延長戦に涙

#日記


中野区立中野中学校。
中野警察病院や、早稲田大学のキャンパスや、中野区役所の新庁舎、セントラルパークに囲まれている学校。

今期、中野区のある中学バスケのエリアの3年生の引退を決める試合の予選が行われた会場。
中学に入りこんなにも早くバスケの試合観戦の機会が訪れるとは、という気持ちで校門に向かった。
新校舎で、とにかくトイレが綺麗。

去年、一昨年、と散々子供のミニバスケの試合に同行していた自分は、しばらく履かないと思っていた体育館用の上履き用のバッシュを用意して、またこの日々が始まるんだな、と
少しくたびれた感覚になる。

体育館に入る。
バッシュのキュキュッとなる音、ボールがリングに当たる音、ボールがリングのネットをすり抜ける音、学生がワイワイ騒いでる音。
色んな音が懐かしく感じる。やっぱりこの空間好きだなーって思う。

僕の娘は、中学一年生。
まだ、部活初めて1ヶ月と半月くらいか。
「試合に出るかもしれないから、絶対に勝たないといけないから、見にきて!!」
という娘のLINEに、
よし!と膝を叩く。

負けると、その日で3年生の中学バスケの試合が終わる。
中学最後の部活の青春がかかった日だ。
当然、他の学校も同じだ。

アップから、何とも言い難い緊張感を感じる。


結果、負けた。

接戦だった。
前半リードしていたが、後半追いつかれ、
4コータ終わった時はまさかの同点。
3分の延長戦になった。

僕の娘はちょこちょこ、出たり交代したりの繰り返しだったが、3コーターから出突っ張りになった。

自分のミスが3年生のバスケ生活を終わらせてしまう、そのプレッシャーを受けていることがなんとなく伝わるが、プレイし始めると、実に堂々としていて、ミニバスでの散々の試合の場数で、度胸はついたんだなーと、感心する。


そして、点数が同じ数字になった瞬間、コート内、保護者席とどよめきが起きる。
延長戦が決まった瞬間、娘が泣き始めた。

タオルから顔が離れられないくらい泣き始めた。
つられてか3年生も泣き始めた。
延長戦前の休憩1分間が終わる。
審判が笛を鳴らし、試合再開を告げる。

みんな泣いてる。
コーチの行ってこい!!という言葉になおさら、涙が止まらなくなる始末だ。

娘は延長戦も出場したが、涙を抑えきれず、なんとかやっていたが、途中交代となった。


勝てば来週も試合だった。
3年生を連れていくことができた。

しかし。叶わなかった。
終わると7点差で試合は終わった。

3年生の子たちが、娘をハグしている。
親としては申し訳ない気持ちだ。
こんな大事な試合に出させていただき。


でも、よく頑張った。
バスケは最後の最後まで勝敗がわからないスポーツだ。

中学入学して、1ヶ月半。
心に残る日が、早くも出来た。

一生懸命頑張る事は、必ず報われる。
裏切らない。


これからは2年生主体のバスケチームの部活が始まる。

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