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記事24:マスクとリアクションと胃の小さい男

残暑とはずいぶん趣のある言葉だ。変わりなく暑いぞ、どうなってんだ。

結局、マスクを外さないまま夏が終わっていく感じだ。このままだと、マスクを外さないまま年明けということになるのだろう。
仕事でたまに会う人の、マスクをしていないときの顔を思い出せなくなってしまった。

弊社ではついに定期代の支給が廃止された。都度精算だ。うちの会社はこういうことだけは対策が早い。
定期代を出さないということは会社に来なくてもいいという意味だと思ったが、
相変わらず週に1日は出社しましょう、という。
僕は今週ほとんど会社に出ておらず、家から出先、出先から家の往復生活である。
そしてたまに会社に来ても、やっぱり来た意味なかったなと思う。

先日、とあるネット動画で、スベった人に対して「かわいそう」という感想を述べている人がいた。
「つまらない」でも無視するでもなく、ポツリと言った「かわいそう」という感想はなんだかとても慈悲深く、かつ新しい感じがした。

ちなみに僕はスベッてる人を目の前にしたとき、「これは面白い」と言って北の偉い人風の拍手をする、というリアクションをよく使う。性格の悪い奴が使う手口だ。相手が多少ムッとする様が良い。
大学生の頃なら、「からの〜?」と言って続きを求めただろう。リアクションも成長するのだ。

日常に潜む面白さを実感した話でいうと、少食であることのエピソードが予想よりもウケがいいことがある。
僕は自他ともに認める少食で、学生時代もずっと少食でやってきた。
それでも人並みの身長に到達できているので、遺伝と栄養吸収の効率には感謝だ。

少食の人の中には、食べたいけど量が食べれないというタイプもいると思う。
僕はどちらかというと「そんなに食べないでもいい」という考えだ。
というか、お腹の空き具合がわかるセンサーがうまく作動していない。
唐揚げが食べたい!と思っても2個食べたらもういらなくなり。
今日はお腹空いたぞ〜と思っても、牛丼並の半分で「もういいや…」となり。

1日3食という意識もあまりなく、欲しい時に欲しいものをいただく、
オンデマンド食欲でやっている。一人暮らしの特権だ。
数カ月前の話になるが、土曜日の朝、お腹が空かないのでパス。昼もパス。
昼過ぎにグミを3粒食べ、夕飯は普通の量。というときがあった。

会社でこの話をいたく気に入ってくれた人がいて、僕の印象はいまだに「グミ3粒の男」らしい。
思うに、大食いエピソードよりも少食エピソードの方が笑ってもらえると思う。
世の少食たちよ、自信を持とう。

小林大吾『オーディオビジュアル』

1stは詩の朗読、という感じだったのだが、2ndから何があった!?という詩人の3rdアルバム。(なんだこの文章)
トラックも、詩の内容も、声も、そして自信が手掛けるアートワークもドツボで。1曲ごとに短編映画を見ているかのような、ファンタジーでSFで寓話な世界観。そりゃ1曲作るのに時間かかるよな、と思いながらも最後にアルバム出してから6年。ご本人の気が向くまで、気長に待つとする。

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