お前は、本当にプログラマになりたいのか?

最近、
「プログラマになりたい」とか、
「WEBデザイナーになりたい」とか、
「IT関連の仕事で開発やってみたい」とか、

ITが格好いいと勘違いしちゃってる若い子たちから相談を受ける。
大体、高校生~30歳くらいの人までいろいろ。
まあ、相談というより、ただのべしゃりの中の話題ではあるんだけど。


ホリエモンの影響を受けてたり、
なんとなく、本屋に行って、コンピューター関連の棚を覗いたりすると、
子どもを億万長者にしたければプログラミングの基礎を教えなさい
とか言う本を見たりして、
「ああ、プログラマになれば、億万長者になれるのか」
と勘違いしてね。

そして、プログラミングを齧ったり、学びだしたりするわけ。


IT関連の仕事をリクナビ、マイナビで探したりすると、
大体、研修3ヶ月で、まったくの無知識、未経験から募集してたりする会社はそこそこある。


ただ、ひとこと言わせてもらえば、
「お前は、本当にプログラムを書く仕事に就きたいのか?」ということ。


世の中、プログラマー不足と言われていて、
プログラミングを書ける人は、常に求められている。

しかし、その中でも、大学を卒業して、プログラマーの開発会社に就職して、数年後に辞める人も後を絶たない。

もちろん、最近は、プログラミングをやる会社は、ネットワークの保守・運用も請け負っている会社がほとんどなので、プログラミングが嫌になったら、ネットワーク保守系の仕事に移行する人もいる。


プログラミングの仕事を会社に入ってやると、思っているほど大変



プログラミングの仕事というのは、「開発」にあたるので、
時間いくら働いたかということではなく、
その日その日、その時間その時間に、きちっとどれだけ工程を終わらせられるかが仕事であり評価になる。

できなければ、クビである。

また、『納期』というものがあり、納期を落とすわけにはいかない。

納期を落とすと、「事故」という扱いになり、
下手をしたら、クライアントから、お金が入ってこないこともある。


つまり、サラリーマンプログラマーは、
いかにプログラミングを書き終え、その工程を終わらせることに毎日全力を尽くさなければいけない。
ということだ。

もし、不意に予想外のことが起こったら・・・

・パソコンの不調。
・書いたプログラミングがうまく動かない。
・エラーの頻発。
・納期前にいきなりの仕様変更。しかも納期は動かない・

そういうことは、ザラにある。

そして、そういうことが起きるたびに、残業残業残業残業
下手をすれば、家に帰れないこともある。

人数が限られている現場では、余剰人員もなく、
結局自分がやらなければいけないことが多い。

助けてくれる人などいないといってもいいだろう。


プログラマーは、基本的にどんな良さそうなことが書いてある求人でも、工程が終わらなければ終わるまで、「残業」の世界



プログラマーに限らず、
世の中の「開発」という仕事は、すべて「残業」があると思っていい。

漫画家だって、小説家だって、原稿が終わらなければ、寝ずに描いているのだ。
プログラマーだけが、終わらなくても帰れると思うのは、すでにおかしい。


だから、多くの人がプログラマーを目指しても、そのライフサイクルに付いていけずに、辞めるのだ。


プログラマーの会社に入るのはいい。
最初、スキル0だったのが、かなりのスキルが付くからだ。

でも、それは最初の研修3ヶ月くらいのことで、
いざ現場に出て、仕事をすると、とにかく辛い。


もともと、高校生時代あたりから、理系の頭で、コンピュータをいじって、
大学生で情報学科で本格的にプログラミングを学んで、なんかソフトウェアを1、2本作ってみたという人が、その延長線上で、プログラミング業界に入るくらいのスタンスの人にとっては楽だろう。

プログラミングが好きでやっていて、
ある程度、スキルも身についているので、たぶん会社でも使い物になるし、長続きする。


しかし、大学卒業後から、なにもなく無知識でプログラマーを目指す人にとっては、地獄だと思う。


プログラマーを目指すなら、若いうちから

趣味レベルで、自宅でなんとなくプログラミングをして、
本を見ながら、ソフトウェア一本作ったとか、iOSのアプリ作ったとか、
そういうのは誰でもあると思う。

ただ、それだけでは、サラリーマンプログラマーになることはできない。

プログラミングを書けるからといって、プログラマーの会社に入社すると、
「こんなはずじゃなかった」の世界が待っている。

サラリーマンプログラマーはとにかく

・残業は当たり前・工程管理をきちんと責任をもってできる・どれだけプログラミングを速く入力できるか

これをクリアできて、サラリーマンプログラマーになれると言ってもいい。
ただ、プログラミングが書けるから、やってみるは通用しない世界でなのである。

また、覚えなければいけないプログラミング言語も沢山ある。
JAVA、PHP、CSS、#C、#C++・・・・


勉強して、覚えても、最終的には、応用して自分でプログラミングを組み立てられるかどうかもかかってくる。
誰かの書いたプログラミング言語や本からのコードをコピペするだけのコピペプログラマーでは、仕事にならないということだ。


