パイオニア神挑戦者決定戦へ向けて傾向とデッキ調査_20230930
はじめに
この記事は、パイオニア神挑戦者決定戦参加に向けて「直近のTLSで結果を出したデッキと傾向」をまとめた記事になります。
※直近とは「エルドレインの森発売以降」を指します。
パイオニア神挑戦者決定戦へ参加する上でざっくりとした環境把握と流行のデッキの情報を頭に入れておきたい方向けの情報となります。
既にパイオニア環境に存在するデッキの詳細な説明は省かせていただきますのでご了承ください。
それでは、よろしくお願い致します。
自己紹介
2022年11月にMtG/パイオニアを始めて、週末は都内のショップで大会に参加したり、フリプ会や練習会を開催していますがまだ誇れるような成績をあげられておらず修行中の身です。
アゾリウスカラーのデッキを好み、パイオニアでは「青白コン」と「青白ロータス」を使用します。
「パイオニア神挑戦者決定戦」の参加は今回が初めてですが、しっかりと準備をして臨みたくこの記事を作成しました。
現在の環境
2023/09/08に「エルドレインの森」が発売。
出来事カードの再来や対抗色ミシュランなど話題にこと欠かない新弾が発売され大きな大会はThe Last Sun予選が開催されていた程度でまだまだ環境初期と言えるかなと思います。
エルドレインの森から追加されたカードで個人的に気になる物をピックアップして紹介します。
アグロデッキの強化
ボロスヒロイックなどに採用されるようになった《巨怪の怒り/Monstrous Rage》は《照光の巨匠/Illuminator Virtuoso》などの優秀なクリーチャーを凶悪にした。
二段攻撃と謀議で軽く二桁のダメージを叩き込んでくる。
ボロス招集にも2枚の強化が与えられていた。
一つは出来事でクリーチャー2体を生成する効果と、出た時に全体に+1/+0修正と速攻を付与する《イモデーンの徴募兵/Imodane's Recruiter》。
《威厳あるバニコーン/Regal Bunnicorn》もボロス招集の新たなアタッカーとして強力である。今までは全体強化をして数で圧倒する戦略だったがこのカードによる一点突破もできるようになった。
新たな青1マナドロー呪文
《手練/Sleight of Hand》が再録され、青1マナのドロー呪文が合計12枚使えるようになった。これにより、ここ最近見なかったイゼットフェニックスが数を増やしている。
重めのコンボデッキにドロー革命
5cニヴや奇怪な具現などのデッキに《豆の木をのぼれ/Up the Beanstalk》が採用されるようになった。5マナ以上のカードを打つ度に1ドローするため、以前より息切れしなくなりコントロールデッキへの耐性がついている。
緑の鏡割りの寓話???
《狩人の贖罪/The Huntsman's Redemption》が登場したことで、グルールミッドレンジが大幅にパワーアップした。1章で出てくる3/3トークン、クリーチャーをサクって土地をサーチ、クリーチャー2体にトランプル&+2/+2修正とやりたい放題。
新たな海のお友達
サメ台風など青のカードは海の生き物が多いですが、今回のエルドレインの森で新たに出来事持ちの鯨が追加されました。アタッククリーチャー限定バウンスと6/6のクリーチャーがセットになっており、瞬速で相手ターンに出すとデメリットがあるもののフィニッシャーとして活躍しそう。
流行のデッキ調査
ざっくり流行ってそうなデッキに目星をつけるために晴れる屋のデッキ検索で以下の条件で検索する。
開催日時:2023/09/08 - 2023/09/26
キーワード:The Last Sun
成績:TOP8以上のみ
公開/非公開:公開リストのみ
エルドレインの森発売後のTLS予選を検索した。その結果がこちら。
強化をもらったと思ったボロス系は意外にもまだ結果を出せておらず、順当に今まで強かったデッキが採用カードや姿を変えつつ結果を残し、それ以外のデッキも数多く存在しているいつも通りの混沌環境だった。
以下で上位5デッキの流行と採用カードを確認する。
ラクドスミッドレンジ
パイオニア環境の上位に居続ける覇権デッキ。
赤と黒の強いカードをふんだんに採用しておりエルドレインの森の新カードは《下水王、駆け抜け侯/Lord Skitter, Sewer King》の採用が見られた。
その代わりの同マナの《墓地の侵入者/Graveyard Trespasser》/《墓地の大食い/Graveyard Glutton》の採用枚数が減っている。
その他だと以前からハンデス多めの傾向にあったがそれは続いており、ハンデス呪文と合わせて《死の飢えのタイタン、クロクサ/Kroxa, Titan of Death's Hunger》も採用されている。コントロール・コンボには辛い状況が続く。
緑単信心
TOP8以上に10件ランクインしている。ラクドスミッドレンジと並びパイオニアの覇権デッキの1つと言ってもいい結果を残している。
「エルドレインの森」から《豆の木をのぼれ/Up the Beanstalk》が採用されたデッキが9/24のThe Last Sun予選で優勝している。
《豆の木をのぼれ/Up the Beanstalk》はどのデッキにも採用されているわけではなく、その他のデッキでは《龍神、ニコル・ボーラス/Nicol Bolas, Dragon-God》が採用されているデッキも散見した。
ロータスコントロール
青白コントロールに変わる形で結果を残している。アゾリウス型とバント型が存在するがここ最近で結果を残しているのはアゾリウス型が多いようだ。
サイドボードにはロータスが置かれることを前提とした重めの各デッキへの対策呪文が採用されている。エルドレインの森の追加カードは特になく鯨は今ひとつ評価されていないようだ。
メインのカウンター採用枚数、サイドに《龍王ドロモカ/Dragonlord Dromoka》を採用するなど好みが出るデッキ。特にカウンターの枚数は人それぞれなので不用意に動くとソフトカウンターに当たるので注意が必要。
グルールミッドレンジ
エルドレインの森で《狩人の贖罪/The Huntsman's Redemption》が追加され、火力とkillターンの短縮に成功。
2-3ターン目に干渉できないと負けてしまうくらいのスピードになった。既存のカードとの噛み合いが素晴らしく、1ターン目マナクリ→嵐探しか贖罪へ繋げるだけで途轍もない圧がかかる。
高パワークリーチャーによる攻撃+興奮探しによる投げ飛ばしなど多彩な先方でライフをあっという間に削ってくる。エシカの横展開など隙がないため好んで使う人がいそうなデッキだと思う。
イゼットフェニックス
エルドレインの森からの新カード《手練/Sleight of Hand》の追加で環境に戻ってきたフェニックス。青1マナ12枚体制で呪文を連打するため、帳簿裂きではなく氷の中の存在が採用されるなど1枚の追加でかなりデッキに影響を与えていると感じる。
今回の大会でも当たることを想定して良さそう。新カードの追加だけではなく既存のドレイクやサヒーリなどサイド後のプランも健在なのでどの戦略で来られても柔軟に対応したい。
まとめ
エルドレインの森発売後の環境を調査した結果、新カードによって復活したイゼットフェニックスの活躍や安定して結果を残し続けるラクドスミッドレンジ、緑単信心などのバージョンアップを確認した。
また、純粋なコントロールデッキは淘汰されたが、ロータスコントロールや独創力などのコンボコントロール(前者はトロンに近い気がするが)は健在なので、それらデッキをどう掻い潜って対応するかの検討も必要といつも通りの混沌としたパイオニア環境でした。
今回の大会はパイオニア神への挑戦ということで、記事の中で触れたデッキ以外の見たこともないカードや新しいデッキに出会えるかもしれないので当日が楽しみ。
当日はがんばりましょう。対戦よろしくお願いします!
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