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今週読んだ漫画

今週読んで凄かった漫画
「チ。ー地球の運動についてー」
もう読みました?

今年のマンガ大賞の1位が「葬送のフリーレン」でこれが面白くて、それなら2位のこっちも読んでみるかって買ったんだけど、面白いってより凄かった。

舞台は15世紀前半のヨーロッパのキリスト教圏を模した世界。実際の歴史だと、ジャンヌダルクが活躍してた頃。ちなみにタイトルの元ネタでもある「天球の回転について」の著者コペルニクスが生まれる数十年前。

細かいことはどうでも良くて、ざっくりあらすじとしては、物語の世界では、地動説の研究は聖書と異なる主張として禁止されてる。研究した場合、異端審問にかけられ最悪火炙りで処刑される。そんな世界で地動説を主張した人たちの物語。

価値基準も倫理観もC教(キリスト教)の世界で、殺されるかもしれないのに教えと反する研究をしている人達。普通の感覚からみると、彼らは狂人なわけよ。

では何故彼らは狂人になってしまったのか?、また、殺されるリスクを冒してまで、この狂人達を突き動かすものは何なのか?その抑えきれない衝動とは?、その問いに向かい合うとき、答えるとき、とにかくパンチラインが多い。そして彼らがパンチラインをかますとき、妙に迫力がある。

天文や宗教の話ではなく、善や悪の話でもなく、愛と倫理についての漫画だから、暇な人は読んで欲しい。

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