生乾きの髪と頭

鉛色の空に飲まれる

いつもの自問自答のお時間ですよ

ただただ飲み込まれる

パイプオルガンが鳴り響く頭の中

産声と誕生のベルが重なる

罪の果実が歌う葬列を聴きながら

力無く歩くその姿は 

まるで判断能力を失った屍

ああ 神様

この長い長い階段は

私の望む天国へと繋がっていますか

水溜まりを蹴る

定額の限りまで体を使う

こんなの売春と何が変わるのか

立体駐車場の入口へ蝶々が迷い込む

知らん顔のネコを傘の先でつつけば

残り時間が私の余命






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?