を「生産デザイン学科プロダクトデザイン専攻」と「生産デザイン学科テキスタイルデザイン専攻」の2つに分け、別々の入学試験を課しています。一方で、武蔵野美術大学は工芸工業デザイン学科の中に「プロダクトデザイン」「テキスタイルデザイン」「工芸」などの複数の分野をまとめ、入学試験も同一の内容で受験することとなっています。

この分野を目指す美大受験生が受験する大学・学科

上記の通り、この分野を目指す美大受験生が受験する大学・学科としては、多摩美術大学(生産デザイン学科プロダクトデザイン専攻)や武蔵野美術大学(工芸工業デザイン学科)となります。

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