日記とか 1

こう人と会わないと、自分が何して生きてるかっていうのを知ってもらう機会がない。いや別に人が知っている必要はないんだけど。ただ自分の生の輪郭だけでも誰かに見ててもらわないと、死んだときに何もかも自分の殻に閉じ込めたままあの世に抱えていくことになるんで、それはやっぱり人との関係を生きている以上寂しいことだなと。

そんなわけで日記やら何か思いついたことやらを、毎日でなくともテキトーに綴っていくことにした。日記なんぞ人に見せるようなもんでもないし面白いことも書けないんだけど、まあ誰かに見てもらえるかもってことがモチベーションになれば少しは長続きするかもしれないからね。ちなみに夏休みの絵日記は初日と最終日しか書いたことない。



まあ前口上はこの辺にして、今日は僕がいま何やってんのかってことをちょっと書き留めておく。といっても何か啓発的な活動をしてるわけでも怪しいビジネスに手を染めてるわけでもないので、単なる近況報告にしかならないけど。そんなのFacebookでやれとか言うな。

僕がいまどういう身分かというと、昨年度の3月に学部を卒業したあとも一応まだ学生をやっていて、今は仙台にある東○大学ってとこの文学部で科目等履修生として勉強している。科目等履修生というのは欲しい単位の分だけ金払って授業受けられる制度で、普通は資格や免許とったりするのに利用されるのかな?多分。知らんけど。ただ僕がここにいるのは、学部卒業間際にここの大学院への進学を決意して、そのための勉強として授業を受けさせてもらうのが目的。要するに学生の身分という安地に身を置きながら浪人してたわけですな。

それで何の勉強かといえば哲学なんだけど、いかんせん学部が教育学部の音楽科だったもんだから、8割くらいの知識は独学で詰め込むことになるわけで。そのうえ今年度は言うまでもなくコロナ禍で、全部の授業がオンラインになったから、せっかく仙台に引っ越したのに先生方含め大学の人との直接的な交流もほとんどなし。マジで孤独な戦いだった。

院試を受けるにあたって哲学史や論述の勉強以上に大変だったのが語学。これ読んでくれてる人はご存知の通り、僕のいた学○大は二外が2年生まででかつ週一しかなくて、去年の2月ごろに院試の勉強始めた時点でドイツ語の基礎的な文法もほとんど覚えてなかった。まあ言い訳だよね。だから二外で使ってた薄い教科書を一通りさらうことから始めて、ドイツ語使った講読の授業も受けながら勉強してたんだけど、さすがに英語すら苦手な僕が、半年で辞書使わずにドイツ語の文献を和訳できるようにまではならなかった。いや、普通の人はなるのか?ともかく、院試のドイツ語はもうまさに大爆死だったよ(^ω^)

それでも何とか9月の秋季試験で合格をいただいて、今度の4月からはそこの大学院の哲学専攻で研究させてもらえることは決まった。おそらく論述とか事前に出してた小論とかでそれなりに評価してもらえたんじゃないかなと思う(でなければ受かってない)。でもだからといって語学ができなくてもいいというわけでは決してないし、哲学の知識も専門にしたい分野でさえまだまだ潜りのレベルだから、後期は授業に加えて院生主催の読書会に参加させてもらうなどして勉強は続けてた。この読書会、院試よりももっと前から参加できてたらよかったな。受け身でも勉強させてもらえるお年頃はとっくに卒業してるんだから、コロナで会えないことすら言い訳にせずに学ぶ機会を模索する貪欲さというか、胆力がやっぱり大事だなって思った。ましてや自分のわがままで就職せずに今こうしてるんだから。



この1年間を一言で表すなら「勉強」。なんの捻りも粋もないけど、もうこれに尽きる。死ぬほど頑張ったのかと言われたら、まあ結構のんびりしてた時もあったし、やっぱり自分の性質上そういった甘えを許してしまうところはあるんだけど、それでも年単位で見るとこの23年間ではいちばん勉強したと思う。4月からはもっと大変になるんだろうけど。

そんなこんなで今現在は実家で学期末を迎えている。レポートが終わってない。日記なんか書いてる場合じゃない。実家には荷物を仙台に残したままもう10月くらいからずっといるんだけど、この理由についてはちょっとデリケートな話題だからここでは言わないでおく。いつか笑って話せるようになることを、今は祈るしかないって感じかな。



こんなところで記念すべき第一回は閉じておく。本当はもっと具体的に自分の研究内容とか、どういう本を読んで何を得たとか(需要があるかはともかく)書ければよかったんだけど、近況報告に思いのほか字数を費やしてしまったから、それはまたの機会に回すことにする。いつまで続くかわからない凡人の日記に価値なんて見出せない人がほとんどだと思うけど、暇すぎてスマホのホーム画面を無意味に左右に動かしてるような時にでもまた見に来てくれると嬉しいです。






…ここまで書いて気付いたけど、日記じゃないなこれ。

おわり

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