
なぜ、痛みが血圧を高くするのか? ~自律神経系との関係性と痛みの違いから考える~
みなさん本日も臨床BATONにお越し頂きありがとうございます。
本日101回目を担当させて頂きます、日々痛みと格闘しながら考え続けているPT吉岡勇貴ことジュニアです。
・はじめに
私の勤務先は急性期・回復期の整形中心の病棟となります。なので、常日頃から『痛み』というワードが飛び交います。
私自身が臨床でよくリハビリの強度・負荷に悩むことがあります。既往歴に高血圧などの心臓系の疾患がないにも関わらずリハビリ中に血圧が高くなり、自室で過ごしている時には血圧が安定している方です。リハビリをすると血圧が急激に高くなると訓練内容を変更しようか悩みませんか?
私自身はここで悩む事が多くてなかなかADLを拡大させていく中で躓いていました。そんな中で血圧が高くなる要因としてよく考えられるのが高血圧・病態によるもの(ギランバレー症候群など)運動量・負荷量・睡眠不足など色んな原因を模索していきました。
そして、運動量・負荷量を減らしていく選択肢が多くなっていたように今では感じています(振り返ると【減らしていく】といった行動が患者さまを廃用へ導いていたのかもしれない)。リスク管理として血圧測定を常に行っていた事が思い出されます。
そんな事を考え・行動していきながらもう一度自分自身の治療しているシーンを思い返したときに1つの共通点を見つけました。それが「疼痛」でした。
でも、ここで1つの疑問が出てきませんか?痛みがあるだけで皆さんの血圧が上昇しますか?それだと患者さま全員の血圧が上昇してしまって大変なことになりますよね。ここで皆さんも聞いたことがあると思いますが恒常性(ホメオスタシス)という性質です。この作用を司っているのが視床下部です。視床下部からの指令を送っている1つが自律神経系です。
自律神経系とは交感神経、副交感神経であり、この2つのバランスが恒常性を図っています。このバランスを崩すのが痛みです。
どんな痛みに対して血圧が上昇するのか考えた時に急激な痛みでは血圧上がりそうですよね?あとはどんな痛みで血圧が上昇するのか気になりますよね。やはりここで痛みと言えば情動(不快・不安・恐怖・怒りといった負の情動)です。ここは自分自身の体験を元にお話しさせて頂きます。また、情動と痛みについては以前に書いたブログを記載していますので是非1度目を通してみて下さい。
https://note.com/nougeblog/n/n8fb5201da77c?magazine_key=me166eb0a0a49
なぜ、痛みが血圧を高くするのか? ~自律神経系との関係性と痛みの違いから考える~
100円

気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!