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CHU-RU-LU

*本作品はBOØWYの「CHU-RU-LU」をイメージしたオリジナルショートストーリーです。歌詞とは一切関係ありません。

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女は…人差し指と親指でマイセンの白いティーカップのフチをつまみ、朱くついた口紅を伏し目がちにゆっくりと拭った。
男は…何の感情も表れていない顔つきで、対峙する女を見ることもなく、冷めたレモンティーを飲み干しタバコに火を点けた。
窓辺に映る虚ろな眼差しは、無機質に流れる時間と比例して抗う術もない。
2人でよく訪れた街角のカフェテリアも、あの小さなシアターもいつの間にか様変わりして、想い出の欠片はまるで輝きを失ったスターダストのように漂う。どれだけ瞳を凝らしても眩い時間はもうどこにも見当たらない。

女は街の雑踏を横目に最後の言葉を飲み込んだ。

くわえたタバコ捨てて、もう一度抱いてよ…

過ぎてゆく時に抗い無意識にティースプーンを逆に回せば

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