エディトリアルデザイン

エディトリアルデザイン(editorial design)は、主に新聞・雑誌などの紙媒体の出版物のデザインをすることをいいます。読み手の読み方などを考慮しながら、図版や写真、文章などを視覚的にわかりやすく配置したり整理したりして紙面を構成していきます。

旧来は新聞や雑誌などが情報伝達の媒体としてかなり大きな力を持っていましたが、近年では情報伝達のツールとしてコンピューターの端末からインターネットを介して情報をやり取りする技術が急速に普及・向上したため、新聞や雑誌の紙媒体などの持つ情報伝達の価値は以前よりもかなり落ち込んできてしまっています。

しかし、紙媒体の情報伝達には製品のパンフレットや説明書、教科書や学術書なども含まれるので、未だ完全にインターネットベースの情報伝達に完全に置き換わっているわけではありません。また、iPad などのタブレットによる電子書籍や情報伝達アプリの開発など、紙以外の伝達媒体でもエディトリアルデザインは関わってくるといえます。

その意味では、現代のエディトリアルデザインは、タブレットやスマートフォンなどの情報閲覧媒体の画面サイズや特性などを考慮しての画面構成、ページめくりなどの「動き」による画面移動などをどのように考慮していくかが大切な要素となってきています。

この分野を目指す美大受験生が受験する大学・学科

この分野を目指す美大受験生が受験する大学・学科としては、多摩美術大学(グラフィックデザイン学科、情報デザイン学科情報デザインコース、情報デザイン学科メディア芸術コース、統合デザイン学科)や武蔵野美術大学(視覚伝達デザイン学科、基礎デザイン学科、デザイン情報学科)があります。また、情報整理という視点で見てみると、多摩美術大学の芸術学科や武蔵野美術大学の芸術文化学科などの芸術学系学科なども、志望学科の選択肢に入ってきます。



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