2023.9.11 「死者と共に生きる」が腹落ちする瞬間

夢の中で何度も泣いていた。友人の親とか年上の人にことばをかけられただか、力を借りただかで、ずいぶん泣いていた。どういう心情からなのかが、よくわからない涙だった。
そんな夢を見たせいか、すごく疲れた。目を覚ましたが、眠気が強く到底起きられず。予約がなかったので出勤を遅らせてもらって眠る。心身の疲れがかなり溜まっているようだ。
出勤して、明日の着付講習会の準備。物の準備をしながら、前回の復習の留袖の着付をし、二重太鼓も結んでみる。首あたりから上にびっしょりと汗をかく。着物を汚しそうなレベルなので、首にタオルを巻いて続ける。更年期的なものなのか、月経周期によるものなのか。ホルモンバランスは確実に変化してきていると思う。
店を早めに閉めて、エアコンの掃除を試みる。先月もしっかりめの掃除をしたばかりだが、素人には掃除できない部分の汚れがひどい。段違いの今年の酷暑のせいだと思っていたエアコンの効きの悪さは、この汚れのせいだったのかもしれない、と思い当たり、エアコンクリーニングのチラシをいつもくれていた掃除サービス会社に連絡。引っ越してから一度も本格的なエアコンクリーニングをしたことがないので、思い切って依頼することにした。
帰宅前に、母の帯結び練習用に振袖の着付。わりとうまくできた。7月に体調を崩して以来、止まっていた着付の練習をまた再開させたい。
帰路、スーパーで買い物。以前、足のむくみがひどいと話していた人と会う。話す声が優しい人。まだ症状は続くそう。
帰宅して夕食作る。豚キムチ、キャベツとソーセージのスープ。
夕食後、夫と散歩がてら薬局で買い物。道中、先日母と2人で話していて突然気づいたことについて話す。
数日前、父の最晩年の時期の話を母がして、「あんたに面倒見てもらってどれだけ幸せだったかわからない」などと話したことがあった。母と私の2人で話してはいるのだが、父の最晩年に二階のベッドで寝ている父のことを、一階の部屋で2人で話していた時の雰囲気そのままであることに突然気づいた。生きている人のことを話している時の空気感とまったく変わらない。そのことに気づいた瞬間、「死者と共に生きる」とか「思い出している瞬間はその人は生きている」といったことばの意味が、身体的、直観的に理解できた気がしたのだった。ことばとしては知っていることの意味が腹落ちする瞬間というのは、たくさんはないけれど、すごくうれしい。
何度となく母と2人で父の話はしてきたのに、なんであの時初めて理解できたのかと考えると、私自身が今、経験したことがない質の苦しさの中にあるからなのだと思う。
父は死んだ後にも教えてくれるものがあるのだな。死んだ後も父との対話が続くというか。
この話を今日母にしたのだが、母は途中で自分の話がしたくなってしまい、大事なところは伝わっていなかったと思う。私が母のことで悩んでいることは母は気づいていないし、仕方ないのだが。
入浴後、スーパーで買ってきたおはぎ食べる。塩気がきいてておいしい。

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