思いっきり投げたり走ったり。
今日は隣村の体育館へ行きました。
思いっきり走ったり、ボールを投げたりしたいんだろうなと思いながら、Mくんを見てい他ので。
でも、住所的には、その村の住民ではないので、体育館が使えるかどうか、教育委員会へ問い合わせると、私たちの事業を知ってくれているため、利用の申請書を提出してくれたら使えますよ、とのこと。有難い。
広い体育館では、卓球クラブの方達が卓球をしている以外は誰もいなくて、ほとんど貸切状態。「ここすげー最高!」と言って、体育館の端から端まで全速力で走りドヤ顔。
足がすごく速い!
使ってもいいという、ボール各種を出してきて、バスケットボールをドヤ顔でドリブルしてシュート!本当に上手。120cmとかなのに、あんな重たいボールをシュートできるなんてすごい!
褒めれば褒めるほど、ドヤ顔笑
見てほしい、聞いてほしい、喜んでほしい、一緒に遊んでほしい。
たったそれだけのこと、、、なんだけど、してほしかったことだったんだろうね。
みてるよ!すごいよ!
お兄ちゃん、パパと、なんだかただバレーボールを投げてキャッチする、、、とか、ただそれだけなんだけど、とても楽しそうにしていました。
Mくんは、とても運動神経がいいと思う。そして動くのが大好き。
大好き!ということが、これからたくさんできたらいいなと思います。
、、、、でも難しいかもしれない。
彼の家庭の事情を聞くと、たぶんそれは難しいかもしれない。
ごはんを食べられて、暖かい場所で暮らせて、眠れて、それができるなら
それ以上は望めないかもしれない。
今まで児相から委託されて、うちに来た子どもたちのことを時々思い出します。
食べれてるだろうか?部屋から出してもらえてるだろうか?暖かい服を着てるだろうか?
他にも、たくさん心配事はあるけれども、とにかく食べて、暮らせているなら、、、、
こういう子どもたちのこと、政治は、わかっているのだろうか。
儲かるとか、防衛を強化するとか、あれこれ言っているけれども、困窮する家庭は増えるばかり。
小学生、いやもう、4歳ともなると、家庭の状況をあれこれ話してくれる。
だけど私からどうすることもできない。
「そうなんだ、、、」と聞くよりほか。
家庭が悪い!ではなく、もしも支援があったら違うはず。
家庭そのものを変えることはできないとしても、政治で変えることはできるのでは、、、と
今もずっと思っています。
どうしたら、この子たちの声が届くのだろう。
だけどMくん。
本当に、すごいなと思っているよ。
外から帰ってきて、スキーウェアを脱ぐたびに、床にウェアを広げて、そこにハンガーに入れて、ジッパーを上まで上げて、ハンガーをかける丁寧な動作とか。(私なんてコート脱ぎ捨ててるのに)
寝る前に、ベッドの布団をきちんと敷き直すことや。
何でもかんでも「買って」って言わない。スーパーに黙って付いてきて、お菓子3つ選んでいいよ、と言ったら、少し驚いて、何度も悩んで、私たちの意見も聞きながら嬉しそうに選んでいることとか。
買ってもらったミスタードーナツの箱を開けて、「自分で選んでもいいの?」と恐る恐る聞いていたこと。
きみには、何ひとつ落ち度はなくて、お母さんに言われたようにしているのだと思うし、みてほしいことや、聞いてほしいこと、たくさんあっても、怒られることばっかりだったようだけど、それでも前を向いて頑張っていることとか。
私は、しっかり見たからね。知ってるからね。
頑張ってるねも、頑張りすぎなくていいよ、も言っちゃいけない気がする。
もちろん本当によく頑張っているけど。
状況を聞くと、これからの毎日も、もしかするとまた、勉強やスポーツどころではない生活かも。
でも「楽しいな」って笑えることが、一つでも多くありますように。
ほんの数日だけだけど、きみと過ごせてよかった。
あと1日だけだけど、楽しく過ごしてくれたらいいな。