『フォードvsフェラーリ』観た

車の映画は色々ある。

車を主役に据えて、ド派手な走りを魅せる映画。

人を主人公に据えて、車を通じた人間ドラマを魅せる映画。

で、この映画の主役は、『キャロルとケンと車』だ。

人間ドラマをしっかり魅せたうえで、車を添え物として扱うことも決してない。

どちらの車映画を楽しみにしていた人でも、十分に楽しめる一本だと思う。


……それにしても、悲しい話だ。

この映画も実話を元にした話だけど、たまに似たような話を聞く。

才能があり優秀な人間がいても、出る杭として打たれることもあるって話。

あくまでこれは”実話を元にしたフィクション”なので、ここでは”フィクションに感情移入した感想”として語ろう。

少なくともこの映画の演出を考えると、フォードは”ケンとシェルビーのチームが前人未到のトップレコードを更新するのを阻害したかった”という気持ちもあったのだろう。

タイトルには『フォードvsフェラーリ』とあるが、もっと複雑な対立関係が根底にある。


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