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11年目農醸 私たちの酒米の生育記録 6

大潟村では引き続き30℃を超える日が続いています。
私たちの酒米は穂が出てきて垂れてきました。
今回はそこまでの様子と、稲の花見会の様子もお伝えします^^

田植えから59日目の秋田酒こまちです。
中干し(なかぼし)という行程でガスを抜くために土を乾かしています。
軽くヒビが入ってきました。
秋田酒こまちは今年は追肥をしないことにしました。
この結果は収穫量や成分分析の結果で判明します。

田植えから60日後の改良信交です。
こちらも土を乾かしています。
前回も書きましたが、生育が良すぎて倒れないように改良信交は肥料を抑制しているため、必ず途中で肥料が切れます。秋田酒こまちは追肥をしないことにしましたが、改良信交はこの後追肥を行いました。

秋田酒こまちの茎を割ってみると中に産まれたばかりの穂ができていました。幼穂(ようすい)と言います。
この幼穂の長さから生育ステージを判別して追肥のタイミングを決めたりします。

田植えから65日目の秋田酒こまちです。
土が十分に乾いたので水を入れました。
あまり乾かしすぎると稲の生育に良くないのでこの時期は乾かして、水を入れてというのを繰り返します。
稲の生育にとっては水があった方が良いのですが、大潟村の田んぼの土は極端に水はけが悪く柔らかくなりやすいため、注意が必要です。
土が十分に乾いて固まらなければ稲刈りの時にコンバインが入ることができません。その為、土を乾かし気味にして、中干しをした後は天気次第でせいぜい1~2回しか水を入れることができません。
今回は、中干し後の1回目の入水です。

田植えから66日目の改良信交です。
こちらも一度水を入れました。稲の花見の直前のタイミングでまだ穂が出ていない為ハラハラします・・・。

田植えから70日目の秋田酒こまちです。
この日に稲の花見会を行いました。
よく見てみると・・・穂が出て白い花が咲いています!
ギリギリ間に合いました・・・

田植えから71日目の改良信交です。
改良信交は秋田酒こまちよりも穂が出るのが遅い品種なのですが、こちらも前日に確認した時によく探せば何本か穂が出ていてギリギリ間に合いました!
土も乾いていて田んぼの中に足を踏み入れて写真を撮っている参加者の方々もいました^^

稲の花見会、初めての試みで今後への改善点もありますが、良い雰囲気で好評でした。私たちの酒米の田んぼで稲の花見をしながらその品種からできた農醸を呑むという体験をしていただきました。

こちらは隣の男鹿市にある寒風山の頂上から大潟村を眺めながら農醸を呑んだ場面です。風が心地よく、絶景でした。

懇親会は男鹿市の農醸メンバーのお店、あつまれ 大漁やさんでこの日の為のスペシャルコースを味わいました^^

田植えから75日目の秋田酒こまちです。
すっかり穂が出揃いました。まだ軽いので上を向いて伸びています。

田植えから76日目の改良信交です。
こちらはまだ花が少し咲いていました。
写真でも分かりますが、勢いよく水を入れています。
連日猛暑が続いて雨もほとんど降らないため、2回目の入水をしました。
水を入れると気化熱などで温度が下がりますので高温障害の対策にもなります。

穂が出揃ってすくすくと育っています。
2回目の入水をして本来であればできることはほとんど無いのですが、今年はまだ暑さが続きそうなのでもう少し水管理に注意したいと思います。

引き続き皆で私たちの酒米を見守っていきましょう^^

●農家とつくる日本酒プロジェクト
webページ/https://noujou.jp/

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