世界の名ボクサー:トム・モリノー(Tom Molineaux)「黒人ベアナックル・ファイター」
トム・モリノー(Tom Molineaux)
1784年3月23日~1818年8月4日
①伝説
黒人ボクサーの「元祖」モリノー。プロボクシングが荒っぽい「ベアナックル(素手での試合)」だった頃の選手。小説にも登場したほど有名だったが古い時代の選手のため、正確な資料に欠ける。そのため「作り話」が「本当のこと」のように語られている場合もあるかもしれない(昔のプロレス本にはそういうのがよくあった)。
②経歴(裏付ける資料が無い未確認情報も)
バージニア州のプランテーションで奴隷として生まれた。所有者の名前から姓を取ったという。プランテーションの所有者を楽しませるために奴隷同士でボクシングをし、所有者の息子が10万ドルを賭けた試合に勝ったため「自由と500ドル」を与えられたという。ロンドン駐在の米国大使ウィリアム・ピンクニーに仕えていたこともあるとか。自由を獲得後、ニューヨークに。そこでの試合で「アメリカ王者」の称号を獲得。その後、1809年にイギリスに移住。1810年、プロボクサーとして金を稼ぐことを目指す(モリノーは1800年代初頭にイギリス・ツアーでレスリング試合に出場したことがあるという。それが英国を選んだキッカケか?)。
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