タイポグラフィー

タイポグラフィー(typography)とは、文字(フォント)や活字を素材としてアレンジ・配置を行い、印刷物をデザインすることをいいます。

情報を伝えるための印刷物をレタリングやカリグラフィ、書道を利用して制作することがタイポグラフィーであると考えると、例えば小学校などで作った「学級新聞」なども、タイポグラフィーの一部として考えることもできます。また、相撲の番付や看板・ビラの制作、ポップと呼ばれる商品紹介文や飲食店のメニューなどの実用・宣伝目的で作るものも文字を中心として制作する場合はタイポグラフィーと考えることができます。

もちろん、素材として文字を使用してビジュアル的な作品制作を行う場合もタイポグラフィーの範疇に入ってきます。デザイン分野だけでなく、ファインアートの世界でも、タイポグラフィーは表現方法として採用される場合があります。

文字は主に平面に描かれるものなので、タイポグラフィーを扱うのは分野としては「グラフィックデザイン」「情報デザイン」となります。特定の学科でタイポグラフィーを専門的に学ぶ、というよりも、様々な学科・分野の表現手法の一部としてタイポグラフィーを学ぶことになるというイメージになります。

この分野を目指す美大受験生が受験する大学・学科

この分野を目指す美大受験生が受験する大学・学科としては、多摩美術大学(グラフィックデザイン学科、情報デザイン学科情報デザインコース、情報デザイン学科メディア芸術コース、統合デザイン学科)や武蔵野美術大学(視覚伝達デザイン学科、基礎デザイン学科、デザイン情報学科)があります。特に、多摩美術大学のグラフィックデザイン学科と武蔵野美術大学の視覚伝達デザイン学科は一番人気となっており、かなりレベルの高い実技力を持っていないと、合格することができなくなっています。



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