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画像生成AIの進化が止まらない!「Stable Diffusion 3」の登場で広がる可能性

今回は、画像生成AIの最新トレンドについて紹介します。
2024年4月17日にStable Diffusion 3のAPIが一般公開されました。

さらに便利になった画像生成AIの可能性について探っていきましょう。


Stable Diffusion 3の新機能

Stable Diffusion 3の最大の特徴は、画像内に文字を正しく出力できるようになったことです。これまでの画像生成AIでは、文字の出力が苦手で、英語の綴りが間違っていたり、文字として認識されなかったりすることがありました。しかし、Stable Diffusion 3では、この問題が解消され、画像内に文字を自然に組み込むことができるようになりました。
これにより、バナー作りやクリエイティブ画像の作成がより簡単になると期待されています。文字を別途画像に挿入する必要がなくなり、AIに任せることで手軽に簡単に画像生成が可能になります。

画像生成AIの歴史

画像生成AIの歴史を振り返ってみると、2022年が転換点だったと言えます。OpenAI社がリリースしたDALL-E 2や、MidJourneyが提供するサービス、そしてStability AIのStable Diffusionなど、様々な画像生成サービスが一般公開されました。これにより、ユーザー数が急激に増加し、2022年10月時点では1日あたり1,000万人もの利用者数に上ったそうです。

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生成AIの特徴

生成AIが従来のAIと大きく異なる点は、学習したデータをベースにアウトプットするだけでなく、インターネット上のデータを活用して、キーワードに沿った新しい情報を生成できることです。テキストを入力するだけで、高品質な画像を出力できるようになったことで、利用のハードルが大幅に下がりました。これが、生成AIが一般に広く受け入れられるようになった要因の一つと言えるでしょう。

高品質な画像生成が可能に

画像生成AIの品質が向上したことで、その活用の幅が広がっています。特にMidJourneyは高品質なアウトプットにこだわっており、自分で描くよりもレベルの高い画像を生成できます。そのため、多くの人がアイキャッチ画像やバナーの素材として利用しているのが現状です。

絵が描けない人でも画像生成が可能

これまで画像作成はデザイナーの仕事でしたが、画像生成AIのおかげで、絵が描けない人でも高品質な画像を作ることができるようになりました。イメージをテキストで入力し、出力された画像をブラッシュアップしていくプロセスを踏めば、ある程度の品質の画像を作成できます。

複数の画像生成AIを組み合わせて使う

私自身、ChatGPTやMicrosoft Designerは「DALL-E 3」の画像生成AI機能を使っています。それぞれのAIに得意不得意があるので、複数のAIを使い分けることで、自分のイメージに近い画像を効率的に作成することができます。

私が運営する農業web3コミュニティ「Metagri研究所」では、画像生成AIを使ったコンテストを定期的に開催しています。

実際に使ってみないと、画像生成AIの良さは分からないものです。使えば使うほどコツを掴み、イメージに近い画像を出力できるようになります。みんなで学びを共有し、テクニックを磨いていくことが大切だと考えています。

商用利用には注意が必要

ただし、画像生成AIで作成した画像を商用利用する際には注意が必要です。プラットフォームによっては課金すれば商用利用が可能な場合もありますが、学習モデルが著作権侵害している可能性もあるため、リスクがあります。現時点では、商用利用はリスクが高いと言えるでしょう。デザイナーへのイメージ画像としての提供は問題ないと思いますが、そのまま商品のパッケージ画像に使うのはリスクがあります。

出版やCMでも画像生成AIが活用され始めている

とはいえ、出版分野ではMidJourneyを使ってコミックを作成した事例もあります。「サイバーパンク桃太郎」という本がすでに出版されています。

また、伊藤園がプロモーション動画に画像生成AIを使用するなど、少しずつクリエイティブな分野でも商用利用が進んでいます。

画像生成AIとデザイナーの力を組み合わせる

画像生成AIを使わない理由はないでしょう。重要なのは、AIとデザイナーの良さを活かしていくことです。画像生成のアウトプットとデザイナーの腕の見せ所を両立させることが、これからのクリエイティブな世界に必要不可欠になってくると思います。

今後の展望

Stable Diffusion 3の登場により、画像生成AIはさらに進化を遂げようとしています。文字の出力が可能になったことで、様々な用途での活用が期待されます。例えば、商品画像の作成や、広告バナーのデザイン、さらにはアニメーションの制作などにも応用できるかもしれません。また、画像生成AIと他の技術を組み合わせることで、新しいサービスやアプリケーションが生まれる可能性もあります。例えば、音声認識と組み合わせることで、音声からの画像生成なども実現できるかもしれません。

おわりに

画像生成AIの可能性は無限大です。Metagri研究所では、定期的に画像生成AIを活用したコンテストを開催しています。ぜひ参加いただき、画像生成AIの使い所を見つけていただければ幸いです。

この技術の発展とともに、私たちのクリエイティビティもさらに広がっていくでしょう。画像生成AIを味方につけて、新しい表現の世界を切り拓いていきましょう!
今回も最後までお読みいただきありがとうございます。

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