アーバンデザイン(urban design)

アーバンデザイン(urban design)とは、都市の環境や都市空間などを考慮して、市街地を計画設計(デザイン)することをいいます。いわゆる「○○ニュータウン」という呼称の地域開発をしたり、再開発をして都市化を行う際に既存の建築物などの景観を活かしながら、都市を計画設計していくことをイメージするとわかりやすいでしょう。

日本の都市の景観は、無秩序になりがちな場合があります。例えば、エースアートアカデミー周辺にある街である原宿や新宿などは古い建築物と新しい建築物が無秩序に混在していたり、様々な看板や広告がやはり無秩序に街に広がっていて、街の景観全体としての統一感が取れていない印象があります。

都市で生活したり営業したりする個人法人が自分勝手に建築物を設計したり広告を設置したりした結果そのような状態になってしまっているのが、そのひとつの原因となっているといえるでしょう。

しかし例えば、そのような都市の無秩序性に一定の方向性を持たせたり、既にある建築物を取り壊したりすることなく、その景観を活かしながら都市計画を行っていくことがアーバンデザインになります。新たなランドマークを建設することで周辺の街のイメージを作ったり、既存のランドマークを利用して街の景観に統一性を持たせたりすることも考えられるでしょう。

いずれにせよ、個々の建築物を建築するというよりも、建築物の集合体をひとつのデザインの要素とするのがアーバンデザインだといってよいでしょう。それだけに考慮しなければならない分野が多方面に出てくる、かなりスケールの大きなデザインの分野だといえます。

この分野を目指す美大受験生が受験する大学・学科

この分野を目指す美大受験生が受験する大学・学科としては、多摩美術大学(環境デザイン学科)や武蔵野美術大学(建築学科)があります。また、理論的にアーバンデザインを考えるという意味では、多摩美術大学の統合デザイン学科や武蔵野美術大学の基礎デザイン学科も志望先の選択肢に入ってきます。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?