生徒さんケララ・パンチャカルマ体験
帰国後から今まで、お陰様でアーユルプラナは毎日ご予約が満員御礼で、本日は定休日でしたので、落ち着いて体験記をまとめる事が出来ました✨
お客様4名様と私と父の計6名で参加しました。
まず、パンチャカルマとは、アーユルヴェーダでは最も大切な治療であり、一番重要な中心処置となります。
体に蓄積しているアーマ(毒素・未消化物)を排泄させるのに欠かせない処置。
アーユルプラナでのトリートメントは、スネハナカルマ(油剤法)と言って前処置の一つとなります。
アーマ(毒素)を溶かすためのトリートメントです。
スネハナカルマでしっかりアーマを溶かし、パンチャカルマでアーマと共に過剰になっていたドーシャ(ヴァータ、ピッタ、カパ)の溶解・排泄をするのを目的にインドに行くのです🇮🇳
その過剰なドーシャが(プラクリティ…本来の体質とヴィクリティ…増悪した体質)のギャップがパンチャカルマ中の症状として現れます。
現れ方も過剰になったドーシャによって変わります。
この現れ方でも何のドーシャのアーマが排泄されているのかが分かるので面白いんです。
肺 VATAの座
乾いた咳 VATA
痰 KAPHA
この、パンチャカルマはインドのアーユルヴェーダクリニックでないとできない医療行為で、アーユルヴェーダ医がじっくり個人個人と問診をし、治療法をプログラミングして行きます。
そして、帰国後に後処置として、食事法や鎮静法、ラサーヤナ(不老長寿法)を、自身で行っていきます。
このパンチャカルマを本場インドで7日間みっちりと受けて来ました
まず初日はドクターとの念入りな問診です。
この問診が一番重要なカギとなります。
いつもは、インド国内でも上位クラスのアーユルヴェーダ女医Dr.シャジータが問診するのですが、今回は南インドは豪雨でかなりの被害があり、Dr.シャジータが勤務する病院から、旦那様が開業しているクリニックまでの道が寸断されていて、来ることが出来ませんでした。
その為、旦那様のクァディール氏も優秀なアーユルヴェーダ医ですので、奥様と連携を取りながら私たちの問診をジックリとしてくださいました✨
私は、前にもお伝えしましたが、色々な症状は落ち着き体調はとても良いのですが、過敏性腸症候群だけが悩みの一つとなっています。それも、やはりピッタ(火の体質)のアーマがあるせいなので、ピッタを冷ます為の処置をする事になりました。
私の7日間のトリートメントのプログラムは…
1日目〜4日目はシローヴィヤンガ(ヘッドマッサージ)、アヴィヤンガ(全身のオイルトリートメント)、エラキリ(ハーブボールで熱した薬用オイルを体に叩き混む。発汗法でもある。)、シローダラー(額にオイルを垂らし続ける脳のマッサージ)に加え、2日目から3日間のナスヤ(鼻に数滴オイルを垂らす鎮静法)。
5日目〜7日目は、シローヴィヤンガ、アヴィヤンガ、ナヴァラキリ(アーユルヴェーダのメディカルハーブであるナヴァラライスボールを薬用ミルクに浸して全身に擦り込むと、細胞が覚醒される素晴らしいトリートメント。)、タクラダラー(薬用ミルクを額に垂らし続ける鎮静法)で、7日目の最終日はバスティ(薬用オイルを浣腸して、腸に直接栄養を届けます)。
そして、父は70歳になりますが、今回、初海外がインドというわけで、かなり緊張しておりましたが、人の順応力というのは素晴らしい物で、父にもどうやらその順応力というものが備わっていたようなんです!😆✨
インドが大好きになったようで、また来年も行く!と言って張り切っています。
そんな父は、今年に入り、不調を訴えたので、まずは掛かりつけ医に相談し検査すると、元々の高血圧症や高コレステロールの他に、胃腺腫・肺気腫・胆石などが見つかりました。
胃腺腫は春に内視鏡術をして治療済みですが、肺気腫や胆石は経過観察となりました。
