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変形性膝関節症に対して作業療法士がやるべきこと

本日も「臨床BATON」にお越しいただきありがとうございます!
422日目を担当します、ミッキーです。

今年の夏も暑くなりそうですね(毎年言っている気もしますが…)(令和5年7月11日現在)。
患者様のことはもちろん、ブログを読んでくれている皆様も体調管理には気を付けてくださいね。

▢はじめに

僕はクリニックに勤めています。
脳外科の患者様も扱っていますが整形疾患の患者様も扱っているクリニックなので変形性膝関節症(osteoarthritis: 以下OA)の患者様のリハビリを担当することがあります。
そのなかでOTとしてどのようなことができるのかわからず、PTと同じようなリハビリをすることが多いのが現状です。

ほとんどの時間を身体機能面への評価、リハビリをしていて「PTと同じことしているけどいいのかな…」と今まで考えながらリハビリを行ってきました。
その点で作業療法として至らない点が多かったので反省しています。

そこでOTとしてOAの患者様へのリハビリでどのようなことが重要なのか調べてみたので共有させていただきます

▢変形性関節症、変形性膝関節症とは

まず、変形性関節症、変形性膝関節症とはどのようなものか概要についてお伝えしていきます。

変形性関節症は関節炎の中で最も一般的なもので、ほとんどは膝、股関節、脊椎に生じます。
変形性関節症は、関節の骨の端を覆う滑りやすい組織である軟骨に影響を与えます。軟骨は骨同士が滑ることを可能にし、動きの衝撃を吸収します。変形性関節症では軟骨の最上層が壊れてすり減り、その下の骨同士が擦れ合うようになります。そのため、痛みや腫れが出たり、関節が動きにくくなったりします。

変形性関節症,厚生労働省『「統合医療」にかかる情報発信等推進事業』,厚生労働省,2023年7月4日, https://www.ejim.ncgg.go.jp/pro/overseas/c05/14.html

その中でもOAとは以下のようなものを指します。

変形性膝関節症(へんけいせいしつかんせつしょう、へんけいせいひざかんせつしょう、: osteoarthritis)は、筋力低下、加齢、肥満などのきっかけにより膝関節の機能が低下して、膝軟骨や半月板のかみ合わせが緩んだり変形や断裂を起こし、多くが炎症による関節液の過剰滞留があり、痛みを伴う病気である。
膝関節のクッションの役目を果たす膝軟骨や半月板が長期間に少しずつすり減り変形することで起こるもの(一次性)と、関節リウマチや膝のケガなどの他の原因によって引き起こされるもの(二次性)の2種類がある。

変形性膝関節症,Wikipedia,2023年7月4日

このように膝関節の機能が低下することでOAになり、基本動作やADLに支障をきたしてしまいます。
 
ではこのことを踏まえて作業療法でのリハビリについてお伝えしていきます。

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