予防啓発活動を行うにおいて

こんにちは!

noteという場を借りまして、Twitterのプロフィールの追記のような内容になりますので、フォロー前にご一読頂けると幸いです。

軽い自己紹介を改めてさせて頂きます。
michica(27)現役看護師 6年目
現在は整形外科勤務で病棟看護師として奮闘しつつ、COVID-19への感染対策など学習すべきことに追われ日々床で死んだように眠る毎日を送っている、いわゆるバリキャリとは程遠い看護師をしています。

さてみなさん、看護師と聞くとどのようなことを行う人だと思い浮かべますか?
有名なナイチンゲールを彷彿とさせる白衣の天使、採血や点滴をする人、ガーゼや鑷子を先生に渡す人…きっと人それぞれ通院した病院によって印象は違いますよね(外来看護師と病棟看護師だけでも、全く受ける印象は違うと思います)。「看護師って(処置するときに)患者の足持ってるだけじゃん(笑)」とも言われたことがあるので、そのあたりは熟知しております。
看護師の主な業務は、保健師・助産師・看護師法(保助看法)の中で、診療の補助(医師の指示のもと処置を行う、医師の処置の介助に入る)と療養上の世話(身の回りのお手伝い、ケアリング)と定められております。根本的にはこれに準じたお仕事をさせて頂いていると考えていただけると幸いです。

私は最初に投稿したnoteでも記載している通り、整形外科看護師をしつつ、術前化学療法への不安のケア、乳房の喪失の受容、術後補助療法の副作用への対処法をお伝えするなどの乳がん体験者さんのサポートを行なうという完全に「看護師」としてのウエイトがとても高い状態でTwitterアカウントを作成しました。自分自身が整形外科で働きながらも、がん体験者の方の力になりたい!と思ったのがきっかけです。現在フォローさせて頂いてる方も、治療中の方、告知を受けた方を中心になっております。
しかし体験者さんの実際の声を目にしたり、自分自身の終末期看護での経験をもとに考えたりする中で看護の最中でも「病気を罹患する前に、また進行する前にできたことが他に何かあったとすれば?」という考えがよぎることがあります。

医学には、病気になったら治療する「治療医学」、そして病気にならないようにする「予防医学」があります。メジャーなのは前者ですね。日本では予防医学があまり浸透しておらず、病気になったら病院へ、というのが当たり前になっていると思います。
しかし、実際に症状が出て受診し、長年の闘病が予想されるがんや完治が難しく、一生付き合っていく病気の告知を受けたことを考えてみてください。「病気になんて、ならなかったら」と思いませんか?

予防医学は大きく分けて3つあります。
①一次予防:健康教育、生活習慣の改善、予防接種
②二次予防:早期発見(健康診断)早期治療
③三次予防:悪化予防のためのリハビリテーション、治療過程での保健指導、再発防止etc
もちろん全て可能ではありますが、病棟で働く看護師が関与できるのは業務量も考え、実際のところ③に比重が傾いてしまうのが現状です。

私は三次予防に携われることを誇りに思っています。本来生活をしていれば関わるはずのなかった方の人生の大事な瞬間に寄り添える、尊い仕事だと。しかしその中でも再発や転移を繰り返し、治療が困難、インオペ(お腹を開くとがん細胞が散らばっていて手術が不可能、そのままお腹を閉じる結果)になったケースもみてきました。私たち看護師は例え延命処置しかできない、積極的な治療を望めない方へも最期までその人らしく生活できるような支援を行なっていきますが、需要過程、悩み、苦しみを知る中で私が医療、看護の限界を感じた瞬間です。
もちろん、がんで言えば全身転移が見つかり、これ以上積極的な治療が望めないでも生きることに希望を持ち、闘う姿は私たち医療者の励みにもなります。しかし…治療が出来ないと告知されて病院を去る人もいるのが現実です。とても悲しい出来事ですが、実際にあるということを知って頂きたいです。

だから私は、看護師として看護を実践しつつ、病気になる前の予防医学(特に一次予防、二次予防)を広め、世の中に浸透してもらいたいと思います。
では具体的に何をしていくかですが、がんの啓発活動を積極的に行いたいと考えています。
啓発活動と聞くと「がんになる前に予防しよう」「がんは根治を目指せる時代、早期発見に努めましょう」など、非常に前向きな活動内容になってしまうと思います。がんになると生命維持以外にどんな問題が発生するか?を考え、精神面、金銭面、社会的背景など様々なことにアプローチしながら情報を発信していくことになると思います。

しかし、私が今フォローさせて頂き、嬉しいことにフォローバックしてくれた方の多くががん体験者の方。前向きな啓発活動を眩しいと感じたり、落ち込ませてしまう結果になったりするかもしれません。もちろん最初に述べた「看護」は私が一番大切にしていることです。不安な悩みの解決の糸口となれるよう、私が知っている知識を提供し、主治医と良い関係を築きながら主体的に治療を受けられる環境を作りたいと考えています。今後ももちろん、皆様がよく悩まれている化学療法の副作用の対処法や金銭面のこと、検査についてなどは情報をお伝えしていきたいと思っております。そこは「看護師」として6年生きてきた私が大切にしたいことです。ただ、同時に啓発を行なっていきたいというのが私の希望です。

今回自分の今後の方向性と、フォロワーの方との関わり方について述べさせて頂いたのは、私の存在が「負担」になるのであれば、フォローを解除して頂きたいためです。本来、闘病中の方が情報共有を行いたい、治療についてだけを知りたい、と考えていた人が私をフォローしてくださっていたとして、啓発活動の動きが大きくなることに対して不快に感じてしまう方は少なからずいらっしゃるはずです。だから悪いなどと思わずに、どうかブロックしてください。闘病中は、ストレスが厳禁です。そんな時に、誰かのストレスの原因に自分が関与してしまうかもしれないと思うと、悲しくて仕方ありません。

こんな私をご理解頂ける方はフォローを、そして負担になると感じた方はブロックを推奨させて頂きます。フォローを外されてしまうだけでは、気づかず無神経にお声かけしてしまう場合があるので、どうかご失礼をこちらがしてしまわないよう、ブロック推奨とさせてください。

今後とも不甲斐ない私を少しでも頼りにして頂けたり、応援して頂けたりすると光栄です。
長文、乱文失礼致しました。

2020.7.16 michica

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