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流域治水について考えている

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2014年、全国に先駆け滋賀県で制定された「流域治水の推進に関する条例」。施工から7年が経った条例の課題について、8月に起きた高時川の水害現場を歩いて考えています。
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記事一覧

アユ見える渓流に戻るまで

 環境省は13日、滋賀県長浜市と福井県南越前町にまたがる山林に計画されている大規模な風力発…

霞堤の浸水被害、公的補償を

 長浜市北部で昨夏に発生した豪雨水害を巡り、田畑が浸水被害にあった高月町馬上の農家横田圭…

「濁りの長期化」 渓流からアユ消える(流域治水⑤)

長浜市の高時川が8月5日の大雨で氾濫(はんらん)して以降、「いつまでも川の濁りがとれない…

治水機能、果たす農地に補償の仕組みを(流域治水④)

河川の増水時、治水機能を発揮するとされる「霞(かすみ)堤」。8月5日の高時川の氾濫で被害…

泥が流れ込んだ先は友人の田んぼだった(流域治水③)

 長浜市北部で大雨が降った8月5日、高時川から氾濫(はんらん)した大量の水が多くの田畑に…

後輩が住む集落が被災 移住を勧めた私は(流域治水②) 

 先月5日、大雨の影響で氾濫した長浜市を流れる高時川。私と同じ元朝日記者の船崎桜さんが移…

ある日、突然他人事ではなくなった水害の話(流域治水①)

 8月5日、私の住む滋賀県長浜市を流れる高時川が大雨の影響で氾濫しました。  気象庁によると、長浜市余呉町柳ケ瀬では、5日午前10時までの24時間で雨量は164・5㍉。レーダー解析では、5日午前6時半までの1時間に約90㍉の雨が長浜市付近で降ったとみられるといいます。  同市木之本町に暮らす私も、猛烈な雨に恐怖を感じていました。雨量レーダーや、付近の河川のライブカメラを見ながら、友人と情報交換をしたり、知人の安否を気にしたりして不安な一日を過ごしました。  翌日、ツイッ