リバーズ・エッジ
わたしは、今、なにを見たんだろうか。
たった今、見終わった映画に圧倒され、これまで何百本と見てきた映画の、どの映画にも似ていない、感動しているのかどうかさえわからない、感情の揺さぶられ方に、この驚きのようなものを記録しておこうと思った。
原作とキャスティングの奇跡のような出会いだったのかもしれない。岡崎京子の原作と出会っていないわたしには、この映画との幸運な出会いを祝福するような気持ち。
2018年の春馬くんのTwitterにこの映画を見たという報告があったということで、今夜見ることにした。Netflix。
二階堂ふみという女優は、好きか嫌いかをつねに越えてくる。最初は「ヒミズ」だった。この人の演技はなにが違うんだろう。主人公若草ハルナ。すべてを受け入れ、すべてを許し、失望しながらも「生きていたい」と語る。ラストの二階堂ふみは圧巻。なぜこんな演技ができるのか。
大人はこどもに自分の問題を投影する。こどもはどうしてこうなっちゃっうのかわからない。わからないままに受け入れていくしかない。なぜ自分自身に暴力的な生き方をしてしまうのか、どうしようもなくコントロールできない。けれど、しっかりとおとなにおとなの問題を突き返して、きっちりと吐き出すことができたなら、そのあとはダイナミックに生きていけ!と願う。
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