編集室日誌:違国日記と自分を大切にすることについて
今回は、しばしばこのマガジンで引用する『違国日記(ヤマシタトモコ|祥伝社)』について書きたいと思います。
『違国日記』は、事故で両親を亡くした朝と、人見知りの小説家の槙生が一緒に暮らしていく生活を描いた漫画。
上記特設ページにも書いてある通り「心が救われる」と話題で、私も初めて読んだ時は毎話号泣し思わず「救済だ……」と呟いてしまったほど。
正直、辛い気持ちで読むことも多くあります。
それはあまりにもこの作品が、自分がこれまで生きてきた中で誰にも言うことができないまま抱えてきた傷に触れるから。
いつまでもかさぶたができない心の傷にそっと触れるのがこの作品です。