また、プログラマーとして大成している人は、
もうすでに学生時代、ハイスクール(高校生)時代か、それ以前から始めている人が多い。
だから、若いうちにどれだけプログラミングをやったかにもかかっているのだ。


1万時間の法則

「1万時間の法則」というのがある。
何事にも、1万時間をやれば、プロに慣れるスキルがそれなりに身につく。という法則だ。
ググれば、詳細はいくらでもでてくる。

プログラミングを仕事にする場合、
仕事にする前に、1万時間ぐらい勉強して身に付けたかどうかというのもあるだろう。


そもそも、1万時間もかけれられないようであれば、
それは好きではないということなので、長続きしないし、やらないほうが良い。


人生をきちんと考える

もし、8時間できちっと終わる仕事に付いて、家にきちんと帰れて
ゆっくりと人生を生きたいと思っているなら、プログラマーなんか目指さないほうがいいし、会社に入ったとしても、絶対に途中で会社を辞めることになるので、別の分野の仕事を考えたほうがいい。


そういうことを少しでも思考の片隅にある人は、
時間の無駄になるので、絶対にプログラマーを目指さないほうがいい。


これはプログラマーに限ったことではない。
WEBデザイナーもそう。
開発系の仕事というのは、8時間では絶対に仕事が終わることはない。


また、IT系の開発の仕事は、
常に、プログラミングのことを考えている必要があるし、永遠に勉強をしないといけない。
休日といえども、新しい言語を覚える勉強をしないといけないし、
もし、別に自分の趣味があっても、それができないということを覚悟しなければいけないだろう。


もし、本当にプログラミング好きでなければ、辛い人生になって、鬱病になる可能性もある。

本当に好きじゃなければできない仕事であると肝に銘じよう。


有名な人で言うと

ホリエモンもプログラミングができるが、今は、一切書いてないし、書かないだろう。
彼は、プログラマーを辞めて、結局は実業家という道を歩いている。


Amazonのトップであるジェフ・ベゾスですら、
元プログラマーだったが、結局、プログラマーを辞めて、
起業家(アントレプレナー)の道を歩いている。


両者共通して言っていることは、
「自分で書かないで、外注したほうが早い」とか身も蓋もないことだったりする。


結局、中途半端だったり、自分に合わなかったりすると、辞めるしかなくなるのだ。

もっとも世界には、優秀なプログラマーは沢山いる。

Facebookのマーク・ザッカーバーグなんかは、
プログラマーで自分でコードを書きながら、
仲間と一緒に、Facebookを作ったとか、まさに実業を目指して行ったプログラマーと言えるだろう。


この記事は、プログラマーを諦めるための記事である


もうね、なんかね。
30歳になってから、これからプログラマーを目指す。とか、そういうことを言う人と話をするとね。
内心、「おせーんだよ」と思ってしまう。

ぶっちゃけ、25歳から目指しても、遅いと思う。


もっとも、プログラミングにもいろいろあって、
iOSとかAndroidアプリを作る程度のテンプレート化されたプログラミングであれば、
40歳くらいでもいけるかな?と思うのだが、
本格的にサラリーマンプログラマーを目指して、開発会社に就職してやっていくとなると、それは辛いだろう。体力的に。

趣味でやるしかないという話。


たぶん、他の業種、営業とかサービスとかそういう業種に行ったほうが、まだ生涯賃金が保証されると思う。
そっちで3、4年頑張って管理職に就いたほうが、年収600万以上になるだろう。


プログラマーで年収600万以上にするのって、
結局、どんなに頑張ってもプログラマーの仕事を始めてから10年はかかると思います。
いかに沢山の言語を使えて、自分一人で沢山の工数ができるかがお給料があがることにつながるので、いつまでも工数が低くて、スピードも上がらなければ、それはお給料はあがりません。


だから、憧れで、スキルを身につけたいから。と言って、
プログラマーになっても、辞める人が多いのです。

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