内覧前の申し込みは受けるべきか否か
おかげさまです。
不動産コンサルタント蔭山達也です。
オーナーのための不動産チャンネルを
ご覧いただき、ありがとうございます。
今回は賃貸の申し込みについてです。
管理しているなかでよくあるのが、
内覧前に申し込みをしたいという
リーシング会社からの申し出です。
いわゆる先行申し込みです。
貸主からすると、
申し込みがあるのは有り難い話ですが、
気を付けるべきポイントはあります。
内覧前に先行申し込みをする借主及び
リーシング会社はどういった状況だと
思いますか?
この状況を紐解いていくと、
判断がしやすくなります。
状況としては次の2つが多いです。
ケース1
転勤等で移転日は決まっているものの、
遠方のため内覧が出来ないケースです。
これは一番よくあります。
例えば、大阪から東京に転勤で、
転勤の時期或いは日にちは確定していて、
且つそれが1ヶ月先など目前に迫っている
ことはよくあります。
内覧のために東京に来られる方も
いますが、仕事の関係でそれが
難しい人もいます。
その場合、ネットで物件を検索して、
良いと思ったら不動産会社に連絡して、
先行で申し込みをされます。
契約する前提で、確認のため、
後日内覧をされることが多いです。
ケース2
希望の物件を抑えるため
転勤などは関係なく、
物件を探していた人が、
希望のほとんどを満たした物件を、
ネット上や不動産会社経由で
見つけた際です。
物件探しをされた方は
よくわかると思いますが、
希望のほとんどを満たす物件と
いうのはなかなかありません。
例えば、
10万の予算の人が15万の物件を見れば、
希望を満たす物件になることは当然
ありますが、予算内で満たしていると
いうのがポイントです。
そのため、
現地を内覧せずに申し込みをして
物件を抑えておき、確認のため、
後日内覧という形をとられます。
では、受ける側、貸主側としては
ケース1と2において、どういった
判断が求められるでしょうか。
結論から言えば、
ケース1、転勤等の理由での
先行申し込みは条件付きで受付け
しても良いと思います。
これは、
必ず引っ越しされる背景があり、
地理的にも内覧がすぐに出来ない事情は、
理由として筋も通っているからです。
同じように
いくつもの物件に先行申し込みをして、
後からキャンセルというリスクは
ありますが、その点のリスク回避が
条件付きです。
リーシング会社とのやり取りのなかで
事前察知できればベストですが、
ここでのポイントは、出来るだけ内容を
詰めておき、審査及び契約締結日も確定
して話を進めておくことです。
安易なキャンセルを防ぐためにも、
内容を詰めておくということは大切で、
逆に、その段階で、内覧してから
進めましょうというリーシング会社の
対応であれば、対応を変えていくことです。
内覧が先になるのであれば、
その間、物件を止めておくと
いうことになり、それが長引けば
営業機会の損失になるからです。
そのため、期日を明確に定めて、
いつまでに進めるという意思を
示したうえで、それでも申し込みを
されるという場合であれば、
固い話になると思います。
ケース2は、
原則はお断りして良いと思います。
どうしても内覧出来ない事情がない限り、
どこかで時間は作れるはずです。
それでも作れないのであれば、
それはご縁がないものとして
捉えるべきです。
さきほど申した通り、
物件を1番手で止めておくということは、
キャンセルになった場合のその期間の
営業機会の損失になるからです。
そして、ケース2の傾向性として、キ
ャンセルになる割合が多いです。
ネット上で見た物件、
動画でも同じですが、
実際に現地を見るのと全くイメージが
異なることはよくあります。
間取り・設備・綺麗さなどは
ネット上でわかりますが、音、陽当り、
周辺環境、マンション共用部などは、
現地で分かるからです。
これらを含めての物件となりますので、
イメージと違ったなどの理由で、
先行申し込み後にキャンセルが
多いのはケース2になります。
いかがでしょうか。
先行申し込みの受け付けをされる、
されないは貸主及び管理会社の方針に
よって決めていることが多いですが、
必ずしもマイナスというわけでなく、
ポイントを抑えて、臨機応変に対応
すれば、早期の空室対策にも繋がります。
以上となります。
最後までご視聴いただき、
ありがとうございました。
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おかげさまです。蔭山達也でした。
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