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11年目農醸 私たちの酒米の生育記録 4

いよいよ田んぼ編の始まりです!

田植え直後の「秋田酒こまち」です。
この段階でどの品種か見分けることはできません。

こちらは田植え直後の「改良信交」です。
この品種は倒れやすいため、少し間隔を広くして密度を下げて植えています。よーく見ると「秋田酒こまち」よりも株と株の間が広くなっているのが分かりますか?

田植え後9日目の「秋田酒こまち」です。
根が張って落ち着いた頃です。
この頃は水位が浅くなるよう管理しています。
水位が浅い方が新しい茎が出てくる、分けつが進むのと、水温が上がりやすくて生育に良いからです。
しかし、雨が降ったり風で水が寄ったりとなかなか思い通りには行きません。

田植え後10日目の「改良信交」です。
この時点でも両品種の違いはまだ分かりづらいです。
好天が続いてすくすく育っています。

田植え後16日目の「秋田酒こまち」です。
全体的に色が濃くなってきた分かります。
丈も伸びて、分けつも進んできました。
この頃から生育調査を始めました。
松橋ファームではこのタイミングでは丈の長さと茎の本数(どのくらい増えたか)を計測しています。
平年並みでひとまず安心ですが、まだまだこれから、という所です。

田植え後17日目の「改良信交」です。
こちらも色が濃くなってきました。
水面に黒っぽものが浮かんでいます。
よく見ると分かるのですが、これは藻です。
藻が繁殖して粒子が細かくなった土を抱き込んで、
光合成によって発生した酸素で水面浮かんできます。
大量に繁殖して風で寄ってしまうと稲が覆い隠されて枯れてしまうので毎年苦労しています・・・。

田植え後24日目の「秋田酒こまち」です。
またぐっと色が濃くなりました。
1週間前から一気に伸びました。
このタイミングでまた生育調査をしました。概ね10日に1回行っています。
植えてからの日数を考えると順調に来てはいますが、まだまだこれからという感じでした。

田植え後25日目の「改良信交」です。
こちらも順調に来ています。
分けつは「秋田酒こまち」よりも多いくらいです。

生育調査を繰り返し、ちょうど良いタイミングで水を落として田んぼを乾かして分けつを止めます。また、その後は追肥(肥料を追加する)するかどうかの判断にも繋がっていきます。

引き続き皆で私たちの酒米を見守っていきましょう^^

●農家とつくる日本酒プロジェクト
webページ/https://noujou.jp/

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