まぁ、お歳頃ですからねぇ…😅
特に肺気腫に関しては、現代医学ではタバコを辞める以外、特に有効な治療法はなく、酷くなれば酸素ボンベを引き連れて歩かないといけなくなると診断され、本人はとても不安がっていました💦
なので、工藤氏に相談すると、アーユルヴェーダで何らかの治療法があるとの事で、今回、渡印を決意した父なのでした✨
インドのクリニックでの問診の結果、血圧の問題と肺に関してはヴァータ(風の体質)の異常で、高コレステロールや胆石などの石が出来る病気や痰の症状はカパ(水の体質)の異常と診断されました。
7日間のプログラムは、私と同じトリートメントに加え、トリートメント前にカドゥタラヤム(Kadutharayam)という煎じ薬を毎日飲み、肺の浄化を促しながらのトリートメントでした。
シローダラーは血圧に効果があるそうですが、あまり血圧が高い時には注意が必要となります。
持病がある人は、こうして医師の指示のもと、毎日のトリートメントが施されます✨
私は、3日目位から胃が重くなり食欲低下。またヴァータも動いたのか頭痛。
父は、肺の浄化などが始まり、鼻水と痰が増え、咳が出始めましたが呼吸がどんどん楽になっていると言っていました。
1日目〜4日目のトリートメントは主にアーマ(毒素、未消化物)を溶かします。
アーマが溶けると、体外に排泄され始めるのですが、全てのトリートメントが終了しても、トリートメントを受けた日数分掛けてアーマが排泄されると言われています。
この間、膿を出すように様々な症状が出ますが、恐れる事なかれ。
出し切った後は、元気が待ってる‼︎😆✨
それを励みに乗り切ります。
ちょっと不調で不安になってる父を励ましながら、日々を過ごしていました。
私は、毎年トリートメントを受けてるお陰でアーマはそんなにないみたい🎶
出し切るまでそんなに大変ではなかったですが、父は夜眠れないほど咳をしていました💦
最終日には、ドクターからアーユルヴェーダの薬を処方して頂きました。
私は、とにかくストレスと過敏性腸症候群を緩和する為のアリシュタ(薬用酒)とカシャーヤ(煎じ薬)、ゼネラル(元気になる粘性のある薬)でした。
あとは、お腹緩々を止めないと栄養が全て抜けるから、バターミルクを飲む事と、生姜は消化力が上がるので禁止されました。
父は肺を浄化するカシャーヤと呼吸器系にいいスワサンダムグリカ、咳、鼻腔、食道、肺のビレチャナ(毒素排泄)のビオシャディとゼネラルを処方され、後は毎朝プラーナヤーマ(呼吸法)を実践しなさい!と言われて、ドクターから直伝して頂きました✨
帰国して、ちょうど2週間になりますが、私のお腹の過敏性は今もまだ落ち着いています。
父は、帰国後、1週間で咳などの症状が落ち着き呼吸も楽になったと言っています。
インドでは、ただオイルを塗っていただけなのに、不思議だなぁ…。お前は凄い物と出会ったな!って言ってくれました😊✨
処方された薬も毎日欠かさず飲んでいます。
煎じ液は母が毎日、父の為に煎じています✨
夫婦愛を垣間見ています💕
アーユルヴェーダ…インド5000年の歴史。
それはとても奥深く、インドに行くと毎年毎年、新たな発見や学びがある。人種を問わず人間を魅了する…人間が生きる為の…生命科学。
この素晴らしさを、これからも皆様にお伝えしたい。
近いうちに、アーユルヴェーダ講座の基礎編で、体質について、プラクリティ(本来生まれもった体質)、ビクリティ(増悪してる体質)についてなどのお話をしたいと思い、計画しております。
Kerala Traditional Ayurveda Research Institute
(旧アーユルヴェーダ研究所GOLA)
アーユルヴェーダスクール Tantra(日暮里)
http://www.kerala-ayurveda.jp