記事18:ガザーランと猫夏

僕はカバ最強説を提唱している。皆さんの思う最強は何だろうか。

カバはパワー・防御・スピードのバランスがよく整っている。
あんな感じなのに人を襲うこともある。草食だから食われたりはしないだろうが、
襲われたらひとたまりもない。
でもカバという名前がよくない。いかにものんびりとして穏やかそうで、名付けた人の罪は重い。あとカバオくんのキャラクターの影響も。

カバではなくガザーラン、クルベス、ザギ、あたりの名前だったらだいぶ怖い。
僕は何を言っているのか。

強そうな名前の都道府県は、グンマ、ギフ、コウチあたりだろうか。
ギフなんかはラスボスにはなれなくても、ボス手前の四天王ぐらいにはなれそうである。
濁音入ってりゃ強い、という判定をしているだけだった。

「○○っぽい名前」という判断が、何となくでも共通認識としてあるのは面白い。
僕の下の名前は自分としては気に入っているが、外見、キャラクター等々から
照らすと「ぽくない」名前だと思う。
という話を会社の後輩にしたら納得してくれた。してくれた、というが別にありがたくも何ともない。
「もっと固い名前っぽい」と評価された。これも特に嬉しくない。

有名になってくると、名前の響きの持つ印象をその人自身が超えてくることもある。
例えば櫻井翔は見た目もキャラも櫻井翔という名前にふさわしいと思う。
あ、でも二宮和也はあまり和也っぽくない。だから「カズ」ではなく「ニノ」と
呼ばれているのかもしれない。
綾瀬はるかの本名が「蓼丸綾」なのも好きだ。蓼丸綾だったら忍者の役以外のオファーが来ないだろう。

20年以上日本に住んでいて、日本語ペラペラな外国人が会社にいる。その人に先日この話をしてみたが、「響きが持つイメージ」というのが分からないという。
母国語が違うからなのか、単にその人の感受性の問題なのかは分からないが、これも興味深いと思った。
もっともっと日本人の名前を見ていけば、分かるようになるんだろうか。

名前の響きということだと、大手の作るお菓子のネーミングセンスはやはり抜群だ。ポッキー、ポリンキー、スコーンあたりの名前は偉大。

電気グルーヴ『A』

言わずと知れた名盤。ライブでやるときは歌詞以外別曲みたいになることばかりだが、それがいい。まりん在籍時のバランスが好きだったが、もちろん今の電気グルーヴも素敵だ。再始動おめでとうございます。