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【模写は意味ない?】#3 模写はできるけどオリジナルが描けない理由【基本編】


こんにちは、能登です


今回は基本編の3回目ということで

今まで模写の話ばかりしてきましたが

今回は少しオリジナルについての話をしようと思います


あなたはある程度、模写がかけるようになって

オリジナルのイラストにいざ挑戦してみるとまったく上手くいかない

といった経験はありませんでしょうか?


これが続くと模写ばかりやっていていいのだろうか

と、努力の方向性を疑いたくもなるかと思います


ということでこの記事では

オリジナルのイラストを描けるようになるために

模写をすることに意味はあるのか?ということと

オリジナルを描けるようになるためにはどうすればいいのか

ということを紹介していきたいと思います


※動画版です


1.なぜオリジナルが描けないのか?


まず、模写とオリジナルの違いを考えてみたいと思います


模写とはすでにモチーフがあってそれをそのまま写すという行為です

しかしそれに対してオリジナルを描くというのはモチーフがなく

1からイラストをイメージして描かないといけませんよね?


つまり、模写が描けてオリジナルが描けないのは

物を観る目だけが肥えてい

1からモチーフを想像するという「イメージ力」が

足りていないからということになります


例えるなら数学の問題集を

答えを見みて理解しながら写す」のが模写で

何も頼らず自力で解く」のがオリジナルということです!


これには技術的に大きな違いがあり

模写ができるかと言ってオリジナルが描けるようになるかと言うと

全くそうではなかったりします


2.模写に意味はある?


それじゃ模写をすることに意味なんてないんじゃ…?

と思ってしまいがちですよね


しかし、結論から言ってしまうと模写をする意味とは大いにあります


以前から私は模写とは「観る力」を鍛える行為であって

観る力こそが絵の才能だということを伝えてきました


観る力=絵の才能という言える理由は二つあります

一つが最終的な絵の完成度を判断するのが観る力だということです


観る力が弱いとどこがおかしいということに気づくことができず

なんとなくおかしいのはわかるけど

まぁ、これでいっかと満足してしまいます


2つ目は、オリジナルを描くためにも観る力が必要だからです

オリジナルが描けないのはイメージ力不足といいましたが

そのイメージ力を鍛えるのに観る力が重要となってきます


これは後で詳しく説明させていただきますが

すなわち、模写とはオリジナルの一歩前の段階で

すべての基礎になる練習方法という訳なのです


音楽で例えるならいきなりオリジナルの曲を作曲したりせずに

まずは既存の曲などで音を合わせたり基礎的な技術を学ぶ

といったことに近いかと思います


3.イメージ力について


次にオリジナルを描くために必要な

イメージ力(想像力)について説明させていただきます


私達は何かをイメージしたりすることは

日常的に行ってきていると思いますが


絵を描くためのイメージとは簡単に言えば

記憶」と「知識」からできています


どういうことかというと

例えば人間の顔を描こうと思ったら

以前、見たり描いた人の記憶や経験

人間の顔のパーツはここにあって…などの知識が組み合わせて

脳内で新しい顔を作りだしているということになります


これが絵を描くときのイメージになり

逆に言うと人は記憶がないものや、知識がないものについては

全くリアリティがないものしか描けなかったりするのです


要するにイメージ力を鍛えるには

描きたいモチーフに対する記憶と知識の量を

増やしていく必要があるというわけですね!



4.イメージ力の具体的な鍛え方


では、具体的にどうすれば知識と記憶力が増え

イメージ力が鍛えられるかというと

その答えは「模写」にあります


結局また模写?と思うかもしれません


しかし、学校で漢字を覚えるときにどうしたかというと

ただノートにひたすら書く、でしたよね?これも一種の模写です


絵も本質的には「字」を描くことと変わりはないので

記憶したかったら結局たくさん書くのが一番効率がいいのです



つまり、今までの模写は

何も考えずただ線を追うという右脳を鍛える模写でしたが

今度は形や、構造を覚えるという左脳優先の模写をする

ということになりますね!


言ってしまえば絵を描くというよりは

学校の勉強に近い行為と言えるかもしれません



そしてここでも観る力を先に鍛えておくことに意味があったります


どいうことかとうと

観る力が弱いうちは正確な模写ができませんよね?


そうすると間違った形を覚えて

その間違って覚えた形でイメージを作ってしまうので

なにをしても絵が上手くならないというループに陥ってしまうのです


そうならないために

まずは最初に観る力を鍛える模写をして

基礎的な力を蓄えることはとても重要なのです


5.終わりに


ということで今回は模写の重要性と

オリジナルを描くために必要なことを紹介させていただきました


この記事では

結局、模写から始めるのが近道で

始めからオリジナルを描くべきではないと言いました


ただ、そうはいっても模写だけやっていても

退屈になってしまうときもありますし

絵の本質は自己表現なので

最初からオリジナルを描くことは全く否定しません!


ただ、今の自分の画力では満足できなくなったときは

この記事のことを思い出していただいて

まずは観る力を来る模写から始めていただければと思ます!

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