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宇佐美貴史と昌子源。 〜ガンバアカデミーが産むドラマに想いを寄せて〜 by K

ここ数日にわかにガンバサポ界隈が浮き足立っていますね笑
というのも、ご存知の通り1/31朝の報知による報道を皮切りに次々と各媒体によって「昌子源G大阪加入」ニュースが報じられたからです。2/1には共同通信や日経新聞といった一般紙までもが報じるようになり、これは余程のことがない限り(あるとしてもガンバ強化部の失策ではないか?)、昌子のガンバ「復帰」は実現しそうです。

久々の大物加入の一報に次ぎ、2/1の沖縄キャンプ締めのTM vs京都で、6-1での大勝宇佐美の4得点FW小野瀬という新境地開拓。等々、ポジティブなニュースで溢れかえってますね。これはサポーターが歓喜するのも当然ですよ。

かく言う僕も1/31の朝、LINEニュースで昌子の報道を見たときは目を疑い、記事を読んで徐々に実感して、時間差で思わずガッツポーズをしてしまいました笑

昌子の補強についての焦点は移籍金であったり、逆オファーだったりと話題に尽きませんが、やはり編成目線で見ると一番重要なのは彼の怪我の状態でしょう。
宇佐美・井手口が復帰後は低調なパフォーマンスだったことを踏まえると、昌子にもある程度の猶予は与えないといけないかもしれません。ただ、この宇佐美・井手口の前例というのは「待たねばならぬが、待てば間違いない」というものです。
ロシアW杯代表にも選出された日本屈指のDFの覚醒をじっくり待ちましょう。

さて、ということで本題に入ります。今回は昌子加入報道で再びスポットに当たった宇佐美と昌子のガンバ大阪JY(ジュニアユース)でのストーリーですが、これに触発されてガンバアカデミー絡みのドラマを振り返ってみたいなと思いました。

プラチナ世代・ガンバアカデミーの物語

まずは、その宇佐美と昌子、プラチナ世代の話題。今回一番Twitterなどで引かれるのが、昌子の母の言葉「大きくなったら、宇佐美君にパスを出すのはあんたやで」というものです。これは、昌子が当時FWをやっていたこともあるので頷ける話でしょう。さらに、これに昌子は「そんなことできる訳ないやろ」と応じたというのだから面白い。当時は、やはりそれだけ力の差があったのでしょう。

昌子はその後上手くいかなかったガンバを離れ、米子北高へ進学、高卒で鹿島へと入団しました。この昌子親子の感動話は、W杯で宇佐美と昌子が共闘するというところをオチとしていたのだが、今回昌子がガンバへ加入すると、彼らが元々知り合ったクラブでの再共演が見られることになります。

つまりは、この話は続いていて、オチはまだ先にあるということです。もちろん、昌子のアシストで宇佐美がゴールを決めるなんてシチュエーションがあれば、それはもう感動モノでしょう。でも、もっと先=この二人でタイトルをガンバにもたらす、というオチも見えてきます。JY時代には信じられなかったような展開です。

この昌子の復帰はこの感動ストーリーの完成の始まりになるのです。上手くいけば、ガンバアカデミー関連のドラマとしても三本の指に入ってくるんじゃないでしょうか。(最高傑作・宇佐美貴史が絡んでいることもあるし)

では、他の候補はというと、やっぱりパッと思いつくのは、家長・本田のストーリーですかね。こちらは元祖・最高傑作=家長昭博が絡んできます。

北京世代・ガンバアカデミーの物語

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家長昭博と本田圭佑のライバル関係は非常に有名で今更振り返るまでもないですが、同じレフティー、同じポジション、さらには同じ誕生日で同じガンバ大阪JYへと入団したというのがもう奇跡的ですよね。

そして、ライバル・家長が天才だったが故に本田は星稜高へと進学、そして名古屋、海外とキャリアを積み、日本を代表する選手へと成長しました。

一方の家長は、高2でトップ昇格を果たすも、当時黄金期を迎えていたガンバにMFのポジションの空きはなく、苦しむことになります。さらには、怪我にも悩まされて思うような活躍ができません。

そんな中で、A代表にも選出されW杯でもゴールをマークした本田が、かつてのライバルで天才の家長を追い越したんじゃないかとも囁かれるようになります。

それを一変したのが、家長の川崎移籍とJリーグ制覇、そしてJリーグMVPの獲得です。家長のポテンシャルをもってすれば、成し遂げて当然というような実績ですが、もはや「大成しない天才」ではなくなったのです。

そしてこのストーリーのオチは、2018年のJリーグアウォーズ、家長のMVP獲得に本田がサプライズで祝福動画を送ったことでしょう。2018年は、本田はW杯3大会連続ゴール、そして家長はMVPと、二人のレフティーが日本サッカー界でそれぞれ輝いた年でありました。

長々と書いてしまいました(笑)が、長々かけるくらいこの話は奥が深くて、劇的だなと思います。現在両選手ともガンバにいないのがなんとも残念ですが、いずれ帰ってきてくれることを期待しています。この話も文句なく三本の指に入るでしょうね。

ラストピース?

三本の指に入る最後の一つはどういうエピソードになるでしょうか。

フタさんと大黒のユースの主将・副将の話、鎌田大地と井手口陽介のJY同期、東京世代のJY3冠、なんなら東口や大森晃太郎の話もありますね。2019年高円宮杯を制したJYのダブルエース南野遥海くんと鈴木大翔くんの話もありますしね。

でも、感動的・劇的という面でいうと今のところこの二つが傑出している気がします。中学・高校年代は人間の成長過程だからなのかなぜなのか、こうした感動話は起こるものなんですね。

ラストピースを探すためにも、これからのガンバアカデミーに注目していきましょう。

*昌子源のストーリー https://www.daily.co.jp/soccer/2018/05/16/0011259915.shtml

*家長と本田のストーリー https://www.facebook.com/pg/jleagueofficial/posts/?ref=page_internal

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